歯科治療後の謎の股関節痛 2021・7・1

頭蓋骨と骨盤がシンクロしているといっても何のことかわからん、でしょうか。 この考え方は結構昔からあって、後頭骨と仙骨とか側頭骨と寛骨とかがそれぞれシンクロしていると言われています。

たとえば骨盤を調整しても腰痛がなかなか良くならないというときに、後頭骨や側頭骨を調整してあげるとキレイに治ってしまうということはそんなに珍しいことではありません。

頭蓋骨と骨盤は脊椎を介して繋がっていますので、頭蓋骨の歪みが骨盤に波及するのだと考えられています。

それでは顎関節とシンクロしているのは、というとこれが股関節。 歯科治療からしばらく経って急に原因不明の股関節痛が起きることがあります。 病院で「異常なし」の診断がついているにもかかわらず股関節が痛むときは顎関節からの影響を疑ってみます。

ところで、大きく口を開ける時、目を「かっ」と見開いたりしません? 例えば大きなおにぎりをほおばるときなんか、口だけでなく目も開いてしまいますよね。 反対に目を酷使すると顎周りの筋肉も一緒に緊張します。 目を使い過ぎて肩が凝っていると、食事の際に頬っぺたの内側を嚙んでしまったりしたことありませんか? それだけでなく顎が痛くて口が開けられない顎関節症の原因にもなります。

顎関節とシンクロしている股関節も目の疲れに影響されます。 一日中パソコンを見ていたりすると腰が伸びにくくなるのですけれど、股関節を曲げる筋肉(腸腰筋)が目の疲れによって緊張したままになってしまうからです。 これは腰痛の原因にもなりますがそれだけではなく、姿勢にも影響します。

股関節が曲がったままでちゃんと伸びないと、おしりを突き出したような格好で歩くことになります。
そう、今どきの若者の姿勢そのものなんですよ。

もうそれこそ彼らは一日中スマホを見ているわけですから、当然と言えば当然なのですけど、やっぱり我々大人から見ると、由々しい問題にも思えてきます。

姿勢がよくない原因はお行儀だけでなく目の酷使が影響している、という話です。


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