地方と首都圏における音楽格差について

どうも! leccoです。

さて、僕は #KUSOPARTY というパーティーを主催しております。先日(2020年1月26日)もなんとか開催に漕ぎ着け、無事楽しませていただきました。出演者の皆さま、ご来場者様、会場の神戸オトハトバ様、その他ご協力頂いた方々、ありがとうございました!

はい、KUSOPARTYは兵庫県は神戸市で開催しています。神戸は港町ですが、それゆえか非常に多彩な音楽が楽しめる街だと感じています。いくつか特筆すべきジャンルもあるかなと思いますが、それはこの場では語らずにおきます。

僕個人としてですが、色んな音楽が聴けるのがDJパーティーの魅力だと思っています。しかし、実際のところなかなか地方で色々と雑多なパーティーをやるのは難しい部分もあります。

はい、やや無理矢理な導入になりましたが、今回の話題は地方と首都圏における音楽格差について、ちょっと赤裸々に書いてしまおうかなと思います。

あらかじめ書いておきますが、これはあくまで私見であり、論ずるという意図はありません。Twitterあたりを中心に、SNSはすぐに議論になりますが、結局は『みんな違ってみんな良い』で良いじゃないですか。絶対の正解なんてないのだから。

話を戻しましょう。

具体的に投じますが、地方で首都圏、つまり東京と同じパーティーが出来るのか。

僕はかなり難しいと思っています。

理由は単純に、カネです。

言い切ってしまったら終わってしまうので、少しだけ掘り下げましょう。

カネがかかる部分は、主に二つです。まず、【①ゲストをお招きする】ということ。「別に首都圏でもギャラはかかるでしょ?」と言われると間違いなくそうなんですが、地方だとここに交通費が乗ってきます。これは当然です。関係性にもよりますが、あまり値切るのはやめましょう。推しに課金できるチャンスです。

しかし、まぁバカにはならないでしょう。交通費でもう一人くらいはゲストをお招きできる、そのくらいにはなってしまうでしょう。これはもう仕方ないでしょう。それゆえに、首都圏と同じようなラインナップを個人レベルでお招きするのはかなり厳しいです。

もう一つ、カネという部分で大きいのは【②ハコが難しい】という部分。

これも語弊を恐れずに言いましたが、「ハコ代なんてどこでもかかるし、なんなら土地を考えたら首都圏の方が高いだろ」と言われるとおっしゃる通りです。

ただ、ハコの選択肢や設備を考えると、首都圏有利だと言えそうです。地方の小箱では、CDJ-2000やDJM-900といった環境はかなりハードルが高いでしょう。なぜなら価格が高いから。普段からたくさんの人が遊びに来る、平たく言うと金回りがいい環境でないと、そんなにポンポン機材に設備投資出来ないでしょう。DJ機材以外にも色々要りますからね...。

つまり、『それなりのキャパ』で、『機材や音響にこだわっている』会場となると、地方においてはかなり難しくなると感じています。

念のため補足しますが、僕がよくお世話になる神戸オトハトバさんは、小箱ではありますし、DJ機材は発展途上の部分もありますが、音響や雰囲気づくりは抜群のこだわりが光る、素晴らしいハコです。是非行ってみてください。

ここまで、地方の難しさみたいな話を書き連ねましたが、では地方で『面白い音楽パーティーはできないのか?』と聞かれると、これは『No』だと思っています。むしろ、地方の面白さというのは必ずあると思っています。

まず、これは随分ふわっとしますが【空気感】というものは絶対にあると考えています。これがどのようにして出来るのかは分かりませんが、その土地その土地による、ローカルの空気感というのは確かにあると感じる機会が最近は増えました。

神戸もそうですが、中国地方や四国は最近活躍されている方が多い印象です。そういう意味では、その土地のアーティストさんによる熱量、結局は人によるのかもしれません。

人という意味では、ブッキングにも色は現れると思っています。先日は主催パーティーのスペシャルゲストにBUDDHAHOUSEさんをお招きしましたが、神戸の空気感にピッタリとハマった、素晴らしいDJをしていただきました。その土地で見たいアーティストの方をお招きするのも、地方の空気を出しやすと考えています。

もう一つ、地方においては、毎週、下手をすると毎日のように有名アーティストが観れる首都圏と違い、ある程度アーティストさんを観れる機会が限られます。

必然的に、そこに来るお客さんの熱量は高いように感じます。ずっとフロアで踊っている人が多いパーティーは見ていて楽しいものですが、そういう環境が地方では作りやすい部分もあるのかもしれません。

結局、首都圏は首都圏で、地方は地方でそれぞれに良い部分はあると思いますし、地方は特にローカルフードや観光など、プラスアルファで勝負できる部分があるかなと思っています。それぞれの楽しみ方が出来れば、リスナーとしても楽しめるのではないでしょうか。

思い付きの記事としては長くなりましたが、最後にKUSOPARTYオーガナイザーとして一つだけ、この記事を見ていただいた皆さまにお願いしたいことがあります。

KUSOPARTYでは、スペシャルゲストやローカルゲスト、DJやVJに限らず私が本当に良いと思った方に限って出演をお願いしています。

これまで出演していただいた方々は、当パーティー以外でも様々な場所で出演されています。

ご都合の合う時、興味を持たれたときだけでも結構です。どうか、それぞれの現場でその雄姿をご覧ください。

それでは、またパーティーでお会いしましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?