紅白歌合戦でゆーみんの歌を聴いて思ったこと
紅白歌合戦で観たゆーみん。ひこうき雲を歌って、やさしさに包まれたならを歌って、aikoはずっと号泣していたよ。
もうかつてのような声は出ていなくて、昔みたいには歌えなくて。「こんな状態でよく出るな」って思った人もいるかもしれない。
ぼくは「この状態だからこそ出てくれてありがとう。」って思った。なんかすごく力をもらった気がしたんだ。
かつてと同じようにはできなくなること
自分がかつてできていたことを、できなくなるって、どんなきもちだろう。しかもそれが、多くの人に讃えられてきたことであったなら、どんな気持ちだろう。
それをうけいれるのは苦しさがともなうと思う。それを人に見せるのは勇気がいると思う。
みんなが憧れてきたもの、すごいなーって夢見てきたものが、今はちがう形で目の前にいる。
ゆーみんは満面の笑みで歌っていた
でもゆーみんは満面の笑みで歌っていた。あたりまえのように。声をだすのがつらそうなところもつらそうな顔をせずに、いやむしろ「これが自然で間違ってないよ」って語っているように見えた。
もしかしたらゆーみんは、はじめから苦しいとすら思っていなかったのかもしれない。
この先僕たちにまっている老いは、決して後退や劣化ではなくて、「変わっていくこと」なのかもしれないね。
頭でそんなことを考えてみたことはあったけれど、あんな風に歌っているゆーみんを観て、それを体現している人がいる実感を、自分の中にもてた。
紅白歌合戦に立ってくれてありがとう。
日本は高齢化って言われている。そんな日本で、たくさんの人が観る紅白歌合戦にゆーみんが立っていることは大きな意味があると思う。希望だよ。実現にたずさわってくれたたくさんの人に感謝だなあ。
最後に、今改めて聴くと、もっと心に沁みるこの歌詞を。
カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の
やさしさに 包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ
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