エリザベス女王杯の予想|コース形状とラップ推移編
エリザベス女王杯の予想をしていこうと思うんですが、今年は阪神での開催ということでこれがまあ重要になってくることは誰の目から見ても確か。
阪神2200mと京都2200mだと根本的なところで違いがあるのでこれを踏まえた上でしっかりと予想をしていきたいと思います。
本日はコース形状とラップ推移がどのようなものになるのか、違うか。
どのような違いがあるのかというところを書いていきたいと思います。
阪神2200mコース形状
まず、通例なら京都2200mで行われるのがエリザベス女王杯。
今年も昨年同様に阪神2200mでの開催となるのではっきり言って過去の傾向とかはあてにならないと考えるべきだと思う。
それがコース形状にもしっかり現れていて、京都2200mは平坦スタートの外回り戦。
ちょっとなに言ってるかわからないんですけど。
っていう富澤勢のためにわかりやすく図で解説しましょう。
【京都2200mコース図】
これが例年の京都2200mのコース形状。
平坦スタートで入り、3コーナーあたりから坂を上り下ってというところで基本的なところで言えば後半特化型のロンスパ戦になりやすい。
しかも坂の下りの反動でスピードが+@されるのでスピードの絶対値も必要になってくるのでオーバーラップになってしまいガチな馬には厳しいコース。
わかりやすく後半で伸びるタイプが好走する傾向にありますね。
ラップ推移でみても以下の通り。
2019年
12.7-11.6-13.3-12.7-12.5-12.8-12.3-11.6-11.5-11.4-11.7
前後半5F 62.8-58.5*-4.3
前後半3F 37.6-34.6*-3.0
2018年
12.3-11.2-12.9-12.7-12.3-12.5-12.5-12.0-11.6-11.4-11.7
前後半5F 61.4-59.2*-2.2
前後半3F 36.4-34.7*-1.7
2017年にしても2016年にしても京都で行われたエリザベス女王杯は同じように後半特化型のロンスパ戦になりやすい。
という傾向にあり、好走している馬もリスグラシューとかいう化け物は置いておいてスローからの後半特化で極端な加速を嫌う、というタイプが好走しているのが事実。
ちなみにラッキーライラックも同じようなタイプでスローからの後半分散型のロンスパ競馬で良さの出る馬なのでこれも合致。
ただ、昨年同様に今年も阪神2200mで行われるわけだが、こうなると話は少し変わってくる。
昨年のエリザベス女王杯に関しても以下のラップ推移。
2020年
12.6-11.1-11.2-12.3-12.1-12.0-12.2-12.2-12.0-11.9-11.2-11.8
前後半5F 59.3-59.0*-0.3
前後半3F 34.9-34.8*-0.1
あっ、補足。
これはラップ推移なので全馬がこの通りに走っているわけではない。
わかりやすいところでいえば2020年のラッキーライラックはこのレースラップよりもスローで前半は推移しており後半の仕掛けは速く恐らくラスト4Fで11秒台を刻んでいる。
なので全頭が同じというわけではないが、基本的なラップ推移というところで捉えていただきたい。
要はレースメイク次第でスローでレースを進めることもできるし、有酸素運動戦のような形に持ち込むこともできるということ。
ただ、どちらにせよ前の馬がある程度引っ張るともちろん後ろに控えて前半の消耗を避けようとしても追いかける分で脚は使うのでスローはスローでも前半の基礎スピード質は問われるということになる。
話が脱線してしまったので戻します。
それでは阪神2200mのコース形状とは?ってところで以下が阪神の2200m。
【阪神2200mコース図】
ね?全然違うでしょ。京都の2200mと。そりゃ同じようなレースになるはずがないのですよ。
なので、展開も変わってくるしもちろんラップ推移も変わってくる。
阪神の2200mはスタートからいきなり坂の上り。しかもこれが結構急。
且つ、面倒なのが内回り戦なので外回りは割と前半はゆったりと入って後半で何とかしようとするレースになりやすいのだが、内回り戦は全体を通して淡々と流れていきやすい。
こうなるとまあ後半特化型の馬は厳しくなってしまうわけでレースメイクがうまくいかないとどんな強者でもサクッと負けてしまう。
なんてこともあり得るというわけになる。
ちなみに、阪神の2200mといえば当然宝塚記念が題材として上がるコースなのでこちらのラップ推移を踏まえ、今年のエリザベス女王杯がどのようなレースラップになるかを予測し、的を得ている注目馬を最後に紹介しようと思います。
2021年エリザベス女王杯の予測ラップ
初めに、宝塚記念のレースラップ自体がどのようなものか。
2021年
12.3-11.2-11.6-12.4-12.5-12.4-12.3-11.5-11.5-11.5-11.7
前後半5F 60.0-58.5*-1.5
前後半3F 35.1-34.7*-0.3
2020年
12.3-10.9-11.4-12.7-12.7-12.4-12.4-12.4-11.9-12.1-12.3
前後半5F 60.0-61.1*+1.1
前後半3F 34.6-36.3*+1.7
2019年
12.6-11.4-11.5-12.4-12.1-11.9-12.0-11.6-11.5-11.4-12.4
前後半5F 60.0-58.9*+1.1
前後半3F 35.5-35.3*-0.2
割とスローやんけ。
って思うかもだが、やはり極端なスローはなく決定的に違うのが後半を意識して中が緩む外回り戦に対し、内回りの阪神2200mは中も淡々と進む。
なので極端なギアチェンジを後半で問われることは無く有酸素運動戦になりやすいということが言える。
前半のレースメイクに関してはこれは出走各馬によるところなので変わっては来るが基本的なところでいえばやはり全体を通して流れやすく、分散する形になる。
と、今年のエリザベス女王杯も考えたほうがいいだろうなと思います。
しかも今年に関してはレイパパレ、ロザムールなどある程度前半からタイトに流して消耗戦に持ち込めるタイプも揃ってはいる。
それを考えるとまずスローで後半を意識したレースは捨てていいだろうなと。
その展開になったら終いよ、手も足も出ません。山を張るならまずその展開は捨てる。
なので、前半が割と速くなると考え、且つ中も淡々と推移する展開。
この上で後半で更にギアを一段階上げてこれるタイプがいれば有力馬の候補としてはまさしくそれ。って感じ。
で、火曜現時点で個人的にそれが合致するなと思うのが1頭。
2021年エリザベス女王杯注目馬「アカイトリノムスメ」
これに関しては前走の秋華賞で嫌った馬なので手のひらを反すような形になるが、この秋華賞が結構フィットするのではないかなと思う。
前後半5Fで見ると1.5秒のスローなのだが、やはり極端に緩むことは無く後半の加速も極端ではない。
しかもラスト5Fで加速してのラスト3F最速戦。有酸素運動的なロンスパ競馬になっておりこれが強かった。
個人的に秋華賞を見るまではスローから後半の質で勝負をするほうがいいだろうなと思っていたが、このレースを見るには全体で分散したロンスパ競馬のほうが合う可能性があるなと。
まあこういう予想はあまり好きではないのだが、それだけインパクトがあったし、ここは注目の1頭としてあげさせてもらいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?