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映画を観るということ。

僕にとっての映画鑑賞は長い作業になる。

特に良いな、と思った作品は映画を観終わった直後に必ずまっさらな状態で感想を書いてまとめる。その後にインターネットで色んな人の感想を読む。

一通り感想を読むことに満足したら、次は製作者のインタビューを読む。読みながら作品のシーンを思い出しつつ、製作者の思いと照らし合わせていく作業はとても充実感がある。

最後に製作スタッフが手がけた他の作品の情報をチェックする。好きなものは大抵つくっている人を辿っていくとまた好きなものにたどり着く。時々、他の好きな作品と思わぬ所で繋がったりして嬉しくなる。

場合によってはこの後サントラを聴いたり、作品に関する本を買ったりもする。日々の生活の中でサントラを聴き続ければ、映画と共にした時間の時間軸は日常にまで拡がり、映画と自分の生活がより親しいものになっていく。

そうやって作品を何度も何度も咀嚼しながら、自分の中に確かに確かに落とし込んでいく。書き上げるとそこそこ手間のかかる作業だが、僕にとっては自然な作業で、流れるようにというか、無意識に、思うままに。あるいは欲望のままに次々と手を伸ばしていくうちにこの一連の流れをたどって、気づけば2時間の映画を観たはずが5時間くらいの時が過ぎているのである。

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