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【MOVIE】映画の感想

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映画の感想や考察
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ドラマ「梨泰院クラス」を観てほしい5つの理由と感想

Netflixで人気の新作韓国ドラマ梨泰院クラス。韓国では歴代2位の視聴率を記録した本作ですが案の定観はじめたら止まらずに全16話約20時間を2日間で一気に観てしまいました! 本当にいいドラマだったので皆さんにもぜひ観てほしいです!ということで、今回のnoteでは簡単に梨泰院クラスのおすすめポイントを紹介していきます! ※できるだけ物語全体のネタバレがないように書いています。各章ごとに補足で対応する内容のドラマMVを貼っています。カットでのネタバレが気になる方は再生せずに

【感想】わたしは光をにぎっている

ネタバレなしで感想を書きます。 映画が始まる。視界に飛び込んでくる光景は1カット目から美しかった。 長野の海が、下町の風景が、人々の心が、最初から最後まで、ずーっと美しかった。この感覚を言葉にするのはむずかしくてただただ美しいという感覚だけが心の中をこだましている。 いろんなことが目まぐるしく変わっていく中で変わらないものとはなんだろうか。 食べて、働いて、寝て、住まう。特別ではない日常の中で、特別ではないやりとりをすれ違う誰かと交わす。 人は「生活」と共にあり、「

女の子の絶望を希望に変えるため『ホットギミック ガールミーツボーイ』は金字塔を打ち立てた ※ネタバレ感想

僕なりに解釈したホットギミック ガールミーツボーイ※下記、ネタバレを含みます。 ホットギミック ガールミーツボーイは、表面でおこった事実をなぞらえるのとその意味を解釈しながら観るのとで全く違った捉え方になる映画だ。 表面的な見方をすると、初という自信のない少女が、妹をかばうために男の言いなりになることを皮切りに、闇を抱えたサイコパスみのある男たちに心も身体も色んな初めてを捧げながら消費されていき、最終的には消去法で現実的な選択肢の男に落ち着いて幕を閉じるような、かわいそう

「おもちゃを大切にする物語」から「おもちゃの人生を尊重する物語」へ 【トイ・ストーリー4】 ※後半ネタバレあり

トイ・ストーリーにおける「ストーリー」とは何か本作の感想を書くにあたってまずは、「トイ・ストーリー」という題名が現すストーリーとは何かについて考えてみた。 トイ・ストーリーが現すストーリーとは「人とおもちゃたちとのストーリー」だろう。 トイ・ストーリー4のキャッチコピーは、あなたはまだ─本当の「トイ・ストーリー」を知らない。だ。トイ・ストーリー4は今までのストーリーとは明確に描きたいストーリーが異なる。トイ・ストーリー4が描くストーリーは「おもちゃの人生というストーリー」

『海獣の子供』は全宇宙の生命を肯定する

予告編を観た瞬間から、映像!半端ない!!米津の歌やばい!!!なんだこの体感したことのない超感覚は!しかも久石譲!芦田愛菜!絶対観る...! となっていた怪獣の子供をやっと観てきた。 まずは、予告編を観てみてください。 少しでも多くの人に興味をもってもらって映画館に足を運んでもらいたい一心でネタバレなしで感想を書きました。少しでも興味をもってくれた方はぜひ映画を観てみてください。まだギリギリ間に合います。尚、映画の神々しさに飲み込まれ一部スピリチュアルな内容の感想となってい

こんな世界だからこそ『天気の子』は正解よりも愛を叫ぶ

平日の夜に1人で足を運んだ近所の映画館、200人のキャパに対して20人くらいのお客さん。もうすぐ日付もまわる頃、映画のラストシーン、RADWIMPSの「大丈夫」を聴きながら「やられた...」と映画館の暗闇の中で僕は一人打ちひしがれていた。新海誠から未来を問われている感覚がした。 このnoteでは僕が天気の子から受けとったメッセージをつづっていきます。 ※本編のネタバレを含みます。 沈みいく東京が現すもの天気の子を観てまず印象的だったのが作中に流れる諦観した空気感だった。

【長いお別れ】家族の未来に「覚悟」と「光」を感じた映画【感想】

※重要なネタバレがないようにあらすじや予告編の範囲内に収めるように意識して書いていますが、不安な方は鑑賞後に読んだほうが良いと思います。 僕は介護が怖かった。ここ数年ずっと飛び交っている介護というキーワード。少子高齢化が声高に叫ばれる日本でとは若い頃から切っても切り離せない言葉だ。 正直、僕は介護が怖かった。いつか来るその日を受け容れる準備ができるだろうか、そう思うととっても不安な気持ちになる。お金のこと、自分の仕事のこと、自分の人生のこと、そして何より親と向き合い続けら