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【クロロvsヒソカ】何が起きていた?戦いの流れを徹底解説!

クロロが使用した6つの能力
クロロが使った3パターンのコンボ
戦闘解説

こんにちは、かずのこ(@djkazunoko)です。

今回はハンターハンター34巻の「クロロ vs ヒソカ」の戦闘の流れを解説していきます。

「クロロ vs ヒソカ」といえば作中屈指の名勝負です。

ですが、この戦いはとにかくわかりにくいです!

僕も初めて読んだときは「なんかよくわからないけどすごい戦いだな」くらいでした。

それでも十分面白かったんですが、何が起きているのかが理解できるとさらに面白くなります。

この戦いを理解するうえで最も重要なポイントは「クロロの能力」です。

ここさえ押さえておけばこの戦いで何が起きていたのかがわかります。

「クロロ vs ヒソカ」を難しくしているのは、クロロの能力が多すぎることもそうなんですが、一番の原因は「ヒソカのセリフ」です。

戦闘中の情報は「ヒソカのセリフ」からしかわからないので、それを頼りに読み進めていくんですけど、頼みのヒソカ自身も途中で間違っていたことに気づいたりして、「えっ、さっきまでの間違いだったの!?」と、こっちはもうお手上げです。

そこで今回はヒソカには極力触れずに、「クロロの能力」だけに絞って解説していきます!


クロロが使用した6つの能力

この戦いでクロロは新たに6つの能力を使用します。

1. 栞のテーマ(ダブルフェイス)
2. 携帯する他人の運命(ブラックボイス)
3. 神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)
4. 人間の証明(オーダースタンプ)
5. 番いの破壊者(サンアンドムーン)
6. 転校生(コンバートハンズ)

まずはこの新たな6つの能力の基本的なルールを理解していきましょう。


1. 「栞のテーマ」(ダブルフェイス)

H×H 351話より引用

「栞のテーマ」は「盗賊の極意」(スキルハンター)に新たに追加された能力です。

栞をページに挟む事で右手に本を持たなくても、そのページの能力が使えます。

また、栞を挟んだ状態で別のページを開くことで2つの能力を同時に使えます。

両手(または右手)が必要な能力を1つ使える
能力を2つ同時に使える



2.「携帯する他人の運命」(ブラックボイス)

H×H 351話より引用

この戦いのためにシャルナークから借りた能力です。

生きた人間にアンテナを刺して操作する能力です。

死体を操作することはできません。

アンテナは2本あります。

人間を操作する(死体は操作できない)
アンテナは2本



3.「神の左手悪魔の右手」(ギャラリーフェイク)

H×H 352話より引用

この戦いのためにコルトピから借りた能力です。

左手で物体に触り、右手でそのコピーを創り出します。

能力解除と同時にコピーは消滅します。

動かない物体としてなら生物のコピーも可能です。

そのため生きている人間からそっくりのコピー人形を作ることができます。

両手でコピー人形を作る
能力解除と同時にコピーは消滅



4.「人間の証明」(オーダースタンプ)

H×H 352話より引用

「人間の証明」は人形にスタンプを押して操作する能力です。

死体は操作できませんが、「神の左手悪魔の右手」で作ったコピー人形は操作できます。

頭部と胴体が切り離されるとスタンプは消えて、人形を操作できなくなります。

「神の左手悪魔の右手」で作ったコピー人形を操作する
首を切り落とせば人形の動きが止まる



5.「番いの破壊者」(サンアンドムーン)

H×H 351話より引用

「番いの破壊者」は流星街の長老の能力です。

左手で太陽の刻印(+)、右手で月の刻印(-)を押します。

押された2種類の刻印が互いに触れると爆発します。

死後強まる念の効果によって、一度押された刻印は能力解除後も爆発するまでは絶対に消えません。

また刻印は人間と人形のどちらにも押すことができます。

両手で押された2種類の刻印が互いに触れると爆発する
一度押された刻印は絶対に消えない



6.「転校生」(コンバートハンズ)

