日本ダービーで人気が予想される4頭の徹底分析|ダノンベルーガ・ドウデュース編
こちらの記事の続きになります。
前回の記事では今年のダービー1番人気が予想されているイクイノックスを分析。
分析内容は是非記事をご覧くださいね。
たぶん勝ち負けになるとは思いますけど気になる不安要素もありますのでそこはチェックしておいてほしいところです。
さて、本日はダノンベルーガとドウデュースの2頭をピックアップして分析します。
ラップ分析予想で使用する専門的?用語
記事の中でよく使う言葉を端的にまとめました。
他にも出てくる用語はあるので随時追加していきます。
2022年日本ダービー予想オッズ
月曜段階の某サイトによる日本ダービーの予想オッズがこちら。
イクイノックス(2.4倍)
ダノンベルーガ(3.6倍)
ドウデュース(4.6倍)
ジオグリフ(6.2倍)
オニャンコポン(17.1倍)
キラーアビリティ(21.5倍)
現状水曜で多少前後はありましたけどやはり4強の構成。
ちなみに、個人的には人気薄所でかなり気になる馬がいるんですよね。
ただ、その馬のことに関してはまた後日。
本日は2.3番人気が予想されているダノンベルーガとドウデュースの分析を書いていきます。
日本ダービー有力出走予定馬見解
ダノンベルーガ
皐月賞が終わるまでは前半の基礎スピード面に関しては明確に足りないかなと思っていたところはある。
新馬にせよ、共同通信杯にせよドスローの中でだったので前半部分のポテンシャルが見えなかったというのはあるが、明確にスローバランスを組み立てて後半でかなり目立ったところはあったのでこれを見る限りではやはり前半の質で勝負をするよりは、しっかり抑えたうえで後半の質を高めるというのがフィットしているのかなと。
ただ、皐月賞の前半の内容が悪くなかったので基礎スピード面での対応もそれなりにできるとみて評価してみた。
この流れの中で前半を詰めてきたのは収穫というか、ダノンベルーガの見えていなかった部分がそれなりに見えたかなと。
しっかり中弛みで、後ろの馬が比較的楽にポジションを詰めてきたのでこのあたりが難しくはなったが、内からダノンベルーガもコーナーでポジションを引き上げながらという競馬。
最短コースを回しながらだったのでこのあたりは恵まれた点はあったかなと思うが直線手前では前を捉えて一旦は先頭に。
そこからジリっとという感じで伸びきれず外から一気に差し込まれてしまい4着で、直線の反応がいまいちには見えた。
これが前半の質でそれなりに勝負しにいった分での反動か、中山のコーナーで引き上げきることが出来なかったか。
映像を見る分にはコーナーでの対応はそれなりにできていると思うし、実際経済コースを回りながらではあるがポジションは引き上げてきている。ただ、東京戦で見せていた極度なトップスピード面での良さが見えなかった。
となると、やはり前半で消耗した分と考えるのが妥当かなとは思うが、皐月賞に関しては1点、明確ともいえる敗戦理由がある。この辺りに関しては別馬の特化分析で書きたいと思っているのでお見逃しなく。
なので、ひとまずダノンベルーガの場合はしっかりと前半で脚を溜める形、後半で末脚を出し切るという形がベストなのだろうなと思う。
これがやはり共同通信杯で見えている。
実はこのレースも前々の位置は取れてはいるのだが、明確にスローバランスだったし頭数的にもというところはあったので。
中団外目で流れに乗りながらの競馬、道中で位置取りを意識しつつ進めていき直線に入って加速。
ただ、ここから伸びきれずの競馬でダノンベルーガの後半の脚が目立ったのは坂をのぼりきったあたりから。
ラスト3Fのギアチェンジポイントでは対応はしてきたが突き抜ける要素はなかったし、この時点では前にいるジオグリフのほうがよさそうにさえ見える。
ただ、ラスト2F過ぎからの伸びが異常でラスト1Fまでの無酸素運動で後続を突き放してきたという感じ。
ここで一気に前との差を詰めラスト1Fまで落とし切らずという形。
レースラップ上は11.3-11.2-11.8とラスト1Fで落としたがこの日は東京の馬場状況が悪く、その中で前半はスロー推移だったとはいえラスト1Fで12秒台に入らなかったのは共同通信杯のみ。
ダノンベルーガの上りが33.7秒でこの馬場状況の中で極端にラスト2Fからの反応、坂を上がってから違いを作ってきたので東京で直線の比重を高く問われたときにはやはり怖いなと思う1頭になるだろう。
問題はこれが高速馬場状況になったときにどうか。
道悪の中でのトップスピード面では恐らくこのメンツでも1.2を争うレベルでそれだけ共同通信杯のラスト2F過ぎからの反応は違ったかなと思う。
ただ、高速状況となると他もトップスピード面での対応をしっかりとしてくるだろうなと思うし、その点で悩ましいところはある。
