むしろ。


不滅のあなたへ

久しぶりに漫画を読んでいなかったことを後悔するようなアニメ作品に出逢いました。

本当に30分かな?と思うような第一話。2回!2回見ました!なんだか色々失うのが怖くて2回目見るのに勇気がいりましたが、2回目の方が得るものが多くてよかったです。


最近自分がね、死について考える瞬間が多くて、後悔しない死に方とか、身近な人が死んでも後悔しない方法とか、色々考えてました。

母が乳がんだと告げられたのがほんの2か月前。そこから手術もして、術後の検査も受けて、抗がん剤治療が始まるらしくて、ウィッグ用意しないとだねぇなんて話して、夜中に人の死を考えて泣く日があって、死にかたってたくさんあるなぁって思って、普通に生きてることが不思議に思えて、未来の話がしづらくなって、スケジュール手帳を買った。生きてる証、残さないといけないなぁって思った。未来が続いてることを残しておきたかった。

第一話で主人公の少年が、旅に出て怪我してしまうシーンがあって、その怪我が悪化してどんどん弱っていくシーンがある。結果的に帰って、「怪我が治ったらまた出発だ!」って言ってるんだけど、それは叶わなくて。

本当に1人しかいない地で暮らす少年が、弱って動けなくなっていくシーンは衝撃で、「あぁ、わたしだったら怖くて泣いちゃうなぁ」って思った。結局わたしが感じた感情じゃないから分からないけど、死ぬ時、誰かが近くにいてくれたらそれでいいなって思った。後悔とか、それまでのこととか、何ができなかったとか、こうしてあげればよかったとか、そう思うのはあまりいらないことだなって思った。そうするしかできなかったんだろうなぁ。そばにいてくれるだけっていうのは、思いの全てなんだろうなぁって思えた。

少年の最後のシーン、椅子に座って、最後の息が切れるまでの一瞬と、その後、椅子に顔が傾いたうしろの姿、めちゃくちゃかっこいいなって思った。あれが画けるって、胸が熱い。

確実に息はしてないんだけど、画面から切れるその一瞬まで、少年の体から死の匂いがしなさそうな画もきつい。きつい。


むしろ。


「こいつは救わねば。」と思ってもらえたら是非サポートお願いします。