「どうやればできますか?」でどうにかなる
農家をはじめたい人への洗礼
農家をはじめたい!と思ったとき一番最初のハードルは、役所や普及指導センターなどへの就農相談
そこでナマハンカな者は洗礼を受けることになる
その洗礼は、農家は大変だ!という話。
農地は?作物は?経営計画は?研修は?
どこかに相談に行けば、誰もが1回くらいはこれをくらうんじゃないかな?
たしかに、農業をはじめるというのは簡単じゃない、多くのハードルがある。いまそのど真ん中にいるからわかる、それはたしかなこと。
でも、問題は大変だという事実よりも、せっかく足を運んで相談に行った人が、やる気の炎を消されてしまうということだ。
カジュアルな気持ちで相談に行く人が多いのかもしれない。
でも少しでも農業をやってみたいという気持ちになったことはすごく尊いものだと僕は思う。
できれば全員にしっかりと対応をお願いしたいところだが、大変さを伝えるのは選別としての意味合いもあると考えるとお察しするしかできないもの。
農家をはじめたい人はこれを言え!
そんな、農家をはじめたい人へ
僕自身も洗礼を受けた身として、どんな風に話せばいいかを伝えます。
それは「どうやればできますか?」というスタンス。
あまりにシンプルな考え方ですが、これめちゃくちゃ効きます。
例えば、「農地はどうするの?」と聞かれたとします。
その場合は、「現状は農地を持っていません、農地はどうやれば取得できますか?」と質問することで、必ず何かしらの回答をもらえます。
そして、一つの回答をもらってからが重要です。ここからその内容を深掘りしていくこと。
先ほどの会話の続きを想定すると、
「それなら、役所で空き家バンクに登録するとか、地元の人と直接交渉するとかかな?」
→(深掘り)「なるほど、そもそも空き家バンクとはなんですか?」とか「空き家バンクは現状この市ではどのような状況なんですか?」とか「どうやれば地元の人とつながれますか?」
といったように、1つの質問から次の質問がどんどん出てくる。
全く知識がないことを逆に武器にして、ガンガン質問ぜめにする。
きちんと聞いてくれる人には悪い気は絶対しないはず、しかも相談窓口の人はいろいろ情報持ってるから聞けば聞くほど喜んで教えてくれる。
農業は大変だ!というのはなんとなくわかると思うが、たいへんなことは承知の上で、「どうやればできますか?」の気持ちがあればどれだけでも可能性はあるし、相談を受けた人へもやる気が伝わるはずだ。
僕自身、知らないことばかりで「どうやればできますか?」を聞きまくってたら、3時間くらい話し込んでしまったこともあったから問題ないはず。相手には迷惑かけたかもしれないけど、、
でもしっかりと話しを聞くことで、いま自分がすべきことの優先順位も付けやすいし、課題もはっきりとしてくる
これから農業をはじめたい!と思う人の気持ちの炎が少しでも続きますように。
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