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ハンズオン東京での伊藤穣一氏の講演(完全版):ニューロダイバーシティー =脳の多様性がひらく 社会の可能性=

最近、ハンズオン東京というイベントで私のプレゼンテーションを聞いていただきたいと思います。テーマは「ニューローダイバーシティ:脳の多様性が開く社会の可能性」です。お話しさせていただきます。

私が生まれたとき、幼いころから少し変わった子だったと思います。最も初めての記憶は、乳児園に通っていたとき、机に座るのが嫌で、外に庭や木があることを良いことに先生が見ていない隙に逃げていました。毎日のようにそれを繰り返していたら、もう来なくても良いと言われました。それが私と学校との最初のトラブルで、その後も学校や構造化された教育システムは合わず、高校でも体調を崩したり、行くのが嫌で、卒業するのもギリギリでした。大学には2回挑戦しましたが、2回とも途中でやめました。しかし、興味を持ったことには熱心に取り組むことができました。インターネットやゲームが大好きでしたが、教育とは縁がありませんでした。幸い、私の母は常にサポートしてくれました。現在、私の妹は学びの研究者として活動しており、優れた学業の成果を上げています。彼女から「あなたの学び方は面白い」と言われ、その言葉に救われました。そして、インターネットの存在や母のサポート、良い環境が私を支えました。多くの同じような子供たちが発達障害と診断され、異なる道を歩んでしまうかもしれないと感じています。私は幸運だったと思います。自閉症やADHDは遺伝子に関係していることが分かってきました。私の父は診断されていませんが、彼も自閉症の傾向があると思います。

彼は食事の真っ最中に突然何かを思い出すと、私たちに何も告げずにラボに戻り研究を続けることがありました。私とのコネクションが少なく、父との関係は良好ではありませんでした。しかしつい数年前に、私の父が自閉症であることを理解しました。父は一生懸命に私を育てていたのですが、そのことを誤解していました。父と飲みに行き、「お父さん、許します」と伝えたところ、「何を?」と返されました。ただ、私の心の中で許すことが大切だったのです。しかし、自閉症の子供として、私と自閉症との関係もまた異なるものでした。私は大学との縁がなかったのですが、2011年にマサチューセッツ工科大学のメディアラボから所長にならないかという提案を受けました。大学を卒業していない私が所長になるというのは驚きでしたが、訪問してみると、私のような人たちが多くいました。彼らはプロジェクト型の学習を好み、その場所は非常に魅力的でした。MITの多くの方々と話すと、多くが自閉症であることがわかりました。彼らは自閉症を持つことを誇りに思っており、例えば、MITの学生はしばしば自分の靴しか見ないが、目の前の人はさらに違った特性を持っていると、冗談交じりに語られることがありました。自閉症を持つ人たちが幸せに過ごせる環境が整っていました。そして、例えば日本ではノーベル賞を受賞した学者は29人しかいないのに対し、MITだけで98人もの受賞者がいるという事実もあります。そのため、自閉症の範囲が幅広く、多様な人たちを排除すると、天才も失われることになります。私は自閉症のアドボケートとして活動している方がおり、彼女は「科学技術は自閉症がなければ進展しない」と話しています。

ただ、注意が必要です。多くの自閉症の方は天才ではありませんので、MITのような場所は重要ですが、それだけでは十分な多様性を持たせることは難しいと思います。私の学生の中には多くの自閉症の特性を持つ教え子がいて、私の父と同年代の教え子が真剣に人生を考えているのを見て、私が指導する立場になったことで、初めて父の気持ちが理解できました。そして、そのメディアラボの中では、自閉症のサポート技術に関する様々な研究を行っています。私も「River City」というムーブメントに参加して、論文などを執筆していた際に、自閉症のコミュニティから「あなたは自閉症ではない」と指摘されました。確かに、私は直接の当事者ではありませんが、それに対する意識や理解が求められています。自閉症の子供を教育することは確かに難しいですが、科学技術には自閉症の存在が必要だと感じています。ある時、ジョークのように「自閉症の子供ができたらいいね」と話していたところ、実際に娘が自閉症と診断されました。そのため、私にとってはとても喜ばしいことでした。ただ、2年前に日本に帰国した際、日本が自閉症に関する情報や理解が遅れているのではないかと心配しました。日本では「Neurodiversity」(ニューロダイバーシティ)というムーブメントがまだあまり浸透していないようです。この「River City」や「Neurodiversity」について皆さんは知っているかもしれませんが、少し説明します。自閉症に対する理解が進む中で、医者や社会が「治療」を中心に考えていました。しかし、徐々に自閉症の支援体制が整備され、さらには当事者自身が意見を述べるようになりました。そして、現在は、ただ「普通」にするのではなく、社会全体が多様性を受け入れるべきだというムーブメントが盛り上がっています。治療の目的も、行動を強制的に普通にするのではなく。