H×H 352話より引用

「転校生」は自分と相手の姿を変える能力です。

右手で触れると相手が自分の姿に、左手で触れると自分が相手の姿になります。

右手で触れる→相手の姿を変える→偽物を作る
左手で触れる→自分の姿を変える→変装する


クロロが使った3パターンのコンボ

クロロはここまで説明してきた6つの能力を組み合わせて強力なコンボを発動させます。

ここでは戦いで使われた3パターンのコンボを解説します。

以下のイラストはコンボ中におけるクロロの本の状態を示しています。

右手に本を持ち、能力を1つ使っている状態
右手に本を持ち、能力を2つ同時に使っている状態
本を持たずに、両手(または右手)が必要な能力を1つ使っている状態


パターン1:「消えないコピー人形を製造」

(1).「神の左手悪魔の右手」
(2).「番いの破壊者」 & 「神の左手悪魔の右手」
(3).「人間の証明」

この戦いで最も重要なコンボです。

まず(1)で両手を使ってコピー人形を作ります。

次に(2)で「神の左手悪魔の右手」に栞をはさんでコピーを維持、「番いの破壊者」のページを開いて、本を持っていない左手でコピー人形に太陽の刻印(+)を押します。

これで消えないコピー人形の完成です。

この時点で「神の左手悪魔の右手」と「番いの破壊者」は解除可能です。

2つの能力を解除しても、消えない刻印を押されたコピー人形自体も消えません。

最後に(3)で「人間の証明」を発動し、消えないコピー人形を操作します。

イメージできましたか?

繰り返しですが、このコンボの理解が最も重要です。

いまいちわからないという方は、クロロになったつもりで実際に右手に本を持って栞を動かしながらやってみるといいと思います。


パターン2:「偽クロロを操作」

(1).「転校生」
(2).「携帯する他人の運命」 & 「転校生」

まず(1)で両手で「転校生」を発動します。

両手で観客の一人に触れることで、自身はその観客の姿になり(左手の効果)、さらにその観客を偽クロロに変えることができます(右手の効果)。

次に(2)で「転校生」に栞を挟んで変装と偽クロロを維持、「携帯する他人の運命」のページを開いて偽クロロにアンテナを刺して操作します。


パターン3:「爆弾人形と人間を同時に操作」

事前にパターン1:「消えないコピー人形を製造」

(1).「番いの破壊者」
(2).「携帯する他人の運命」 & 「人間の証明」

まずは事前にパターン1のコンボを使い、消えないコピー人形を製造しておきます。

次に(1)で「番いの破壊者」に栞を挟み、右手で月の刻印(-)を消えないコピー人形に押します。

これで2種類の刻印が押された爆弾人形の完成です。

この時、「携帯する他人の運命」で操作する人間にも右手で月の刻印(-)を押しておきます。

最後に(2)で「人間の証明」に栞を挟んで爆弾人形を操作、「携帯する他人の運命」のページを開いて刻印を押した人間にアンテナを刺して操作します。

このコンボで大量の爆弾人形をヒソカと戦わせておきながら、同時に月の刻印(-)を押した人間を操作し、人形の太陽の刻印(+)と人間の月の刻印(-)を触れさせてヒソカの左手を爆破しました。

このシーンについては後半で詳しく見ていきます。


以上がこの戦いで使われた3パターンのコンボでした。

この3つのパターンを頭に入れておくと、戦いの流れをスムーズに理解できます。


戦闘解説

ここからは戦いの流れを7つの局面に分けて解説していきます。

今回は冒頭からクロロが自身の能力を説明するシーンまではカットしています。
能力の説明が終わった後の、本格的な戦いが始まったシーンからの解説となります。

1. 観客2人を操作して潜伏

「携帯する他人の運命」 & 「転校生」

まずは「携帯する他人の運命」で観客2人を操作し、ヒソカを攻撃します。

その隙に、栞で「携帯する他人の運命」を固定して「転校生」を発動。

左手で誰かに変装して潜伏します。

ここまではヒソカも把握できています。

H×H 352話より引用


2. 消えないコピー人形を製造(1回目)

