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呟き 「才能について」

才能って、綺麗で都合のいいものじゃない。
むしろ、厄介でどうしようのないもの。
見るにも堪えないけど、どうしようもなく突出している。
それが才能。

才能だけを持っている状態は、とても大変。

例えば、音楽がかれば所構わず体を動かしてしまう子。
家でも道でもスーパーでも、音がかかると飛び跳ねずにはいられない。
親が止めても、本人が止めようとしても止まらない。

例えば、想像力がありすぎる子。
目に入ったもの全てから、空想のストーリーが組み上がる。
その空想を、本当にあったことかのようにペラペラ話してしまう。

そんな子たちが、才能がある人として認められるまでには、
ものすごい努力が必要。
自分の力をコントロールする方法を学び
力を活かせる場所を見つけ
歪みや無駄を指摘してくれる師と出会い
弛まぬ努力を続けること
それが全て揃って初めて
彼らは何者かになるスタートラインに立てる。

どこかで誰かが、「才能あるね」は褒め言葉じゃないと怒っていた。
褒められているのに怒らないでよ、と思ったけれど、言ってることには合点がいった。

「才能」という言葉は、何者かになった人にかける褒め言葉ではなくて
どうしようもなく突出してしまって困っている人に
「大丈夫だよ、あなたのその力は必ずあなたの唯一無二の力になるから、然るべき形で発展させていくんだよ」
というメッセージを込めてプレゼントするものなのだろうと思う。



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