Day1375研究アイデアがあってこその研究手法


 
 
どんなにかっこいい統計手法を使ったり、小難しい専門用語を並べてそれっぽい研究をしたとしても、「で、何がおもろいんですか?」となってしまったら全てが台無しになってしまう(笑)。難しい研究してますよ風な雰囲気だけを装った研究というのは、大抵「面白くないこと」を隠そうとしているだけという残念な理由があったりするものである。高校生や学部生、一般の人が研究者の研究を見たり聞いたりしたとき、「うわっ、難しくてよくわからないや」と思うかもしれないが、統計の仕組みや計算式とか細かいところまで知っている研究者や大学院生はそんなにいないだろう(超偏見)。また専門家同士であっても、研究手法が分からないという場面があるかもしれないが、それは分析の過程を見せないで結果だけ提示しているから難しく見えるだけであり、実際に裏側では超簡単な操作しかしていないということもよくあるのではないかと最近考えた。統計ソフトをいじってみたら自分でもできた系の経験を、今後自分は積み重ねていくだろうが、研究手法からアイデアを思いつくのではなくて、あくまで研究アイデアがあって、そしてから簡単または難しい研究手法を用途に合わせて当てはめていけるように心がけておきたい。また、今まで心理学系の本を読んで、本当にアイデアが面白かったら研究手法が単純明快であったとしても面白いものは面白いと自分は感じてきたので、かっこいい研究手法ができたら一流と思わず、面白いアイデアを適切な研究手法で実現させたら一流であるというスローガンを念頭に置いておきたい。
 

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