日本人文化も美学も。きちっとした秩序の中で標準化された人間だけが求められるというところが弱みだと思うので、だからそういう意味で、このriver cityのムーブメント、すごく重要なムーブメントじゃないかなっていうので、ソーシャルインパクトやらなきゃいけないので、まあこれ個人的にはもちろん障害持ってる人たちはかわいそうだから助けるっていうのはあるんだけれども、やっぱりこの。違いのセレブレーションというのはすごく重要で、元気にハッピーで生活して、それでその人たちの強みをクリエイティビティをどんどん出していくっていうこともすごく重要なんだけれども、ただ弱みも弱みでサポートしなきゃいけないから、giftedだけやっちゃうと、この自分で自立して活動するヒーローは大事ですね。だからパラリンピックとかヒーローも大事なんだけども。そうするとヒーローになれない人がすごく今度は置いてかれちゃうで、自閉症の7割以上の人は自殺を検討してる4割以上は自殺未遂しているので、やっぱりすごく自閉症の人たちはunhappy。なぜならば、やっぱり自分は足りないとかサポートされてないとか、親の負担になってるっていう。そういうすてぃぐまもあるので、このソーシャルムーブメントの中でもやっぱりこのインクルーシブな。コミュニティを作らなきゃいけないで、そのためにはやっぱりそのこれは自閉症だけじゃなくて、障害全般の暮らし方と一緒にコミュニティを作るっていうのを我々が体験しなきゃいけないっていうことがすごく重要だと思うんですね。その中でもあと学びの環境を作るっていうので、今、私の娘を送る学校がなかったので、とりあえず学校をつくるっていうのを今やっていて。三歳から十歳ぐらいの子供達とでrural typicalの子もオッケーでニューラルdivercityの子たちも障害者もオッケーの学校にしてで、実はこれすごくいい事例なんですけど、ある日本大企業の人にプレゼンしてたら。でもsunocoの親はなんで自分の子を障害者の学校に送りたがるんだろうなってなんか言われて、そこで言わなきゃアンタみたいな。ニューラルtypicalシンドローム伸びごとにならないためにじゃないの?と思ったんですけども。でもやっぱりそこが凄く重要で、その障害者を助けるってのは重要なんだけども。障害者のことを理解してないニューラルtypicalシンドロームのおじさん達をもうつくらないためには。

やっぱりこれインテグレーションというのはすごく重要で、でもちろん、その発達支援センターとかサポートっていうのは重要だし、こうインテグレーションしたらいじめられるとか、インテグレーションしたら安定できない子たちはもちろんいるんだけれども、このニューラルtypicalシンドローム。人たちにとってやっぱり育つ中で、そういう子たちがいないと変な人たちになるんですね。今の普通の日本人になっちゃうと思うんですよね。そこがね。実は一番の障害かもしれないっていうのは、生涯のことを理解してない。ここもすごく重要なのは、やっぱり治療も必要なんだけれども、壊れた自閉症の人たちを治すのではなくて。自閉症の人たちをどうやって、もっともっと社会の中で自分らしく生活するかっていうデザインをするのと、あと今回読んだリサーチとか、デザイナーのオークは当事者なんですよね。ここはもうすごく重要で、アメリカの今当事者団体なんかは、理事が当事者いない団体徳間ないっていうような団体がいるぐらいで。当事者も当たり前に参加してるんですよね。で、やっぱり日本も段々なってはきてると思うんですけども、当事者がデザインするとで当事者が参加してないデザインプロセスはもうこれ認めないっていうぐらい、アメリカはだんだん通常化されているのでで、そこにテクノロジーというのはすごく重要なのは、普通になるために補う技術ではなくて。その自分らしさをどうやって表現する技術っていうのは、これから開発しなきゃいけないので、ここには日本のテックの企業とか学者とか巻き込もうと思っているので、やっぱりこの違いを作る違いが、やっぱり日本の人材として野茂一番のニーズでもありながら、で本当に多様な学び方をサポートできるようなテクノロジーがあるので。やっぱり今やることが必要で。で、日本が今高齢化が進んで、そして製造業からコンテンツの方で日本ってオタク文化とか漫画文化とか工芸とかっていうのは、僕はビヘイビアとしてはどっちかっていうと健常者がやるビヘイビアではなくて、ちょっと変わってる人たちがやるところなので、こういう変わってる。日本人と日本文化アンプリはいして?でこのIOを海外に理解してもらうというのはすごく重要だと思うので、ぜひこの辺を皆さんと一緒にやって行きたいと思いますので、よろしくお願いします。

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