黒くて重い気持ちは
多分私は人に依存しやすいと思う。
親に愛されてなかったという訳では無いと思う。
でも
「あなたはこうしなくちゃいけない」
「こうするのが正解なのよ」
「私たちが敷いたレールを進みなさい」
というような事を言われることは多かったと思う。
昔からなんでも器用にこなすタイプの人間だった。
勉強も部活動も友人関係も。
いつからだろう。
プレッシャーに感じていたのは。
いつからだろう。
上手に人に甘える方法が分からなくなったのは。
我慢しないで吐き出していいんだよ、といわれるのが
生きている中で一番難しい。
どこまで?どの範囲まで?
だれに?なにを?
これをいったら迷惑にならないだろうか、とか
嫌われないだろうか、とか
そういう他人の顔色を伺ってしまう。
それが面倒だから行き着いた先が
“我慢”なのだ。
それは誰に対してもそう。
ましてや大事すぎる恋人に
別れたくないようなそんな恋人に。
私の気持ちを吐き出すだなんて
とっても難しい。
大事すぎるが故に言葉にするのを
躊躇ってしまうし
大事すぎるが故に嘘をついてしまう。
大丈夫じゃないのに、大丈夫っていったり、ね。
私の恋人は連絡が苦手だ。
1週間返ってこないことだってある。
私から電話しなければ声を聞かない期間が
1ヶ月空くこともあった。
私は恋人の存在に依存しているから
適度な供給は必要なのだ。
でもそれをうまく伝える術が見つからない。
人間って言葉にしなくちゃ伝わらないことばかり。
でもその言葉を間違えたら
悪い方向にだって進んでしまう。
だから我慢を覚えたのだ。
我慢という言葉をこの世から消せないだろうか。