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ひきこもっていた頃のこと~命の恩人

40代半ばにして、過去に半年間のひきこもりを2度経験しました。半年間のひきこもりをひきこもりと言うべきなのかはわかりませんが、わたしじしんの経験からすると、仕事をせず、ほとんど眠って暮らしていた時期は、ひきこもりと言って差し支えなかろうと思います。

外に出られそうな日は声かけてよ、お茶でもしよう、と言ってくれた友人は、昼に連絡すると、2時間後にはほんとうに自宅近くの喫茶店まで来てくれました。別にこれといった話をするわけでも、励ますでもなく、2時間くらいだらだらとしゃべって帰っていきました。実は私にとって何日かぶりの外出だったのでいささか緊張していたのですが、彼とのなんでもない時間がとても心地よかったことを鮮明に覚えています。私の命の恩人のひとりです。

別のある友人は、今から行きますわ、調子悪そうだったら帰りますから、と言って、ほんとうに1時間後に鍋の材料を買い込んで私の自宅に来てくれました。ずーっと寝ていても不思議とおなかが減るので、その友人のつくってくれた鍋をありがたくつついたことを、昨日のことのように鮮明に覚えています。私の命の恩人のひとりです。

ずいぶん遠方に住んでいる友人もまた、来週行く、と一方的に電話をしてきて、調子が良くなくて外に出られないかもしれないと返答すると、それでもいいと、ほんとうに1週間後に飛行機で会いに来てくれました。たくさんのお土産をもって、ほんの1時間程度しか会えなかったにも関わらず、嫌な顔ひとつせず、また来るわと言い残し、帰っていきました。私の命の恩人のひとりです。

彼らがいなければ、今の私はいません。読んで字のごとく命の恩人がいたからこそ、いまこうしてnoteにしたためることができます。心身のバランスがすんでのところで保たれたのは、まさに彼らのおかげです。

40年以上生きていれば、誰しもほんとうの意味での命の恩人のひとりやふたりいるに違いありません。
ときどき思います。
その人たちにわたしは感謝しているだろうか。その人たちはピンチになっていないだろうか。その人たちはどこまでもしあわせでいるだろうか。と。

実はもうひとり命の恩人がいるのですが、それは別の機会に。。。

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