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ニンジャスレイヤーTRPGキャンペイグン・レッツスリーアンダー第七話第一次大使防衛戦7-7(エピローグ)

これまでのあらすじ:一つのイクサが、幕を閉じる。
7-6はこちら

ヤマオロシの眼前でインペイルメントの拳が止まった 「サヨナラ!」 インペイルメントは爆発四散!!
リーフシードラ:終わった。
ヤマオロシ:「…」カラテの後の体制のまま動かない…
リーフシードラインペイルメントの死体を一顧だにもせず外の爆発四散痕を見つける
ヤマオロシ:「…終わったよ…バッドラック…サン…」
チンクエディア:「…これで全員、ですかねェ」
リーフシードラ:「あ...ああ…やっぱり...死んでる….........」
チンクエディア:「……」
ソニックブーム:「そうだな」
リーフシードラ:そう言うとばったりと倒れた。
ヤマオロシ:「…ウ…ウウッ…」
リーフシードラ:単純に力尽きたのだろう。
チンクエディア:「ちょ…ッリーフシードラ=サン!ダイジョブすか!?」
リーフシードラ:目は覚めそうにない
ヤマオロシ:「!リーフシードラ=サン!?」
リーフシードラ:ただその目からは涙が流れている
ヤマオロシ:「…よかった、生きてる…」
ソニックブーム:「寝かせとけ。動ける奴は捕えた“大使”を確認しとけ」
チンクエディア:「アー…ったくモー、ビビらせんじゃないッスよォ。あ、じゃあ俺が行きますわ」 
ヤマオロシ:「…じゃあ、チンクエディア=サン確認お願い」 リーフシードラを背負う…暖かい、生きている。 
ソニックブーム:((これはまだ終りじゃねぇ。これで更なる大物を釣る。コイツらは結果を出した。ならソウカイヤは更なるビズをコイツらに渡すだろ。結局はノーカラテ・ノーニンジャに過ぎない)) だが今は
ヤマオロシ:あの日背負った、母の屍とは違う――
ソニックブーム:だが今は言わずともいいだろう。ソニックブームはそう考え、タバコに火をつけた
チンクエディア:「ま、俺はまだ元気元気なんでェ…お二人はゆっくり休んどいてくださいねェ」
ヤマオロシ:「うん、助かるよ…僕も…ちょっと…きついから…」
ダイダロス:【そちらは終わりましたね?】
チンクエディア:これ大使は無事でOKですね?
ダイダロス:無事です
チンクエディア:OK!
リーフシードラ:無事であった…
ダイダロス:某ステルスニンジャグラマスのお出迎えで忙しかった
ヤマオロシ:ジャンプしそう…
ソニックブーム:ソニックブームは3人に手振りで適当に返信するように示す
ヤマオロシ:「…」【はい、何とか】
チンクエディア:【襲ってきたザイバツは全員皆殺しにしました、がァ…、こっちもバッドラック=サンが…やられちまいました、ね」
ダイダロス:【状況は把握しています。とにもかくにも次のアジトに移動してください】
リーフシードラ:リーフシードラは寝ていた。
ダイダロス:【人員の補充も行います】
チンクエディア:【そですネ、ここも安全じゃあねえや】
ヤマオロシ:「…」【そうですね】
ダイダロス:【こんなに早く位置がバレた理由は現在調査中です】
チンクエディア:「人員の追加、ねえ」アンバサダーを背負いながらひとりごちる。 「なんだか味気ねえっつうか、まあこういうもんなんだろうけどな。ヤクザなんてえのは」
NM:では一人当たり万札30と余暇3を与えます
チンクエディア:ワーオワーオ!
ヤマオロシ:わーい
ソニックブーム:ワオワオー!
リーフシードラ:わぁい
ダイダロス:【こちらは別件で忙しくてね。シンカンセンを通じて大物が来ました】
チンクエディア:【大物ォ?】
ダイダロス:【ザイバツ・グランドマスターです】
ヤマオロシ:【…それは、また…】
リーフシードラ:リーフシードラは眠りながら少し表情が緩くなった。ヤマオロシの背中の背負われ心地が心地よかったのだろうか
チンクエディア:【グランドマスターってっと、アレでしょ?ソウカイヤで言う、シックスゲイツっしょ?】
ヤマオロシ:程よく背中のリーフシードラをゆさゆさしている、よく眠れるように
ダイダロス:【まぁ似たようなものですね。シックスゲイツほどフットワークは軽くないようですが】
チンクエディア:アンバサダーを米俵めいて担いでいる。
ダイダロス:【派閥だのなんだの。キョート人は何考えているかわかりません。ともかく、こちらはドラゴンドージョー放火で人がとられています。そちらも頑張ってください】
チンクエディア:【オエーッ、俺そういうクソ面倒なのは勘弁スわ、ネンコとかならわかりやすいんスけどネ】
ヤマオロシ:【ハイヨロコンデー】
チンクエディア:【了解ッス】
ヤマオロシ:(…僕は、僕は…)
ヤマオロシ:(…僕は、なんのために戦ってたんだっけ…)
ダイダロス:ではキリがいいしここで一端終わり!
チンクエディア:オツカレサマドスエ!
ソニックブーム:オツカレサマドスエ!
ヤマオロシ:オツカレサマドスエ!
リーフシードラ:オツカレサマドスエ!
チンクエディア:いやあ激動のセッションであった
ヤマオロシ:死人が出るとはね…
リーフシードラ:いやぁ激動と激戦だった...リーフィーもボロボロになってしまった

