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難癖と感想の違いって?
DNFです。
いつもマシュマロへのご質問有難うございます。
マシュマロの質問の中には、時には長い回答が必要になるものもあります。
以前にも一度マシュマロ回答をnoteにてやったことがあるのですが、暫定的に今回を第1段としてテンプレ化してみようと思います。
※noteを公開後、マシュマロにnoteURLを貼ってツイート、そのツイートをここに貼り付ける、という作業をするため、体裁が整うのにnote公開後から数分かかります。たまたま直後に覗いてしまった方は数分後更新してください。
今回のマシュマロ
今回はnoteで回答させていただきました。https://t.co/F1WiaC8Yua#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/LMdh9JWf0R
— DNF (@DNF63769503) February 16, 2023
※マシュマロのアカウントを新しいものにしてしまったため、質問が消えてしまいました。
当時あった質問は
【難癖と感想の違いってなんですか?】でした。
回答
おっしゃるとおり明確な基準は無く、受け取り手によるものだと思います。以上。
……で終わりにする訳ではなく、マロ主さんのこのご質問は
"【感想】と【難癖】に差があって、そこで批評の価値は区別されるべきだ"と思っていらっしゃる、もしくは
そう思われている風潮に対しての疑問だと解釈します。
ですが最初の回答通り基準は無く人それぞれだと思っているので、今回は私個人の感覚、倫理観をご参考いただけるよう例示したいと思います。
まず、私は区別を付けるのであればこのように区別します。
※完全に持論のために作った式です
"(感想≠指摘<難癖)<中傷やそれ以上の何か"
感想と指摘は混ざることもありますが別物です。
例えば文章に対して一切の感想が無くても誤字を指摘することは出来ます。
問題は【難癖】ですね。
少し辞書の意味も調べてみます。
意味:非難すべき点。悪いところ。
「難癖」に似た言葉
いちゃもん 言いがかり 粗探し あら探し
似た言葉を見ると「難癖は悪い事」というように理解できますが、意味を見る限り「難癖も指摘では?」と思ったかもしれません。
ただ【非難】という言葉の意味を良く考える必要があります。
【非難】も辞書で調べてみます。
非難
相手のミスや欠点を責めること。「非難を浴びる」など、周囲の人間が一方的に過失を責める際などに使用する。
つまり「それは難癖だ!」という言葉は「貴方の言葉は相手の過失を責めている!(そんな事をorそれほどの事をしたか?)」という用語といえるでしょうか。
それを踏まえて、例えを出してみましょう。
「アナタが書いた楽譜を見ました、しかしクラリネットが音域を超えてなってしまっていますよ」
これは【指摘】ですね、助かるタイプの指摘です。
楽譜として描いている、という前提であれば現実の演奏を意識していると解釈するのが当然ですし、クラリネットパートの楽譜は現実のクラリネットの音域で書かれなければいけません。書いている側が意識しなければいけないミスなのです。
「アナタが作った曲を聴きました。しかしメロディラインが人間に歌唱できないような音域になってますよ」
さてこのセリフだけ見たとき、これは【指摘】でしょうか、【難癖】でしょうか、と言われたら私は「どちらでもあり、どちらでもないグレーゾーン」と答えます。このセリフを評価付けるには私の意図が大切になっています。
つまり「私が人間に歌唱させる前提でその曲を作ったかどうか」によって変わるからです。
もっと言うと「聞いてもらう前提」か「歌ってもらう前提か」ということであり、なおかつその意思表示がなされていたか、ということだと思います。
厳密な細かい言い方をすれば「社会通念上の解釈として妥当か」というところまで言う事になりますが、基本的にただ曲を公開するのであれば「聴いてもらうこと想定している」と考えるのが妥当なので、結果的に「歌ってもらう前提の評価は難癖と言える」と思われます。
ここで強めに言わせてもらえるのであれば【指摘】を【難癖】にしないためには(失礼にならないようにするのであれば)、その作品もしくは表現者への意図や理解が必要です。
ちょろって聞いただけの人が、作者の意図も知らずに(歌用と決め付けて)「歌唱できないじゃん?直したら?」などと表現者に直接言うのであればそれは【難癖】に他なりませんし、失礼なマナー違反だと思います。
ただもちろん勘違いはありますから「勘違いでした済みません」と謝罪の気持ちがあれば、まあ問題は無いのでしょう。
さて、話は戻ります。もう一度式を出します。
"(感想≠指摘<難癖)<中傷やそれ以上の何か"
【指摘】と【難癖】は、揺れ動き行き来するものです。私は【感想】から【難癖】までを()で括っていますが、ここまではまあ目くじらを立てる事もないと思っています。
【中傷やそれ以上のもの】に発展するのはダメです。
例えば。
「アナタの曲はボーカルの音が標準のソプラノ歌手の音域を超えていました。音痴なんですね、あなたに曲を作る資格はありません」
例えば前半部分"ソプラノ歌手の音域を超えていました"は事実の【指摘】です。ただ私が歌えるように曲を作りましたと明示していない限り【難癖】になりうるグレーゾーンです。その未知の部分が確定もしていないうちから"音痴なんですね"と言われたら、根拠の無い【中傷】ですし、"作る資格はありません"とまで言われたら……。
本来の目的は聞いてもらうことであって、仮になんらかのミスもしくは敢えてそう表現したものの難癖を持って本題や本題を超えて非難する、という行為には、強く遺憾があります。
まとめ
表現者の作品の批評は
"(感想≠指摘<難癖)<中傷やそれ以上の何か"
に区別され()においては区別が揺れ動くゾーンであり、基本的に問題が無いと思います。
(難癖を包括したくない人が多いと思いますが、基準が揺れ動いてしまう曖昧なところだと思いますので)
もちろん表現者、表現物への無理解からくる【難癖】は非礼な行為であると思います。
【難癖】は【中傷やそれ以上のもの】に発展しやすく、決め付け、不当な【中傷やそれ以上の何か】と発展して行く事もあるので、出来れば各個人がマナーとして自分自身に対して気をつけるようにしていきたいですね。
またこれも強く申し上げますが、【難癖】に対して【中傷やそれ以上の何か】で反論するのは全く好ましくなく、その線は越えてはいけません。【感想】は【感想】や【指摘】で対応され、【難癖】も【感想】や【指摘】で上書きされるべきであるという、そんな意味も込めての式です。
以上を持ちましてマシュマロ回答とさせていただきます。
※この文章中のセリフはフィクションであり、現実にDNFが受けた感想、指摘、難癖、中傷等ではありません。
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