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つくるのはたのしい

作ることを否定され、奪われたけれどそれはいつでも取り返せると信じて生きることにしました。

子供の頃は漫画家になりたくて クラスの漫画が好きな子たちと漫画雑誌を作って編集部ごっこをしたりしていましたが、だんだん皆しなくなりました。 

漫画家になりたいと言うと母親はいつも激怒しました。

隠していた描いたものを見つけ出してきて晒されて笑われました。

ありがちな絵と揶揄されました。

元彼に描いた絵の上から落書きをされました。



すごくすごく辛かったのに 私は辛い自分が見窄らしくて哀れで惨めなので隠しました。

隠してずっと諦めて生きていたけど、26歳の時にやっと、人生が一回しかない事に気づきました。若さに陰りが出てきて焦っていて、とてもとてもダサかったです。

でもこの人生で身に付けたい能力があって、それはデッサンでした。描きたいものがあったわけではなく、描く能力ができた自分に会いたかったです。 

学校を探すことすら、私には不相応なことだと考えていました。見学に行く時はほんとうにドキドキしました。

イラストの学校の先生は私の描きたい気持ちを全然笑いませんでした。純粋さのない私はお金を払う側だから、生徒はお客さんだからという気持ちになりました。でもこんな当たり前のことがめちゃくちゃ嬉しくて、この世界に辿りつけたことが嬉しくて泣いてしまいました。

大きな発明をしたとか大変な財を築いた話ではないですが 私は私がやりたいことに手を差し伸べることができる人間だとやっと行動で理解できたことが本当に嬉しかったということです。

つくるのはたのしい それまで他人からの意見で生きていた私に自分の人生があることを教えてくれたことです。

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