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人を初瀬の

奈良県の観光名所を調べると、奈良県桜井市初瀬の長谷寺が、紹介されてるのをよく見ます。

奈良県には平城京があった奈良市内や、霊場の吉野など他にも観光地が多く、これまで長谷寺のある初瀬は通り過ぎるだけでしたが、長谷寺の案内文を見てると、通過点にしておくのはもったいないと思い、参拝してきました。

長谷寺に向かう道の両側には所々に古い日本家屋が建っていて、非日常感があって、歩いていて楽しいです。

参道には土産物屋が並び、1軒の店で草餅と焼き餅を食べました。
瓦葺で板張りの古風な建物と和菓子はよく合い、味わいが増す感じです。

長谷寺を紹介する写真によく登場する登廊、来て良かったと思わせてくれます。

紫陽花

紫陽花の鉢が本堂に行く階段に並べてあり、写真を撮ったり、間を歩いていったり、観光客はみんな楽しそうでした。

舞台

山の斜面に何十本もの柱に支えられて舞台があり、この舞台から外側を見るのは、贅沢な時間を過ごしているようです。

長谷寺の始まりは天武天皇の治世の686年からで、本堂は江戸幕府3代将軍の徳川家光の寄進によって建造されたとあります。

本堂に立つと、将軍はかなりの額を寄進したと想像します。

庶民から、貴族、皇族、武士、将軍までから広く熱心に信仰されたことが、長谷寺の参道から境内まで歩くと実感できて、来て良かったと思います。

そして百人一首を習ったことがあれば、2つの歌を思い出す人もいるでしょう。

自分の場合ですが、「うかりける」で始まる歌が長谷寺のある初瀬を舞台にしているのは知っていましたが、紀貫之の歌も長谷寺を舞台にしていたとは、境内の案内文を見て知りました。

長谷寺は私の考えてた以上に名刹だったのですね。

その二首を書いてみます。

うかりける 人を初瀬の山おろしよ
はげしかれとは 祈らぬものを

人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞむかしの 香ににほひける

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