小型株投資(サイズファクター,小型株アノマリー)のエビデンス 最新版
どうも,ストッポです!
今回は,金融工学の世界でも株式のリターンを説明する指標の一つとして認められている小型株効果について,エビデンスを元に再考した以前の下記の記事のupdate版です。
小型株効果は小型株アノマリーやサイズファクターともいわれ,ノーベル経済学賞を受賞したファーマ,フレンチ博士の3ファクターモデルや5ファクターモデルにも組み込まれています。
それだけ世界的に認められており,エビデンスのしっかりしている投資のアノマリーというわけです。
さて今回は,なぜ小型株効果が実際に有効なのかについてや,なぜ有効であるのか,これからも有効であり続けるのかについてエビデンスを元に考察していきたいと思います。
さらに,追加して,小型株効果が現在も有効なのかどうかについても根拠を示したいと思います。
※有料noteになります。投資は不確定要素が多いため,私のnoteを購入しても必ず儲かるわけではなく,損する場合もあるということを理解した上でご購入ください。また、投資助言業にあたる可能性があるため個別銘柄の推奨や投資判断については書いていません。ダイレクトメッセージでの質問も全てには答えられないのでご了承ください。私のnoteで損した場合も、私は一切の責任を負いませんのでご了承ください。
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1.小型株効果(サイズファクター,小型株アノマリー)とは
時価総額の小さい企業のパフォーマンスが時価総額の大きな企業のパフ
ォーマンスを相対的に上回る現象を小型株効果といいます。小型株アノマリーやサイズファクターともいわれます。
サイズファクターは,ノーベル経済学賞を受賞したファーマ,フレンチ博士の3ファクターモデルや5ファクターモデルにも組み込まれています(下記)。数式があると難しく見えますが,ざっくりと初心者でもわかるように説明するので安心してください!
SMBの部分がサイズ(時価総額)を表しており,サイズが小さいほど株式の期待収益率が上がることを示しています。この数式は全く理解する必要はありません(笑)。マジで興味ある人だけ理解すればいいと思いますが,簡単に言うと,MKT(市場のリターン)とSMB(時価総額)とHML(割安性)がリターンを説明するとざっくりと理解しておけばいいと思います。
そして,今回注目するのがこの時価総額の部分です。
2.小型株効果のパフォーマンスについてのエビデンス
金融工学の世界では,Banz(1981)など,数多くの文献で小型株効果の存在が指摘されています。
時価総額だけでなく,資本や売上高においても小型株効果はみられることが分かっています(ただし,時価総額を見たほうが有効性が高い)。
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