いろは × 小町 = "500,000,000ガイル"
"リア充爆発しろ"
"それ10年古いですよ"
"青春とは嘘であり、悪である"
あれから10年。
世界では、嘘と悪の、裏返しの表出である、"law & order"の言挙げが常態化した。
比企谷は最後、"故意に間違えるのをやめる"、と決心する。
"正しきこと"
"わたしは悪くない"
"間違えるのをやめる"
似ているようで、全く違う、3つの言葉。
平塚先生がホンモノを与えたのは、"間違い"を経由して、間違えるのをやめた生徒だった。
この3つは、新約聖書(マタイ25-27、ルカ19-23)の、3人の下僕に対する説法と、とても似ている。
主人はこの下僕達に、それぞれ結構な額の投資を預ける。内のひとりが、リスクテイクしないことこそ、主人に対する最大の惻隠、とする下僕が現れる。遠出から戻った主人はこれに酷く叱責する。この"無謬の原則"に棹指す男とは、つまるところ、あらかじめ救われる者(=生活に余裕のある、の謂)だけが救われる"戒律"重視の、当時の、既存宗教の在り方に疑義を呈する"譬え"であり、今日的な『新自由主義』を推奨するものではない。
比企谷は当初、自分に対する『嘘』つきで、"わたしは悪くない"と言い募る『悪』だった。"間違えるのをやめる"が、くだんの譬えで謂う「2タラントの投資」を寓するものかはわからない。でも"正しきこと"を振りかざすより、"わたしは悪くない"と嘯くより、"間違えるのをやめる"は、一番間違いが少なそうな気がする。
諍いの女神"陽乃"が投げ入れる『黄金の林檎』。(翻案・シェイクスピア『リア王』)
主人"平塚静"が3人の下僕に説く『利殖のススメ』。
それらを架橋するメルクリウス、一色いろは。
いろはのイニシャルはダブルの"愛"です☆ミ
おわり
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