Brooklyn Drillのプロデューサー / トラックメーカー

どうも、ドリオタです。自粛期間中にクレジットカードの便利さに目覚めてしまいました。それまで使ってもせいぜい月4-5,000円程度だったのに、今月の請求額が10万を超えて震えています。にも関わらず、この記事を書いてる途中にOff-WhiteのPATCHベルトの購入ボタンをクリックする自分を止められませんでした。誰か助けてください。


今回は、プロデューサー / トラックメーカー特集。

舐達麻のバダサイはインタビューで「ビートにフックアップしてもらってる」と言っていましたが、Brooklyn DrillをBrooklyn Drillたらしめているのは間違いなくトラックメーカーのサウンドだと思います。本日はBrooklyn Drillを代表するプロデューサーを3人ご紹介します。

1. AXL BEATS

まずはこの人。Brooklyn Drillの曲を聞くと、大抵冒頭で「AXL...」って声が聞こえてくると思いますが、これはAXL BEATSのボイスタグです。

AXL BEATSはロンドン出身。UK Drillのラッパーに楽曲を提供する傍ら、YouTubeに「Drill Type Beat」をアップしていたところ、Sheff G等の目に止まり彼等との交流がスタートします。

先日の記事にて取り上げたSuburban / 22GzやNo Suburban / Sheff Gを手掛けたのは彼。これだけでBrooklyn DrillにとってAXL BEATSが如何に重要な存在であるか窺い知れると思います。

そんなAXL BEATSが手掛けた楽曲の中で一番のヒットチューンと言ったら、やはりBig Drip / Fivio Foreignでしょう。

Fivioにとっても一番の代表曲であり、2019年後半からコロナ騒動前の2020年にかけて数多くのDJにプレイされた曲でもあります。更にはあのDrakeからもラブコールがかかり、"War"にて楽曲を提供。

「カルチャーのハゲタカ」等と揶揄される事のあるDrakeですが、彼が他文化を踏襲する事で多くの人がそのカルチャーに触れる機会を増やしているのも事実。実際Warを手掛けた事で、Drillシーンのみならず全米中にAXL BEATSの名を轟かす事になりました。

個人的なAXL BEATS推し曲は、ブレイクする前のFivioと、"Pnvk"がヒットしたJay DeeをFeatした "Gimmie Dat"

先日のAbema Mixでも投下しました。DJなんでこういう喧しい曲が好きなんです、ワタクシ。

2. 808 Melo

AXL BEATSと双璧をなすBrooklyn Drillの代表的なプロデューサー。97年生まれのイーストロンドン出身。彼もまたUK Drillのプロデューサーとしてキャリアをスタートしました。

ボイスタグは「Traphouse Mob」又は「This is a Melo Beat」。Meloの代表曲と言えば間違い無く、故Pop Smokeとの”Welcome To The Party”や" Dior”でしょう。 

特にDiorは、Popの死後BillboardのHot 100にランクインし、MeloにとってもPopにとっても最大のヒットチューンとなりました。Popの大半の曲を手掛けているので、それだけでもうこれ以上の紹介は要らなくなっちゃうんですが(笑)、勿論他のラッパーにも数多くの楽曲を提供しています。

ところで先日、New York TimesがBrooklyn Drillを特集した動画に、Meloのインタビューが含まれていました。そのインタビューでMeloはがBrooklyn Drillのビートの構造について解説しているんですが、これが中々興味深い内容なので載せておきます(2:45辺りから)。

Brooklyn Drill最大の特徴である、独特なスネアを可視化。

これからBrooklyn Drillにチャレンジしようと思っているビートメイカーの方は必見です。あとFivioの口癖である「Baow」は、Brooklyn Drillのベース音を表現していた事が分かりました(笑)

3. Yamaica

先に挙げた二人がBrooklyn Drillのプロデューサーとして紹介されがちですが、オランダ出身のYamaicaも沢山の曲を手掛けたBrooklyn Drillの代表的なプロデューサーであり、個人的には一番好きなプロデューサーでもあります。

ボイスタグは「Beat by Yamaica Productions, baby」と、子供?女性?の笑い声。先日リリースされたPopのNew Single ”Make It Rain”を手掛けた事で一気に注目度が上がりました。

近未来的と言うべきなのか…語彙力が乏しく何と形容すべきか言葉が思い浮かびませんが、とにかく上ネタのチョイスが毎回独特なYamaica Sound。やはりアムスの音楽は進んでいるなと感心してしまいます。そんな彼の個人的な推し曲は、Jay Deeの ”Heavy On It 48”

いかがしたか?今までのNew Yorkには無かった新しいサウンドが、Brooklyn Drill最大の特徴であり魅力だと思っています。

最後に告知です。先日、同い年のDJ K.DA.BによるPodcast、”BSIDE Podcast”にゲスト出演しました。Brooklyn Drillについて小1時間程語っておりますので、お時間ある時にでも聞いてみてください。


DJ MoB

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Brooklyn Drill Mixtape  -Mixky The Moo-  on Mixcloud






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