![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22804336/rectangle_large_type_2_59533412ec58f840c3fb707e64bfd0fd.png?width=1200)
KMCオンラインレポート
はじめに
4月11日(※イコリアリリース前)にBIGMAGIC主催で開催されたKMCオンラインに参加してきました。
マジック・オンライン(以下、MO)の通常の公式大会ではなく、テーブルトップの草の根大会をMOに輸入したという点で、非常に意義のあるイベントだと思ったので、レポートを執筆した次第です。
開催からだいぶ日がたっての公開になりますが、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
準備①:MOについて
レポートの前に、「テーブルトップでしかレガシーやってなくてMO分からん」というプレイヤー向けに、MOの利点と欠点について簡単に説明します。(すでにMOをやってる人は適当に流してください)
利点1 家で出来る
酒を飲もうが服を脱ごうが自由。MOなら営業自粛もありません。家庭ケアもこなせます。
利点2 紙より安い
紙で30万円以上するRUGデルバーもMOなら8万円もあれば組めます。
利点3 カード売買が手軽
購入からデッキ構築まで十数分あれば完了します。売るのも一瞬、かつ、売値と買値の差が少ないので、デッキを変えるのも楽です。
利点4 MO独自のイベントがある
レガシーのPTQは現状MOだけなので、この点だけでもMOをする価値があります。
欠点1 テーブルトップとメタが違う
前述した手軽さの影響でデッキが流行るスピードが早く、瞬殺系コンボもテーブルトップよりも多めです。
欠点2 一部イベントの開始時間が日本向けでない
イコリアリリース後に多少改善されましたが、スタートが深夜だったり平日朝だったり、参加が難しいケースがあります。
他にも利点欠点色々ありますが、今回の主題ではないため割愛します。
準備②:Discordについて
次に、イベント運営のために採用された「Discord」について、実際の使い勝手をレポートします。
私はDiscordを使用したことがなかったため、BIGMAGIC様が配布しているマニュアルに従い早速導入。
実際のDiscordのスマホアプリの画面
正直、Discord自体はイマイチ使いづらい部分はありましたが、BIGMAGIC様が豊富なマニュアルを用意してくれたおかげで、無事に受付や、デッキリスト提出出来ました。
また、DiscordはスマホでもPCでも使えますが、併用するのがオススメです。DiscordからGoogleドライブの共有フォルダに飛ぶことが多かったので、画面サイズがデカイPCが見やすかったです。
先にスマホで導入しておけば、QRコードを利用することで、PCでのログインも容易でした。
なお、ペアリング発表はアプリの「BM Pairing」も併用されてました。スマホに通知が来るので、こちらも導入されると便利です。
準備③:デッキリスト公開制について
KMCオンラインはMOを利用していますが非公式のイベントです。公式イベントと違って、勝手にペアリングが発表されるということではなく、フリープレイを個別に報告し、運営が手入力で集計する形式になります。
そこでKMCオンラインでは、ラウンド間でデッキを変えていないことを担保する意味で、デッキリスト公開制が採用されました。
デッキリスト公開制は様々な場面でメリットにもデメリットにもなりうるため、より恩恵を得られるようにデッキ選択・構築段階から念頭に置くべきでしょう。
例えば、所謂「分からん殺し」を狙いにくくなることはデメリットと言えます。私が持っているデッキの内、「ジェスカイ双子」と「NO RUG」の二つは、奇襲性が高く、積極的に分からん殺しを狙っていくデッキのため、残念ながら候補から外れました。
逆に、デッキの動きが比較的大振りなデッキはメリットを受けやすいと言えます。