◆◆◆  

イグゾーション:場所は変わって、ネオサイタマ某所
レギュラス:「ドーモ、グランドマスター・イグゾーション=サン。お待ちしておりました」
イグゾーション:「ドーモ、レギュラス=サン。道中中々楽しめたよ」
コリュタリアー:「それはよかったですね!ボクもシンカンセン乗ってみたいなぁ!飛行機もよかったけど!」
レギュラス:「…スイマセン。」
イグゾーション:「ハハハ。いいさ」イグゾーションは朗らかに笑って見せた。もちろんレギュラスはそれが見せかけにすぎぬことを知っている
イグゾーション:「コリュタリアー=サンには期待しているよ」
「私はこちらで野暮用がある。それが済むまでにアンバサダー=サンを取り戻してほしい。パラベラム=サンが指揮を執る」
レギュラス:「ハッ…!」
イグゾーション:「ではよろしく頼むよ」そういうとイグゾーションは部屋の奥に去っていった

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ――死んだ、バッドラック=サンが死んだ
ヤマオロシ:「…」 ――今も持っているこの腕がその証だ ――そして僕は、今からこの腕を僕の腕にする
ヤマオロシ:「本当にやるんですかい?大人用ですし、 破壊力ばっかり高いモデルですよ?」
ヤマオロシ:「良いんだ」 「僕は、この腕がいいんだ」 ――そう、今必要なのはこんな僕のなまっちょろい腕じゃない ――バッドラック=サンみたいな
「…この、何でも壊せる腕がいいんです」
ヤマオロシ:「…アイ、アイ、じゃあやりますよ」 ――手術台に乗る、麻酔をかけられる ――でも、この腕が僕の腕になる瞬間は、しっかりと――
ヤマオロシ:「グワーッ!」 

