University of the People - 1ターム終えて得られたこと
これまでの記事でもお伝えの通り、私は最初のコースとして組織行動論を受講し、先日無事修了した。総合得点は、小数点以下を四捨五入して85点だった。成績としてはB(3.00)がつく。初めての受講コースであること、母国語が英語でないこと、コストパフォーマンスを重視した時間配分で取り組んだことを踏まえると、自分としてはまずまずの成績だと思った。1タームを終えて得られたことを、今日は書いていきたい。
①組織行動論をざっくり理解できた
まず初めに、このコースの内容自体について触れる。組織行動とは、普段自らも会社に属し仕事に取り組んでいるので、肌感としてなじみやすいテーマであった。まず人間の知覚、そこからどう物事を認識し、それが態度および行動に現れるのか…という、ベースの理解からスタートし、心理学と経営の両面から、組織における人およびチームの動かし方を学ぶことができた。ものすごく新しい知識というわけではなく、言われてみればそうだよね、という内容が、過去の経験と紐づき、整理できたという感じだ。
②インプットを使ってアウトプットする経験を多くできた
振り返ると、もともと私はどちらかというと、それっぽいことをアウトプットはできるが、知っていることが少なく限定された角度からになってしまう…という課題があった。強制的に、インプットとそれに基づいたアウトプットを毎週求められ、日常で起こりがちな「インプットしっぱなしで、賢くなった気分になる」「自分の考えだけに基づいた、視野の狭いアウトプットをする」という自分にメスを入れることができた。日常でも、「こういうインプットを得た。ということは、これを生かすとすると…」と、無理やりアウトプットにつなげてみようとする視点が出てくるようになった。
③日常で関わりえない、国際色豊かなメンバーと共同作業ができた
これが1番、衝撃を受けた。最後の数週間で取り組んだグループワークのメンバーは、ヨルダン、ナイジェリア、ザンビアの人たちだった。そもそもこの国々がどこにあるのか知らなかったのだが、
・ヨルダンはイラクとシリアに接する国。国民の半分はパレスチナ難民とその子孫。公用語はアラビア語で、一人当たりGDPはUS$4270。
・ナイジェリアはアフリカで第2位の人口で、国の東側ではテロが頻発している。GDPはUS$2032。
・ザンビアはアフリカの内陸国で、GDPはUS$1503。
ちなみに日本のGDPはUS$39303だそうで、彼らの10倍前後である。彼らの中には、膨大な課題をスマートフォンのみでこなす人もいた。中にはコロナで仕事がなくなったという人もいた。本当に、環境に関わらず、皆が等しく学び、ひとつの共同作業をしていた。自分はこれまで教育を受けることが普通というルートで歩んできたが、彼らは自ら求め、学びの機会を得ている。自分が彼らと同じ環境にいたら、果たして自分は情報をキャッチし、チャンスに手を伸ばすことができたのだろうか。そう思うと、彼らへの尊敬の念がやまなかった。
全員、たいした能力差はないように感じたのも、私にとっては驚きだった。ものすごく恥ずかしい話だが、日本は勉強をよくするし、教育水準は高いし、まじめだし…きっと少なからず能力差があるだろう、と思っていた。でも実際は、全くそんなことはなかった。同じものを読み、同じ問いに答えるとき、視点や比重は各々違うが、完成物の読みごたえというか、洞察の量は、だいたい同じくらいに感じた。どれひとつとして同じものはなく、どれひとつとして、無意味に感じるものもなかった。このことから、結局人は大差ない。ということは、誰かにできていることなら、誰にでもきっとできるのだろうと思った。もちろん、熱量をしっかり注げばの話だけど。
また、グループワークで集まる時間を決めても、たいてい開始は1時間くらい遅れた。すべての集まりに時間通りに来たのは私のみだった。これもまた、異文化を感じた。1時間遅れても「Hi everyone, how are you?」と、謝ることもなく平然と入ってくる。面白いよね。
…そんなこんなで1タームが終わった。次はマーケティングをとることにしている。また終わったら記録としてnoteに残そうと思う。
別記事でも申し上げたが、私は現在海外赴任中である。赴任国の就労ビザの都合上、副収入を得ることができない。よって、このnoteは完全なる趣味で、まったくここからの収入はない。でも、note、自分の役に立っている。なぜなら、noteを書くにあたって、一応世界に公表するわけだし、曖昧になあなあに理解したつもりになっていたUniversity of the Peopleの規定を念のため確認しておこう、とか、そういえば1ターム終わって何が得られたんだっけ、とか、自分のたどってきた道を振り返ることになるからだ。振り返らないと、復習しないと、せっかくやったことも流れていってしまう。私は特に、どんどん新しいことを吸収したい性格で、吸収したことを忘れがちだ。整理して形にするのはとても役立つ。読者0だと心折れるけど、数十人いてくれてモチベーションにもなる。読んでくださり、私のモチベーションを支えてくださって、ありがとうございます。
さて、このMBAと並行してやっていることとして、英語のパーソナルコーチなるものを最近つけている。English Companyというサービスで、このスタート前にはPROGRIT、STRAIL等の類似サービスも説明を受けた。それらのサービス比較や、1か月ほど経過して自分に効いているやり方を、次の記事では公開しようかなと思っている。
遅くなっちゃった。お風呂入ろう。
DJエンジェルより