羊を数えて夜が明ける

眠れない時に「羊を数える」というのは皆さんご存知ですよね。「羊が一匹、羊が二匹…。」といくら数えても眠れない、というシーンは漫画なんかにも出てきます。なんで数えるのが「羊」なんだろ、と思っていたら、「sheep」が「sleep」と語呂が似ているから、というのが理由だと言われています。
 
その話でもおわかりの通り、この「羊を数える」おまじない(?)は英語に由来します。日本語では「ひつじ」と言っても眠りを連想させる要素は全くありませんから眠れない時に羊を数えてもあんまり効果は期待できないですよね。
 
そもそもどうして英語圏では眠れない時に羊を数えるのか、というと、「one sheep,two sheep,three sheep…」と発音するときに、「シープ」と長く伸ばして発音します。(長音と言います)その時、息を長く吐きます。言ってみれば深呼吸と同じです。深く長い呼吸を繰り返していると副交感神経が優位になりますから、心身がリラックスして眠くなる、というのが不眠に羊が効く理由らしいです。ということでたぶん日本語で羊を数えても眠くはなりません。
 
枕元に玉ねぎを切って置いておくというのも眠れない時の対策としては有名です。玉ねぎを切ったときの刺激的な臭いのもとは硫化アリルという物質ですが、心身をリラックスさせる働きがあります。テレビ番組で玉ねぎの効果を検証する実験をしたことがあって、幼稚園児のお昼寝タイムに玉ねぎを置いてみたところ、なかなか寝てくれない子もみんなすぐに眠ってしまったといいます。
 
眠りを誘う香りというのは他にいくつもあって、紫蘇の香りやらなんとコーヒーの香りもリラックス効果があって不眠に有効だと言われています。もちろんコーヒーにはカフェインが含有されていますから飲んだら眠れなくなりますよ。あくまでも不眠に効果があるのはコーヒーの「香り」ですからお間違えのありませんように。
 
ただ、玉ねぎにせよ紫蘇やコーヒーにせよ、眠れない時に用意するのは正直面倒です。実はそんなことをしなくても心身を副交感神経優位にして眠れるようにするのは実は造作もありません。
 
左右の薬指の第1関節、爪の生え際のところに指を一周するように紙絆創膏を貼ってください。それだけです。何人もの「眠られへん」とお悩みの方にお伝えしてきましたけれど効果はほぼ百発百中。眠剤が効かずに安定剤を処方されていた方にも効きましたから、たぶん間違いなく効きます。貼る場所は大まかでかまいません。ちゃんと効きます。
紙絆創膏がなければセロハンテープやビニールテープでも効果は変わらないです。
 
それではおやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?