◆◆◆ 010101010101 ◆◆◆

 
ヤマオロシ:「…あれ?ここは…?」 目が覚めると、僕はいつもの事務所にいた チンクエディア=サンがバタバタする部屋と―― リーフシードラ=サンがぺしおだのなんだのを飼ってる部屋と―― 僕の部屋と――
ヤマオロシ:「…?」 ――バッドラック=サンの部屋に誰か――?
バッドラック:『なにをハトが豆鉄砲くらったみたいな顔してんのさ』 その女はいつもどおり机に向かって裁縫していた。
ヤマオロシ:「…」ぽかーんと、正しくハトが豆鉄砲を食らったような顔 「…え?」
バッドラック:口にくわえた針の糸まではっきり見える。 なぜならヤマオロシはその景色を知ってるから。座っている人を良く知ってるから
ヤマオロシ:「…生き、生きて…」 「いやそんなはず…」
バッドラック:『何言ってんだい。アタシは死んだでしょ。しっかりしなよ』苦笑いを(その顔をよく見たことのある顔だ)浮かべてバッドラックは裁縫道具を置いて向き直る
ヤマオロシ:「…そう、だよね」 「死んだんだよね…」
バッドラック:その体の輪郭から01が浮かび上がる 『あ、化けて出てきてなんかいないからね。アンタが自分でアタシの腕なんか引き受けるからこんな夢みるんだよ?』
ヤマオロシ:「…アハハ、ひどいいいぐださなあ…」 ぽたりぽたりと、涙がこぼれる
バッドラック:『だってさぁ、アタシの腕だよ?でかくて邪魔だろ。大人ぶりたいのもわかるけどもっとマシなのつけなよ』 その涙に気づきながらも気づいてないように振る舞う。いつものように。かつてのように。
ヤマオロシ:「だって、僕のこの腕じゃ…」 「…力が、足りないじゃん…」 「…もし、もしさ」 「僕がもっと強ければさ…」 「…死ななくても済んだかもしれないじゃん…!」
バッドラック:『・・・馬鹿だねぇ』 女は武骨な機械の腕でそっとできる限り優しく頭を撫でる
ヤマオロシ:わっぷ」
バッドラック:『アタシたちの仕事は殺すことなんだ。殺されることもあるだろうさ』
ヤマオロシ:「そうだけど、そうだけど…!」
バッドラック:『特にアタシなんてのはさ』
ヤマオロシ:「僕は、あなたに死んでほしくなんてなかった…!自分でも勝手言ってるとは思うよ!でも!それでも!僕は…僕は…!」
バッドラック:『・・・』 女は頭に手を置いて微笑む。 『アタシが死んだあの夜もアタシは殺しのビズについてた』
ヤマオロシ:「…」
バッドラック:『ニンジャ抗争のゴタゴタに巻き込まれてもそれでもアタシはターゲットを殺そうとしてた』 『でも…』
ヤマオロシ:「でも…?」
バッドラック:『巻き込まれた子供が目に付いてうっかり手を伸ばしたら崩落に巻き込まれて腕なくしちゃった』 舌を出しておどける。
ヤマオロシ:「…バカだよ、やっぱり…前々から思ってたけど…」
バッドラック:『そうだねぇ。結局その子供が助かったかもわからないし言い返せないねぇ。だけどまぁ…アンタみたいな優しい子が生きてたなら良いや』
ヤマオロシ:「…え」
バッドラック:『アンタはバカなアタシと違って頭もいいんだからしっかり助けたい奴の手をつかまなきゃダメだよ。そのための腕はあげるからさ』
ヤマオロシ:「…うん」
バッドラック:きめ細かい繊細な指がヤマオロシの髪を梳く
ヤマオロシ:「こんどは、絶対。この腕で、つかむからさ」
バッドラック:女の腕は機械ではない。 その腕はもう女のものではない
ヤマオロシ:ヤマオロシの腕は、機械だ この腕はもう、僕のものだ
バッドラック:『ハハッ、アタシよか似合ってるよ』 女は裁縫を終えた。ヤマオロシのニューロンは機械の腕と完全に結合している。
ヤマオロシ:「…そうかもね、バッドラック=サンも、その方が似合ってるよ。裁縫も上手いしさ」
バッドラック:『ハハッ!最高の誉め言葉さ。…アンタにあえてツイてたよ』 背中の辛運の文字が01分解していく 白い手を差し出す「…うん、僕も、あなたに会えてよかった」
ヤマオロシ:機械の紅い腕を差し出す そして、握手をする 力を抜いて、優しく
バッドラック:『サヨナラ』 指が01に分解されていく
ヤマオロシ:「…うん、サヨナラ…バッドラック=サン…」 そして、少年はドアに向けて歩き出す もう、振り向くことはない
ヤマオロシ:「…イッテキマス」 

◆◆◆ 01010101011010010101 ◆◆◆

 
ヤマオロシ:「グワーッ!」
「起きた?腕どうかな?」
ヤマオロシ:「…」 右手と、左手 「…」 

/nd n13[s]
@マンタ/ヤマオロシ, :13d6>=4[=6] 
= (6,3,5,5,6,1,3,6,5,5,3,3,1 :成功数:7 , サツバツ![=6]:3) = 10 

ヤマオロシ:「…イヤーッ!」 ボ ゴ ン
「アイエッ」 壁が吹っ飛ぶ
ヤマオロシ:「…うん、快調、アリガトね」
「アイエエエエエ…」 そのまま僕は家に帰る ――今度こそ ――僕の守りたいものを、守るために―― 

◆◆◆

ヤマオロシ…余暇にてバッドラックのテッコを移植。
サイバネ手術の狂気ダイスロールにて狂気の中の真実を取得した。

インタールードへ続く…