Day1449どんな研究者になりたいか


博士の面接用にメモ書きを毎日投稿している。

自分が目指す研究者像として次の3つが挙げられる。1つは、心理学関連領域に視野を持つ研究者、2つ目は英語学習者または教育機関へ直接研究成果を伝えていける研究者、最後に、公教育における英語学習者の体験に特に関心を寄せる研究者である。
 
まず、自分は心理学関連領域において広い視野と関心を持つ研究者になりたい。自分の研究は得に英語科目と周囲の英語力などが、中学、高校生、大学生らの進路やアイデンティティ、その他の心理要因に絡んでくることを考えると、発達心理学やその他の教育社会学等の観点からの分析が必要となってくる。私は博士課程においても、特に文献探しや読書に力を入れていきたい。
 
次に、私は英語学習者または教育機関へと直接研究成果やその知見を発信していける研究者になりたい。まず前提として、ただでさえ忙しすぎる教育現場の英語の先生方に対して示唆を与えることは失礼であると考えていて、研究の成果を主に学習者本人に知らせるだけで少しでも彼らがよりよく学んでいけるような研究をしたいと思っている。私は3年間の博士課程と3年間のポスドク(博士研究員)を終えた後に自身の研究成果とこれまで読んだ書籍の内容を1冊の本にまとめ、出版する計画を立てている。
 
最後に、私は公教育における英語学習者の体験に強い関心を寄せる研究者でありたい。私は「全員が英語をペラペラになるように教育すべきだ」とか、「全員が留学して全員が英語を使った仕事につくべきだ」とかいうあまりにも幼稚で身勝手な考えを学部時代に完全に捨て去った。私の研究の意図として、「公教育や至って普通の英語クラス内で起きている現象・悲劇を明らかにし、それらを英語学習者または一般の日本人に伝えて、それらの事実を知った上で英語を勉強したい人はする、しない人はしないという選択肢を提示すること」である。つまり自分の研究は英語学習を強制するものではなくて、英語教育によって生まれる不幸や勘違いをできる限り減らして、将来英語を使う個人または使わない個人がよりよく英語学習に取り組んでいけるような土台づくりに貢献するものである。それを実現していくために、自分の過去の経験や公教育の学習者らの体験や意見に耳を傾けながら研究アイデアを構想していく必要がある。
 
以上の3つの研究者像を目指して、理想の研究者に近づけるように日々精進したい。
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?