パターン1:「消えないコピー人形を製造」

観客に紛れたクロロは、消えないコピー人形を大量に製造します。

この時使っている能力の組み合わせはパターン1で説明した通り、「神の左手悪魔の右手」→「番いの破壊者」 & 「神の左手悪魔の右手」→「人間の証明」です。

この時のヒソカの推測は間違っているので無視していいです♦

H×H 353話より引用


3. ヒット & アウェイ

「人間の証明」 & 「番いの破壊者」


「人間の証明」で消えないコピー人形の操作を維持しながら、隙を見てヒット & アウェイでヒソカを攻撃していきます。

この時、クロロは「神の左手悪魔の右手」を解除しています。

操作しているのは消えないコピー人形なので、「神の左手悪魔の右手」は解除可能です。

この時点でヒソカはミスリードされており、発動中の能力を「神の左手悪魔の右手」と「人間の証明」だと勘違いしています。

そしてクロロはここである準備をします。

ヒソカが武器として使っている人形の頭が元々付いていた胴体部分に、「番いの破壊者」の左手で太陽の刻印(+)を最大火力で長押しします。

このシーンです。

H×H 354話より引用

ここでの準備はのちのヒソカ左手爆破時に活きてきますので、一旦先に進みましょう。


4. 観客に紛れて偽クロロを操作

パターン2:「偽クロロを操作」

クロロはまた観客に紛れます。

今回はコピーを増やすのではなく、偽クロロを操作します。

「人間の証明」を解除し、パターン2を使います。

パターン2は、「転校生」で変装 & 偽クロロ作成、その後「携帯する他人の運命」で偽クロロを操作という流れでしたね。

この時のヒソカの推測も間違っているので無視しましょう♠

H×H 354話より引用

ヒソカは偽クロロを倒し、ここでやっと「番いの破壊者」のミスリードに気づきます。

H×H 354話より引用


5. 爆弾人形製造 & 消えないコピー人形を製造(2回目)

パターン3:「爆弾人形と人間を同時に操作」

ヒソカがクロロを探している間に、クロロはパターン3を使います。

待機させていた消えないコピー人形(1回目)に「番いの破壊者」の右手で月の刻印(-)を押して、爆弾人形を作ります。

この時「携帯する他人の運命」で操作する用の人間にも右手で月の刻印(-)を押しておきます。(ヒソカ左手爆破で操作する人間)

そして再度パターン1を使い、消えないコピー人形を製造して操作します。

爆弾人形 + 消えないコピー人形(2回目)がヒソカに襲いかかります。

H×H 355話より引用

ここからはヒソカも本気モードです。


6. ヒソカ左手爆発

パターン3:「爆弾人形と人間を同時に操作」

パターン3の続きです。

ヒソカが爆弾人形と戦っている間に、クロロは「番いの破壊者」の右手で月の刻印(-)を押しておいた人間を、「携帯する他人の運命」で操作し、ヒソカが振り回してる頭の切り離された胴体部分に近づけます。

この時に切り離された胴体ですね。3.ヒット&アウェイでクロロが左手で太陽の刻印(+)を最大火力で長押ししていたやつです。

H×H 353話より引用

そしてヒソカが振り回してる頭を左手でキャッチしたタイミングで、操作している人間の刻印(+)と、切り離された胴体部分の刻印(-)を触れさせて、ボンです!


7. ヒソカ死亡、クロロ勝利

「人間の証明」

ヒソカは自身の左手が爆発した瞬間に、これまでのクロロの行動を理解します。

防戦一方のヒソカに対して、クロロは人形を爆破させヒソカを追い込み、さらに天井に回避しようとするヒソカに人形をぶん投げて阻止します。

そして落下したヒソカに大量の人形が覆い被さり爆発。

ヒソカ死亡、クロロの勝利です。

H×H 357話より引用


まとめ

以上で、「クロロ vs ヒソカ」の解説は終了です。

圧倒的な体術と頭脳を持つ二人の超ハイレベルな戦いでした。

今回は「クロロの能力」を中心に戦いの流れを解説しました。

しかし、この戦いはまだまだ奥が深く、「共闘説」などの考察ポイントが盛りだくさんです。

「共闘説」に関しては、こちらの記事で紹介しています。

これでこの戦いがなんとなく理解できたという方は、もう2度3度繰り返し読んでこの戦いの面白さをさらに味わってほしいです!

今回は以上です。

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