Coey's Top 5 From Brooklyn Driller

2020年10月10日 14:44

Coey Productionと言う、New YorkのHIP HOP(特にBrooklyn Drill)の情報を発信してくれているメディアが、先日Brooklyn Driller Top 5を発表しました。

今回は、この5人のDrillerについて解説していきたいと思います。

1. KJ BALLA

East New York出身。Rising rap starの呼び声高かった期待のニューカマーで、2016年頃から活動を開始。初期はSoundcloudにアップする程度でしたが、2017年にリリースした "Cookin Up" がヒット。MVは170万再生を記録する等高い注目を集めました。

その後、 “Switch the Game” “Strangers” を立て続けにヒットさせていきます。

所属は明かしていない(と言うか、彼の情報が少な過ぎるんです。インスタはハッキング受けて1年前に新しいIDに変えちゃったし…)のですが、赤を好んで身に付けている事から、恐らくBloods系統のWoo派閥だと思われます。

また、Jay Gwuapo(彼も恐らくBloods系統)とは大の仲良しで、幾度となくお互いの楽曲で共演してきました。

ところで先程「Rising rap starの呼び声高"かった"」と書きましたが、実は今年の5月、ドライブバイシューティングを受けたKJ BALLAは病院に搬送されたものの意識が戻ることは無く、帰らぬ人となってしまいました。享年23歳。

これには多くのWooメンバーが悲しみの声を上げていて、如何に彼が皆から愛されていたのか、多くの期待が寄せられていたのかが伝わってきました。

そんなKJ BALLAが今年の8月、遺作と言う形になってしまいましたが待望の1st album「Resurrection」をリリース。

Lil TjayやJay Gwuapoを迎えた大作。是非チェックしてみてください。

2. Rah Swish

Rah Swishについては、以前このnoteの「Woo Forever -Rah Swish-」と言う記事で特集していますので割愛します。

3. Bizzy Banks

East New York出身。トリニダードとのミックスで現在21歳。2019年にリリースした "Don't Start" でキャリアをスタートさせました。

この曲がいきなり400万再生の大ヒット！その後リリースした "Ready Or Not" “30” も軒並みヒット。人気の高さが窺えます。

Structure Gangと言うクルーに所属しているのですが、どうやらWooでもChoでも無いようです。Bizzyは赤を好んで着用しているので、Bloods系統なのかなと予想しています。

ちなみにBloodsはWooにもChoにも名を連ねているんだとか(Cripsも)。この辺ややこしくて自分も全てを把握しきれている訳ではないです。すいません。

Brooklyn Drillの記事では何かにつけて特集が組まれるし、SpotifyのHIP HOPプレイリストの代表格RapCaviarでも、「知っておくべきBrooklyn Driller」で名前が挙がっています。

そんなBizzyが先日、ニュープロジェクト「GMTO vol.1」をリリースしました。

featは盟友Leeky G Bandoのみですが、Prod陣に、先日書いた「Brooklyn Drillのプロデューサー / トラックメーカー 2」にて特集した3人を起用していて、Drill要素たっぷりな聞き応えある作品に仕上がっています。

4. Pop Smoke

Popに関しては今更説明不要…いや、むしろ短くまとめられない程書きたい事があるので、ここではあえて割愛します。いずれ折を見て、改めてPopの事をまとめたnoteを書こうと思っていますので、今回はとりあえずXXS Magazineさんの記事「Pop Smoke – ブルックリンドリルのビッグウェーブを起こした若きレジェンド」をご覧ください。

5. Ciggy Black

Babies(Cho系)所属。去年リリースした "Paper Chasing" が、Brooklyn Drillアンセムの一つとして認知される程のヒットとなりました。

コンスタントに楽曲をリリースしているしSNSの更新頻度も高いのですが、如何せん情報が少な過ぎる(笑)何度ググっても特集記事どころかインタビューすら出てきません(笑)

それでも今回Coey ProducitonがTop 5に選んだり、InstagramでBrooklyn Drillの情報を発信している @brooklyndrill_news が特集した「5 Brooklyn Drill songs of all time」でも名前が挙がる辺り、やはりCiggyの注目度は高いと言えるでしょう。