セレンディピティ

先日鼻歌を歌いながら自動車を運転していたところ、鼻歌と同じ曲がラジオから流れてきました。
40数年で初めての経験だったので、この偶然には何か意味があるんじゃないか、いやこの曲に何か意味があるんじゃないか、いやいや奇妙な偶然を隠れ蓑に事故にでも遭うんじゃないか、など、いろいろ妄想しましたが、なんのことはなく、ほんとうにただの偶然でした笑

セレンディピティという言葉があります。偶然の幸運という意味です。例えば何かを探しているときに、別の何かを偶然発見してしまうとか。意外な出来事の遭遇。意外な出会い。その出来事や出会いが単なる偶然にとどまらず、大きな幸運をもたらす。

私の鼻歌とラジオはセレンディピティではなかったわけですが…

偶然はあくまで偶然で、わたしたちの力の及ばないもの、と考えるのが一般的です。
偶然を引き寄せる力を蓄えることはできないと。

でもね…ちょっと立ち止まって考えてみてください。

路上にたばこの吸い殻をポイ捨てする人と、路上に落ちているポイ捨てされたたばこの吸い殻を拾ってゴミ箱に捨てる人がいるとします。
あなたがセレンディピティを与える能力のある神様だとしたら、どちらの人にその“偶然の幸運”を授けますか？

私だったら、たばこの吸い殻を拾う人にセレンディピティを与えます。
たぶん多くの人がそう考えるのではないでしょうか？
残念ながらわたしたちにはセレンディピティを与える力はありません。でも人を応援することや、味方になることはできます。
わたしたちは当然、たばこの吸い殻を拾う人を応援し、味方します。
偶然の幸運がなくても、励まされ応援されるだけで力になりませんか？
だったら、わたしたちは、たばこを捨てる人ではなく、拾う人になりたいと思いません？？

もしかしたらその偶然は巡り巡って応援してくれた人のおかげかもしれませんね。

Move forward!