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新メンバーのご紹介|冨田尚子

2019年12月16日付にて、CFOとして冨田尚子さんがDNXにジョインしました。

冨田さんは、民間企業から行政まで、幅広いご経験とキャリアを重ねてこられ、DNXのファンド規模拡大にあたり、今回ファイナンス面を統括するCFO(Chief Financial Officer)として満を持してお迎えすることとなりました。

ベンチャーキャピタルでのご経験もお持ちであることに加え、直近まで金融庁に在籍していた財務会計のプロフェッショナル、そしてそれ以前のキャリアでは複数の事業会社で幅広いキャリアを積み重ねてきた冨田さん。DNXのバックオフィス体制を強化する強力なサポーターとして、チーム一同嬉しく歓迎致しました。
今回は、冨田さんのこれまでのお仕事のお話、DNX Venturesを次のフィールドに選んだ理由を伺いました。


冨田 尚子(とみた なおこ)
前職は金融庁監督局にて、地域金融機関のビジネスモデルとフィンテック推進に従事。2019年12月より現職。金融機関を経てMBA留学後デロイトNYオフィスにて日系企業現地法人17社の会計監査業務を現場責任者として担当(米国公認会計士)。帰国後、興銀インベストメント(3iBJ)にてベンチャー投資に携わり、アーリー・ステージ、グロース・ステージ24社へ投資、支援を実行。投資先企業のCFOに就任し株式上場、上場企業としての財務・経理・IR部門の立ち上げを行う。その後、GE Capitalビジネス・ディベロップメント(事業開発)部門にて、M&A、投資案件を遂行。2003年より産業再生機構にてデュー・ディリジェンス、事業再構築戦略策定、投資・リファイナンス実行、ターンアラウンド(事業再生)、戦略パートナーへのイグジット(Exit)に従事。産業再生機構解散後、バンダイナムコホールディングスにて、エグゼクティブ・アドバイザーとして、グループ中期経営計画策定、グループ海外事業戦略推進、クロスボーダーを含む資本提携・M&A及びPMI等に携わる。

立教大学観光学部ベンチャー・ビジネス研究(2013年)、東洋大学国際学部グローバルイノベーション学科アントレープレナーシップ/ビジネスモデル論(2018年)兼任講師。

慶應義塾大学法学部卒業、ボストン大学経営大学院修士課程(MBA)修了。


DNXの“One Team”に魅せられて。

この度、DNXチームにジョインしました冨田です。前職は、幾つかの職歴を経て民間から金融庁に入り地域金融機関のビジネスモデルとフィンテックの推進に携わっていました。再び民間に戻る際には、Life Workとしてベンチャー支援に携わっていきたいという思いを持ち続けていました。そんな時にDNXチームに出会って、チームメンバーの誰もがそれぞれの専門性やプロフェッションを持ちながら、とてもフラット&オープンに議論を交わし、既存の考え方ややり方に捉われず、ベンチャー企業をさらに後押しするにはどうしたら良いか、事業会社のオープンイノベーションを成功させるにはどうしたら良いか、本来どうあるべきか等を真っすぐに追求する“One Team”に魅せられて、DNXチームに参画させていただきました。


