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頼られる存在

高校生でも大学生でも、新卒の面接時に「将来のビジョンを教えてください」と必ず訊きます。
そして十中八九「頼られる存在になりたい」と答えます。

後輩から慕われる存在でも、先輩から可愛がられる存在でもなく、頼られる存在。

わたしが学生の頃、5年後には会社で周囲から頼られる存在になりたいなどとは1ミリも考えていませんでした笑
だから非常に新鮮といえば新鮮です。

それにしてもなぜ、多くの学生にとって頼られる存在が自分の将来像なのか。

それまで出会った「大人」は親であり先生であったはずです。親や先生は限りなく頼りになる存在であったに違いありません。
ロールモデルが親や教師であるならば、「頼りになる存在」が将来像になることも納得できます。

しかし大人になってみればわかることですが、子ども相手であろうと自信のなさや不安は付きものです。子どもから見て頼られる存在という役割を演じているにすぎません。
頼りになる先生が、頼りないお父さんであるケースもあるでしょう。

それを知ってか知らずか、判を押したように「頼られる存在になりたい」ようです。

わたしの解釈では「頼られる存在」とは責任をまっとうできる人です。
親として、職業人として、社会人として、大人として、役割が増えるほど、責任は増えますし、齢を重ねるほど、責任の質量が増えてきます。
その質量に耐えるだけの足腰、度量は20代のうちに鍛えないと、頼られる存在にはなり得ません。

20代の前半にどれだけ小さな責任を果たすか。責任を果たせなかったときにどのように対処し次に活かすか。
頼りになる存在への道のりは遠いですな。

Move forward!

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