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【予想】キーンランドカップ2022|出走馬全頭分析「前編」

キーンランドカップの全頭出走馬分析「前編」になります。

本当にこの夏はかなり悩まされることが多く、結果としてもいまいち。

反省点が多く、苦戦したことは否めません。ですが!反省を活かし次に生かす。これが競馬では凄く重要なことだと僕は思っています。

しっかりこの先結果を出していけるように頑張りますので是非ご期待ください!

さて、今週は夏競馬のほぼ締めくくりといっても過言ではない8月最終週。

しっかり重賞も当て、飾りたいところです。

今回の記事ではキーランドカップに出走する各馬の全頭分析「前編」を行っていきます。

夏の終わりの札幌、先週を見ても馬場はタフな状況だなと感じました。

この状況での1200m戦と条件としては中々困難ですが、各馬をしっかり見定め狙い撃ちできるように頑張ります!

※出走馬に関してはnetkeibaを参考にしています。


ラップ分析予想で使用する専門的?用語

記事の中でよく使う言葉を端的にまとめました。他にも出てくる用語はあるので随時追加していきます。

◆F・・・ラスト5Fとかラスト3Fとか言うがこの(F)は1ハロンの意味。3Fなら3ハロン=600m 5Fなら5ハロン=1000m

◆基礎スピード・・・馬自身が持ち合わす基礎的スピード。これは別に競馬用語ではなく、人間にも言えること。
家を建てる時にも同じ”基礎”が重要となるが、競馬でも同じことが言える。基礎的な部分でのスピードをどれほどもっているかでどのレベルのレースで対応できるかが変わってくる。

◆コーナリング・・・そのまま。コーナー(カーブ)を立ち回る性能を差す。コーナリング良いほど、コーナーでのスピードの減速が小さくなる。
車でも同じ。カーブで減速していくが、スピードが出た状態のほうが当然次の動作が速い。ただ、その分遠心力が働き外に振られるというリスクもある。
これがスムーズであればあるほど相対的な面での差が生まれる。
逆にコーナリングがうまくない馬は減速して次の動作でリカバリーするために加速が問われる。

◆ギアチェンジ・・・そのまま。ギアの上げ下げを差す。MT車をイメージするとわかりやすいはず。馬の場合このギアチェンジで一気に加速できる馬や、逆に加速が乏しくMT車のように徐々に加速していくようなタイプが存在する。
速い馬の場合1.2速からいきなり5.6速まで加速させることが出来る馬も。
ギアチェンジが鋭いほどスローペースからの直線競馬での反応が速く相対的に有利に進められたりする。

◆ロンスパ・・・一般的にはロングスパートの略語。
ただ、それだけではなく例えばラップでラスト3Fから11.3-11.2-11.4というレースがあったとするとロンスパの面でいいものがあったと判断する。
要はラスト3Fからトップスピードに乗って、ラスト1Fまで落とし切らなかった、600m間で速い脚を長く使えたという意味。これは一般的なロングスパートとは意味合いが違ってくる。
細分化していうなら無酸素運動をロンスパで対応したという感じ。
一般的にはラスト5Fから11.8-11.9-11.9-12.0-12.5。こんなラップ推移だとイメージしやすいとは思う。
この場合は後半有酸素運動型レースという言葉を使うことも。
単純に考えるなら「後半質の持続力」と捉えてもらったらいい。

サスケのラップ分析用語


キーランドカップ出走馬全頭分析

評価点:S<A<B<C<D<E
※評価点はあくまでサスケ個人の独断と偏見で決めているものなので参考程度に。

ウインマーベル【B】

前走の葵Sはかなり強かったなとは思う。結果的に前が崩れた中で差し込むバテ差しではあったが、結果的に2馬身以上突き放しており、まあ1200mでこの差はかなりでかい。

後半の質に関してかなり高いレベルでまとめてきていると考えていいだろう。

2着のコムストックロードは過去に2度本命にして評価している馬でもあるしこれを突き放してきたとなると世代レベルで考えても地力は高い。

超基礎スピード型レースとなったファルコンSの敗戦は今の札幌ではそこまで気にする必要のないものだと思うし、右回りのパフォーマンスも福島2歳Sを見る限りは問題ないだろう。

高いレベルで基礎スピード+後半要素を見せている馬ではあるし、タフ馬場で前から出し抜くのが困難と思われる今の札幌なら状況的にもプラスに考えておきたい。

枠的に極端な並びとかになるとどうかなというところはあるが適性的にも基は本線買い目に入ってくる1頭と考える。


エイティーンガール【B】

昨年のキーンランドカップで2着、一昨年のキーンランドカップでは勝利とこのレースとの相性の良さを見せている1頭。

なにがそこまではまるのか?と考えたときにこの馬の脚質的にもやはり開催が進みタフ化してきて、前から出し抜くのが難しくなり結果的に差しが決まりやすくなる。というこの状況にあるのではないかと思う。

これまでのレースを見ても高速状況で基礎スピード質を求められるとやはり相対的な面で見劣っているのが事実。

前走の高松宮記念に関しても8着と負けはしたがG1で0.3差でまとめているのはやはり道悪で基礎スピード面を削がれたことによる影響もあるだろう。

多頭数立てのほぼ最後方、出し切る展開になりやすい1200mではラップの緩みがなく後方勢は基本的に苦戦しがちではありしかもハイレベル戦の中でここまでやれたということ自体は評価するべきだと思う。