追い出されてからトップスピードに乗るまでに時間を要する馬かなとこの2戦を見ると思うので東京自体は中山よりもフィットしている可能性が高く、皐月賞での差を詰めてくるだろう。
ただ、無酸素運動でラスト1Fまで詰めてくるロンスパ面は目立っているのでその点でチャンスは当然あるとは思うが、際立っているのがロンスパ面なのでそれを活かしきるには展開面の助けも多少必要にはなってくるだろうなと思う。
どう乗ってくるのか、どの枠に入るのかによって変わってくるが個人的には下手にポジションを意識した競馬はせずスローバランスで決め打って後方で温存、コーナーで徐々に引き上げながらラスト3Fで勝負圏内にいることができれば勝ち負けになってもおかしくはないと思う。
ドウデュース
一応適性表自体ではバランスがよく総合的な面での良さがある馬。という判断なのではあるが、ダービーでこのタイプがどうなんだ折ろうなという感じもする。
振り返るとダービーで勝つ馬。に限定するが、比較的尖った特徴を持っている馬が多い。近3年で見ても以下のような印象を受けている。
ドウデュースの場合は高いレベルでまとめている適性を持っているとは思うが、突き抜けている要素は現状では見えていないと思うし、ここまで距離が伸びて後半要素を引き上げてこれるかと言われると微妙な印象。
一応皐月賞の内容がこれまでは一変していて、朝日杯を例に出すなら前半基礎スピード面を強く問われる中でという競馬。
これを中団で進めつつ、中弛みでポジション差を詰めながら直線へ。ラスト2F過ぎで反応して自身恐らく後半で加速したことを踏まえると平均バランスでのレースメイクをしている。
ここがやはり強くて、基礎スピード面を問われながら中弛みや相対的な面を踏まえたとしても後半でしっかりと勝負になっている。
ラスト2Fでの反応は違ったなと思うしこの時点では全体でペースが流れた中でも反応できるギアチェンジ面を評価したいなと思っていた馬。
一方で皐月賞。ここがしっかりスローバランスでレースメイクしてきての競馬。前半の位置取りは全く気にせずというか、後半にかけたという形の競馬をしてきている。
スタートも悪くなかったし行こうと思えばポジションも取れたとは思うが、周りを見ながら控える形。
結果的に後方15番手からの競馬で、ラスト3Fあたりまではまったく動かず直線も大外に振ってロスをしながらという競馬で見ていると明らかにダービーを意識したかなという感じ。
直線は外目の馬場のいいところを走れたのはあったし、全体の仕掛けが遅めで馬群がある程度密集した状態だったので大外に振っての競馬になったがそこまでポジション差はなかったし、内が止まったというのもあるので恵まれた所があったにせよスローバランスでのレースメイクで後半しっかり伸びたのは事実。
ジオグリフから0.3差と離されはしたがそれ以前のドウデュースの見せていた後半要素と比較すると明らかにこの形で後半を高めてきたかなという印象だった。
これは個人的な予測ではあるが、直線に入ったときのドウデュースの位置取りが以下。
比較的有力勢が前を固める中でこの位置となると物理的に中山で差し切るのは難しかったと思うが、この約5馬身の差をG前まででここまで詰めているのはシンプルに評価していい質を見せたといえるだろう。
上がりをみてもそうだが恐らくラスト3Fあたりから11秒台に入る脚を使っており、それをラスト1Fまで持続させることが出来た中という感じ。
コーナーで外に振られる遠心力があったのでここで少しブレーキがかかっているがラスト2F過ぎから再度エンジンをかけてのロンスパ競馬で3着。
結果的には位置取りの差が響いての敗戦ではあるが、後半要素のポテンシャルは見せ、ダービーに繋がる1戦だったと思う。
恐らく今回、日本ダービーでもスローバランスで入って後半を高めてくる競馬。この形でレースメイクしてくるだろうとは思う。
皐月賞では極端な位置取りとなったがこれは前半で流れたからという可能性もあり、ダービーでとなるともう少し前半は落ち着く可能性はある。
もちろん枠の関係などは出てくるが、ドウデュースの位置取りとしては皐月賞比較で考えると1.2列前にいる可能性が高い。
皐月賞のラストの伸び方を考えるならあまり距離は意識しなくてもいいかなと思うし、レース次第で尖ったポイントを作ってこれるタイプ。
だとするなら、ダービーでは皐月賞同様に後半型に尖らせた競馬でと考えると有力な存在になるのではないかなと思う。
総合力型の馬は展開不問で対応できるというタイプは多いがドウデュースの場合、これの究極版なのか、それとも?
高速状況でトップスピード面が問われることもまず問題ないだろうなと思えるし、位置を下げ過ぎて極端な後方からの競馬。
とかにならない限りは個人的にはイクイノックスよりも、ダノンベルーガよりも上位で評価したいなと思っている1頭になる。
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