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先払い制プラットフォームをリリースしました。

やっと今日 chillnn をリリース。想定されていたよりも早まってのリリース。想定していたよりも想いをずっと込めてのリリース。


このサービスは
「宿泊業界を含めた、
サービス業のクリエイティブコストを下げ、
イノベーションのハードルを下げるプラットフォーム」
を目指して開発が進められてきた。

今日リリースしたchillnnというサービスは宿泊機能に特化したD2Cプラットフォーム。高額な手数料を必要とし、画一的な指標でソートすることによって価格の下落競争を招く従来のOTAとは異なる選択肢のひとつを宿泊施設に提供できる。(詳しくはCTO永田君のノートも見て欲しい)

さらに、今回のリリースにあたってはコロナウイルスの影響で経営困難に陥る素敵な宿を守るため、先払い制の予約プラットフォームも機能の一部として加えました。ぜひここから未来の宿泊券をお買い求めください。

また、これ以降も、順次サービスを開発していく所存です。ご支援いただける施設様、どうか下記リンクからシステム登録申請をお願いします。皆様のご協力が必要です。全ての機能を基本的に無料でご利用できます。(一部運営資金用の料金をいただいております。しかしどこよりも安いはずです。)

〜〜〜〜以下、開発の記録〜〜〜〜

3月末

連日連夜、chillnnをちょっとずつ形にしていた。少し形ができては協力してくれているホテルに仮導入してもらって、フィードバックをもらって、UI/UX改善を繰り返し続けて、またフィードバックをもらっては改善しての繰り返し。ちょっとずつ形になってきて春以降の本格ローンチを視野に入れて動いていた。

3/28 

安倍首相の緊急会見を永田君と2人、テレビで見ていた。あの会見の内容や言動に賛否両論あれど、あの会見で確かに心が揺れていた。日本が瀬戸際であることを日本のリーダーが何度も訴えかけていた。とても他人事の事態だと思えなくて、少なくとも僕たちにとってあれは不要不急の会見なんかじゃなかった。

3/29 

朝からHOTEL SHE, を経営する翔子さんがオフィスで電話MTGをしていた。ホテル業界はコロナの影響で深刻な経済打撃を受けている。経営困難な状況に追い込まれるところが多く、休館、閉館するホテルが出始めていた。HOTEL SHE, も例外ではなく、今後の方針について話し合っていた。僕と永田くんは翔子さんの電話MTGの声がちょくちょく耳に届きつつも、もうすぐでリリース予定のchillnnの開発に忙しなかった。目の前のことをやっていること以外に避けるリソースなんて余っていなかった。この日、志村けんさんが亡くなった。

3/30

コロナで社会の状況はどんどん閉鎖的になっていた。暗いニュースばかりが溢れこの先進む将来に漠然とした不安が淀んでいた。その空気感は大阪にいる僕らの家の中にもじんわりと入り込んでいた。
こういう時に社会に対して何かできる人になりたいと思った。そんなことはこれまでなんども思ってきてた。そういや、何もできない自分がいやでプログラミングを始めたんだった。

その日の朝、永田君と話し合って、何か自分たちができることはないか探した。自分たちが社会に対してできうることを話し合って、先払い制の予約プラットフォーム機能をつけるのがいいのではないかと言う話が出た。今キャッシュフローが回らないホテルの力になることはできるのではないか、と。
そう思い立ったが矢先、永田君がバウチャー機能作ることを周りに人に宣言しちゃってた。

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目の前にやらなきゃいけなかったことは他にたくさんあったのに。笑
一旦落ち着いて、実装までのタスクを明確にした。最速でいける方法を模索した。 chillnn をリリースするのにあたってこれまでUI/UXにこだわってきていたし、とりあえず実装すればOKというスタンスでもなかった。けど、今回の場合はとにかく早くリリースすることで救われるホテルがあることもわかっていた。

だから、ここからは三徹かました。

4/1

朝6時、先払い制宿泊券機能の最低限の機能が完成した。あとはこれを既存のサービスとうまく接続させる段階に入った。

ふぅ〜。と思っていたら、このタイミングでSNSに反応してくださった方々から先払い制プラットフォームの法的な問題点をご指摘していただいた。

先払い制プラットホームに関しては法律のことなんて考えずにコーディングし続けていたからこの時めちゃくちゃ焦った。法的にアウトならこのプロダクトはリリースできない。やろうとしていることも水の泡だ。
とりあえず弁護士の方にリーガルチェックを依頼した。

「後日連絡します」

との回答をいただいた。回答をいただけるまではドキドキだった。だけども回答を待っている暇はないのでとにかく残りの課題に取り組み続けてた。

4/3

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吉報。ふぅ〜。マジ安心した。

この段階でできていたのはこんな感じ。

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【ステートメント】

#未来に泊まりたいホテル
いま、様々なものが自粛になり世の中全体が疲弊している。誰がというわけでもなく、みんなが困っている。
何かしようにも「何もしないのが一番リスクが低い」という状況。連日の暗いニュースやコメント。SNSで不用意な発言もできない。
気づけば、気持ち的にも、経済的にも暗く落ち込んでいる。正直、答えは誰にもわからない。
だけど、いつだって「楽しみは悪じゃない」というのは間違いじゃない。
私たちは皆さんの楽しみになりたい。行くタイミングは今じゃない。けどいつか行くために今は家にいる。
だから、今は私たちは必死にこの時を生き抜こう。みんなにとって、私たちにとってここが希望になることを願います。

このステートメントは アフロマンスさんからお借りして作った。

ここからまたアクセルを掛け直してひたすらコーディング。

4/5

デザインをアップデート。機能面でもバグ取り。スクリーンショット 2020-04-08 12.44.39

この段階ではすでに数ホテルに対してお声をかけさせていただいた。リリースまであと少し。

4/7

朝6時。やっと。達成感と、疲労感。

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だけど、この後も細い微調整はつづいた。リリース前だし、休んでる暇はまだない。

4/8

本日、お昼の2時すぎリリース。。。



エピローグ

こんなことを実現できたのは偏に永田君(https://twitter.com/ryo_nagata_)のシステム設計からコーディングまで、フルスタックでこなしてくれたことに尽きます。世界で1番イケてます。僕はまだまだ未熟なので精進します。このサービスで少しでも救われる人がいるならそれはとても嬉しい。


最後に、お気づきの通り、開発人材がたりません。
今は永田君と僕のたった二人しかいないですが、世界で1番イケてるチームの一つだと思っています。
しばらく激務になるかと思いますが、エンジニアの方をお待ちしております。採用している技術スタックは、システムはすべてサーバーレスで構築しており、使用言語はTypeScript。また、Graphql、DBにはDynamoDBを利用しています。自分とメンバーのTwitterを貼っておきますので、共感いただける方はDMいただけましたら幸いです。何卒よろしくお願いいたします。


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