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【MOVIE】映画の感想

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映画の感想や考察
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#ネタバレ

【感想】市子 ※ネタバレあり

良質な作品を観た後は言葉よりも感覚がじんわりと自分の中に残る。市子もそういった作品だった。 ミステリーのように謎がなんなのかを気にしながら見ているつもりが様々な者から観た市子像に自然にスポットライトが当たるように構成されており、市子の謎を追っているつもりが気づいたら彼女自身の実像を追いかけている秀逸な構成。 冒頭のシーン、市子が汗を垂らしながら歩く姿のままならなさ。その存在感に一気に引きこまれる。真夏の海から真っ黒な服を着た市子が歩いてくる。 少し猫背のようにも見える首

【感想】マチネの終わりに - まるで音楽のような人生を ※ネタバレあり

「マチネの終わりに」を観てきた。普段は感動したりドンピシャで良いと思った映画しか感想を書かないのだけれど、賛否両論で色んな意見がある映画なので自分なりに思ったことを書くと面白そうだなと思い感想を書いてみることにした。 書き終えてみて。咀嚼すると色んな味が出てくる映画だった。とても音楽的な映画だった。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。」本作のキーのメッセージだ。このメッセージが良いなって思ったのが映画を観に行っ

こんな世界だからこそ『天気の子』は正解よりも愛を叫ぶ

平日の夜に1人で足を運んだ近所の映画館、200人のキャパに対して20人くらいのお客さん。もうすぐ日付もまわる頃、映画のラストシーン、RADWIMPSの「大丈夫」を聴きながら「やられた...」と映画館の暗闇の中で僕は一人打ちひしがれていた。新海誠から未来を問われている感覚がした。 このnoteでは僕が天気の子から受けとったメッセージをつづっていきます。 ※本編のネタバレを含みます。 沈みいく東京が現すもの天気の子を観てまず印象的だったのが作中に流れる諦観した空気感だった。