仕事の3区分~初期段階・自律的なもの・自立的なもの~

一時期Twitter内で、「自立的に動けるようになろう」という内容をよく目にしていた時期がありました。他には「自律と自立の違い」といった内容も目にしました。その時の自分にとっては、その「自立」という言葉の意味が分からず、それが具体的に何を現しているのか・どういう在りようなのかというのがいまいちピンと来ていませんでした。

そのうちに、いろいろな表現に触れる中で、自分の理解が深まっていきました。会社の中で、自分が業務に参加しつつそこで働く人を目にしながら、どうやら仕事には3つの段階がありそうだ、と考えます。

1:初期段階

指示された範囲について的確に実行する。
ある決められた範囲があって、そして手順のマニュアルや提示がある。その割り振られた範囲に関して、的確に努めて実行する。この段階は、いわば「言うことを聞く」という段階であって、明確な指示に対して自分が動く。指示を受ける人は、任された内容以上に動く必要がない。

2:自律的に動く

ある範囲のなかで、必要なことに対して積極的に動く。
とある範囲に対して技能や理解を持っていて、その範囲の中で必要と思う行動をとっていく。あなたに任された範囲としてより良い内容が生まれるように、「これが必要でしょうか」「あれはいかがですか」と提案や問いを積極的に投げかけながら、やるべきことを進め内容を完成させていく。
意見交換も必要な立ち位置で、とある範囲における目的に応じて必要を作り出していき解決する。

3:自立的に動く

この段階が社会人における標準態度ではないか?と自分は見ています。
ある範囲に対する技能や理解を十分に持ちながらも、自分で動きかつ自分で約束を作っていける人。動く必要が無くても、自分で新たにこれが必要だと感じたらその必要についての出来事を自分で約束し取り付け、自身で取り付けたその仕事に対して自ら動いていく。自身でどんどん必要や仕事を生成していき、それを全うしていくような態度が「自立的に動く」ことなのではないかと考えました。
この段階に至り、この態度による働きが十分に行えるようになると、だんだん範囲や規模を拡大していき、この3の段階が拡張していくことになります。自分が動いて作り出した仕事であるからこそ、「自分に責任がある」ことが必然的に生まれるのでしょう。

この3つの段階を累積的に達成していき、それで一般的な社会人の姿として見られるようになっているのではないか?と考えます。
しかし、仕事は1人だけでするわけではないように、2の段階で秀でた人に3の段階の人が関わって、新たな内容をより良く作り出すこともあり、もしかしたら3の段階に至ることが絶対的な理想型というわけでもないのかもしれません。最低でも、プロフェッショナルと言われる人は、この段階で示すならば2の段階を完成させた人のことなのでしょう。
どの職能を任されているか・どのような技能を扱っているかによって、2と3のいずれの段階を発達させるかは変わってきそうです。


自分のことを書きますと、これらの段階の中で自分が現在位置するのは、2の段階の「自律的に動く」です。この段階に触れられるようになったのはここ1年ほどで、とある仕事の範囲を一任されて様々な作成をするようになり、そう感じられるようになりました。
3の段階を先の姿として描きながらも、こうした今までの経験もこれらの内容の具体化に役立っています。

書籍として職場論が多数出版されています。
この関心を維持しながら、いろいろな内容に目を通していければと思います。


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