今年のキーンランドカップに関しても状況的にはプラス要素が多い。

どうしても当てにしにくいタイプではあるのでフルゲートになるだろう今年も本命にはしにくいが高い評価は与えるべきかなと思う。


オパールシャルム【C】

これまでの相手関係的に評価はCとしたが、個人的にはこの手のタイプは抑えておきたいなと思うタイプ。

前走を比較的評価はしていては入りが遅く前半が34.6なのでそこまでではあるが、淡々と引きあがった中で一旦ラスト3Fで緩ませ後続を引き付ける展開。

ラスト2F再加速の形にもしっかり対応して出し抜いての勝利。

この形になると楽にポジションを詰めてきた後続勢が差し込んで前崩れになることが基本だと思っていて実際このレースでも勝ち切ったオパールシャルム以外は馬券内台頭馬も含めほぼ差し勢。

中々難しい展開の中で後半の質を見せてきたことは収穫かなと思う。

レベルは低いが2走前は基礎スピード特化の中で前半32.9秒で入っての逃げ切り勝ちなどもあり基礎スピード+後半の質である程度のものは見せてきている。

比較的柔軟に対応できているイメージでもあるので道悪が無理だとは思いにくいし、人気がないなら穴目で抑えておきたい存在ではある。


サヴォワールエメ【D】

UHB賞の内容をどう評価するかというところになるとは思う。

それ以前はほぼさっぱりなのでこれをフロックと見るかどうか。

内容的には悪くはなくパワーバランスが問われる基礎スピード型レースの中で良さが出たという見方もできるものではあった。

ただ、逃げた2着馬に0.2差離されているのは事実でここから相手関係がさらに強くなるとなれば強気には狙いづらいが前走の適性を考えるなら余裕があるなら抑えておいても楽しみはある。


シゲルピンクルビー【C】

フィリーズレビューの内容を評価して1200mで何度か狙った馬ではあるがあまりぱっとしてこない。

これは1200mレベルまでなってくるとさすがに基礎スピード面での対応がしきれないというところにあると思うので今の札幌の状況で前半の質を削ぐことができるならチャンスとしてはあるのかなとは思う。

高速状況などで基礎スピード面を問われるとさすがについていくのが一杯でこの馬の良さである後半の質に繋がってきていな印象なので。

ここもあまり前半から意識的に運んでいくとどうかなというのはあるのでどれだけ前半の消耗度無く、ポジションを取ってこれるか?というところが焦点になるだろう。

北九州記念の内容を見ても対応しきれないわけではないと思うし、運び方ひとつだとは思うので軽視はしきれない。


ジェネラーレウーノ【D】

現状を考えると距離短縮が起爆剤になるとは思えないし、さすがに基礎スピード面での対応が難しいだろう。

さすがに買えないか。


ジュビリーヘッド【C】

函館SSの好走がなければ過剰人気と見て評価を下げる馬なのだが、函館SSがそれなりにやれているので展開次第かなと思ってしまう。

ただ、函館SSに関してもやれたとはいえナムラクレアが強いとはいえ完敗の内容で0.4差。3着と0.1差でこの3着馬以降が次走でやれていないのでここはナムラクレアを評価するべきで他は層でもなかったかなとも思っている。

まあ安易に消すことのできない馬ではあるし、これといって強気に買うべきところもないかなとは思う。

枠の並び次第では消すかもだが、基本的には3連系を買うときの抑えという感じで判断したい。


タイセイアベニール【C】

これも函館SSで好走はしているがその後がさっぱりで函館SSはハマった感が強いとみておくのがいいかなと思う。

どうしても直線勝負になりがちな馬で基礎スピード面での対応は1200mを中心に使われてはいるがしたことがないという感じ。

物理的に難しいポジションから相対的に前が止まったところを差しこんでくるというのが基本スタイル。

ただ、後半は確実に伸びてくるというのも一つの特徴ではあるので展開次第。

比較的馬場は不問で脚は使えるので前が止まり切る流れを想定するなら馬券的には抑えておきたいかなと思う。


トウシンマカオ【B】

難しい馬ではあると思う。好走しているレースは基本的に後半特化型。

クロッカスSはドスローからのラスト3F戦で、11.0-11.0-11.3のラップ推移で後半の質で勝負しての勝利。

京王杯にしてもスローバランスのレースで後半特化、直線の質を要求される中での好走、逆に基礎スピード面を求められた中での対応ができておらず現状は後半要素に比重が寄ったほうがよさが出るのだろうなと考えることはできる。

ただ、ファルコンSは極端なバテ差し戦の中で好位から運んで直線詰まりながらも5着でまとめているのは評価できる内容でこの1戦だけみるなら基礎スピード型レースの中でも対応できるだけのものはあるかなとも思える。

前走に関しても前半特化のマイル戦で全体をレースメイクしたまではいいが一旦緩めて後続を引き付けての後半型に持ち込んでしまい前半から引きあげた良さを自身で潰してしまった感じの1戦となった。

基礎スピード型レースにも対応できるなら今回で真価を問われるところ。

強気に買う価値もあるとは思う。


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