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ボックスシート旅情、東武6050系がいなくなる日

東武6050系の運用の一部が、11月9日から20400型に置き換わります。同車はゆとりあるボックスシートの2ドア車で、大変乗り心地が良いのが特長です。

6050系が南栗橋以南に顔を出さなくなって3年が過ぎました。今年の6月からは更に運用範囲が狭まり、かつて快速として浅草と日光・鬼怒川方面を速達していた頃の華々しさは今はありません。

南栗橋から始まる旅路

都内や埼玉南部から鹿沼方面へのゴルフ客、世界遺産である日光や温泉地である鬼怒川方面への旅行客を運ぶため、現在は朝方と夕方(上りのみ)に南栗橋発着の急行・区間急行が設定されています。

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朝方下り1本目の急行は南栗橋7:02発。特に撮影した土曜日は栃木エリアに通学する高校生の姿も加わり、接続する浅草からの区間急行が到着すると、大きな荷物を持ったゴルフ客、トレッキング客、日光観光客が混ざり、ボックスシートの車内は一気に活気づきます。

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下り2本目となる急行(8:04発)が入線すると、反対側に到着済みの上り1本目の区間急行と並びます。20400型の運用が始まると、優等幕を掲げた6050系同士が並ぶ姿は貴重になるかもしれません。

2本目の急行のあと、8:24発の普通・新藤原行きも6050系による運用です。南栗橋から東武鬼怒川線の終点・新藤原まで各駅に停まるロングラン運用ですので、今後20400型で運用される場合は事前にトイレを済ませておく必要があるでしょう。

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この列車、南栗橋出発時点では誰も座っていないボックスシート区画が半分あるくらいの乗車率。次の栗橋でも数名が乗車した程度でした。旅行客の多くは先行する急行を選択するのでしょう。

一方で上りの区間急行はというと、日光エリアで宿泊して朝に都心方面へ帰宅する観光客もいるのでしょうが、ほとんどが沿線住民の移動手段になっている印象です。途中栃木で下車し、後続の特急に乗り換える乗客もチラホラ。

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かつて快速は通過していた栗橋でもまとまった数の降車がありますが、それでも多くは終点南栗橋で接続の半蔵門線直通急行や日比谷線直通普通(東武動物公園で久喜発着の急行と接続)に乗り換えて埼玉県内各地や都内へ向かっているようです。

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下り唯一の区間急行は、今年6月の改正で急行から格下げされました。利用状況から判断されたのでしょうが、東武日光到着は12時半を越えます。(南栗橋10:54発、急行時代は10:47発)

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浅草、北千住から乗り換えなしで日光・鬼怒川へ

現在の6050系による日光線急行・区間急行は2017年6月のダイヤ改正で誕生しました。それまでは浅草から快速・区間快速として運行され、南栗橋で乗り換える必要はありませんでした。

快速時代の話題は次回記すことにします。次の記事

写真撮影:2020年11月7日
4枚目のみ楡木、それ以外は南栗橋にて撮影

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