ベンチャーキャピタル、M&A、事業再生、そして金融庁。

ベンチャーキャピタルとの最初の出会いは、米国留学とNY Deloitteで米国公認会計士としての仕事を経て日本に帰国した時の興銀インベストメント(3iBJ -日本興業銀行と英国投資会社3iとのJV)とのご縁でした。当時は、東京証券取引所マザーズ市場が開設されたIT系ベンチャーの起業が生まれ始めた時期でした。私は、比較的若い人が起業するスタート・アップ、アーリー・ステージのITベンチャーに積極的に投資をし、投資後は週末もベンチャー企業に通ってハンズオン支援をしていました。投資先に深く関わり、ベンチャー経営者のこと、ベンチャー企業のことをもっと理解したいという思いが募っていく中で、リードインベスターとして担当していた投資先の上場準備のためCFOとして中に入り、上場準備、ビジネス・プラン&ファイナンシャル・モデルの構築、上場企業としての財務・経理・IR部門の立ち上げを行いました。CFOとしての役割を果たしながら、事業を成長させていくには、ファイナンスとビジネスの両輪が必要であることを強く感じ、その後M&Aを中心に事業拡大を続けていたGEキャピタルのビジネス・ディべロップメント(事業開発)部門で、事業成長・展開のためのM&Aや投資案件に携わりました。産業再生機構で一見世界が違うと見える事業再生に携わったのも、ベンチャーキャピタルの経験で起業した企業が成功することの難しさを痛感していたため、何十年もかけて築き上げてきた事業や顧客の基盤の重みをより感じ、それらを再びビジネスとして蘇らせることの意義に強く共感したからです。“ビジネスを復活させるにはどうしたら良いか”という思いを持ちながら、デュー・ディリジェンスを行い、事業再生計画を立て、ステーク・ホルダーと議論し、ターンアラウンドし、永続的に事業を継続できるイグジットをする、そんな日々でした。産業再生機構の解散後、バンダイとナムコが統合して新しい成長を目指すバンダイナムコホールディングスで、中期経営計画の策定やグループの海外事業戦略の推進、事業展開のための資本提携やM&A等新たなバンダイナムコグループとしての成長へのチャレンジを一緒にやらさせていただきました。バンダイナムコでは、常にグループの至る所でクリエイティブなものが創出されており、その新しいアイディアやプロダクトをいかに生かし企業価値を高めていくかが最も重要なことでした。

本業の傍ら、若い人にぜひ起業にチャレンジしてもらいたい、学生の時から人生の選択として自分でビジネスを創るチャンスも考えて欲しいという思いから、立教大学や東洋大学でベンチャーの魅力について伝えてきました。


ベンチャーの成功確度を高めるエコシステム、
日米ファンドのDNXでその後押しに貢献したい。

興銀インベストメントでベンチャー投資に携わっていた時、英国や米国のベンチャーの環境に触れる機会に恵まれました。その時目にしたのは、より優秀な人材こそが起業し、ベンチャーキャピタルがリスクを取って必要なファイナンスやアドバイスを提供しながら成長支援をし、業界経験や専門性の高い人材がベンチャー企業に参画したりまたはアドバイザーとしてベンチャーの成長をアクセラレートする、そんなベンチャー企業の成功の確度を高めるエコシステムです。当時は日本との環境の違いに驚きましたが、今は、日本においても、多くの若い優秀な人が社会経験を経て起業し、大手企業からも優秀な人材がベンチャー企業に入るなど、様々な支援のエコシステムも充実してきており、日本からグローバルに活躍するユニコーンが誕生する環境は整ってきています。DNXは、日本と米国の投資活動をLeverageして、日本の投資先のグローバル展開と米国の投資先の日本市場展開を強力にサポートしています。私自身も、これまでのファイナンスとビジネスの経験や企業成長のあらゆるフェーズでの経験を生かして、その後押しに少しでも貢献をしていきたいと思っています。

DNX初のCFO、その指針。

CFOとしては、3つのことをやっていきたいと考えています。先ずは、投資いただいているLPの皆様に、DNXは、投資内容や投資パフォーマンスが良いけどレポートのクオリティもいいねと満足してご信頼いただけるように、ファイナンスの体制をさらに強化していきたいと思います。LPの皆様から率直なご意見やご要望等をお伺いしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
また、DNXが考えているスタートアップのエコシステム作りや事業会社のオープンイノベーションのよりスピーディな立ち上げのための取り組み推進において、その取り組みとスピードに耐えられるようなバック体制を構築していきたいと思っています。その上で、投資先の皆さんのビジネス・ディべロップメントをファイナンスの観点から応援していくことができればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。


プロフィールは、オフィシャルサイトにも掲載しています。
尚、冨田さんは東京オフィス在籍となります。
新メンバー冨田さんが加わった新生DNXを今後ともよろしくお願いいたします。


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