一瞬の隙

ベイスターズが6点差を大逆転され、負けた。途中までは監督の水も漏らさぬ作戦が当たり、圧倒的優位に立っていたのに。いや、少々、うまくいきすぎた。6点差はおそらく監督にとっても想定外だったに違いない。なんとか序盤に2点、もしくは3点くらい差をつけ、あとは必死の継投で逃げ切る、そういう算段だったのだと思う。だからこそ、本来なら先発にするはずのエース今永をリリーフに回したはずだ。後半に反撃されることは多いけど、それを防いで競り勝つ、そのつもりだったはずだ。

だが、6点差をつけたところで、欲が出たのか。今日はもう勝ちだ。これだけうまくいったのだから、ただ勝つだけではもったいない。この機会をうまく活かさねば。ファイナルステージ、日本シリーズも見据えたら、投手は多い方がいい。だから、ここでシーズン中あまり投げていない投手を試そう。危なそうならすぐに予定の継投に切り替えればいい、そんな考えになったのではないか。

大事な試合のマウンドに、バリオスが立った時、ものすごく嫌な予感がした。案の定、あっという間に1点を取られた。慌ててエスコバーを投入するも次々に打たれ、ホームランバッターでない北條に3ランを打たれて2点差になってしまった。その時、私の頭には、次の回に1点勝ち越され、9回はあっさり抑えられて負ける、というシナリオが浮かんでしまった。絶対にそのとおりになる、という悲しい確信。

9回、宮﨑の打球が舞い上がった時には、あ、しめた、これで同点か、と思ったら、フェンスは越えなかった。いつもなら越える打球なのに、二塁打に終わった。どうやら負ける運命らしい。

明日も多分、勝てないだろう。今シーズンはもう終わりだ。みなさん、おつかれさまでした。来年は優勝できるといいな。

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横浜で翻訳業を営んでおります。最新訳書『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』『タコの心身問題』『Think CIVILITY』など。saku sakuと関内デビル大好き。トミタびと村民。ベイスターズファン。
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