例えば、リアニメイトのような瞬殺系コンボデッキは、相手のデッキを見て《意志の力/Force of Will》や《否定の力/Force of Nagation》が入っていないのであれば、ハンデスなしのオールインする初手でキープ出来ます。
また、赤単プリズンのようなストンピィ系のデッキは、《血染めの月/Blood Moon》や《罠の橋/Ensnaring Bridge》のように相手次第で効くか効かないか劇的に変わるカードが多いため、相手のデッキが事前に分かることは大きなアドバンテージになります。《虚空の杯/Chalice of the Void》で指定する値で裏目を見ることも減るでしょう。
なお、イコリアリリース後の話になりますが、相棒を採用する場合には、相棒公開によって情報アドバンテージを失うというデメリットがありますが、デッキリスト公開制ならば、そもそも公開されているのでデメリットがなくなるという側面もあります。
そんなわけで、私が今回採用したデッキはこちらです。
いつもの
それでは、ここから実際のゲームのレポートです。
第1試合 vs スゥルタイホガーク<matsubagani>
いきなりの同い年の身内当たり。いつものMOだと海外のプレイヤーが多いのですが、こういうところはKMCという感じがしていいですね。
ゲーム1 後手 7枚/7枚
寺院、寺院、山、難題、難題、三球、SSGでキープ。が、相手が供給者→屍肉食らい+墓所這い→先手2ターン目復讐蔦アタックとスムーズに動かれ、止まらず負けました。
先手だったら・・・
結果論からは1ターン目から動けるハンドをキープすべきでしたが、マリガンするほど弱い初手ではないので、仕方なし。
サイドボード
相手のデッキじっくり見すぎて、気が付いたらサイドボーディングの時間終わってました\(^o^)/
ゲーム2 先手 6枚/5枚
相手がダブルマリガンしたのでワンチャンあると思いきや、致命的ミス。
黒の生物抜いとけば暫くホガーク出ないやろと思って、屍肉食らい抜いたのに、なぜかカニを焼いてしまい、インプとトップされた墓所這いからホガークあっさり出ました。ホガークを抜くか、カニを残して黒い生物両方処理するべきところでした。サイドミスを引きずって冷静ではなかったですね…
0-1
第2試合 vs 土地単 <yekcatさん>
対戦相手は土地単で有名なプレイヤーでしたが、念の為デッキ確認。やっぱり土地単だったため、《血染めの太陽/Blood Sun》が手札に来るまでマリガンする方針で。
ゲーム1 後手 5枚/7枚
理想的な手札
このあと一瞬でラブル焼かれて、死ぬほどマナフラしましたが、何とかチャリスが間に合いX=2で無事に蓋が出来て勝ち。
サイド
タッチ青(オーコ)はしていないことは確認できたので、REBはインせず。
ゲーム2 後手 6枚/7枚
虚空の力線と太陽で無事にキープ。難題とスマッシャーと動けてそのまま勝ち。
1-1
第3試合 vs バント奇跡 <champ_nさん>
3戦連続で強敵。当たりツラ
ゲーム1 後手 7枚/6枚
難題2連打はソープロとFoWで対処されるが、ラブルマスターが生き残る。ブロッカーの氷牙のコアトルは罰する火とプチプチと対処。
ラブルをメインで処理したくてコアトルで除去探しに→メインだったので寸借者で奪えてしまったの図
ゲーム2 後手 7枚/7枚
太陽が通るが、返しでオーコ。その返しのスマッシャーはFoWされる。食物だった鹿に殴られるが、チャリス1と難題が通って相手の手札は腐ったフェッチのみ。しかし、チャリスを鹿にされてトップされたソープロで難題が農場へ。返しに罰する火を回して鹿を除去しようとするが、難題のドローが呪文嵌めで、ピンポイントで突き刺さる。
ここからしばらく土地を引き続けるが、罰する火を回してひたすら耐える。おかわりした難題で相手の否定の力を追放出来たこともあり、一時は忠誠度二桁あったオーコも罰する火連打で遂に焼き切る。
ここで相手のデッキを再度確認し、オーコ、ウーロ、メンター、否定の力、BtBが負け筋であると気付き、チャリスをX=3で設置。これが功を奏し、スイープされることなく、最終的にそのまま罰する火で勝ち。
2-1
第4試合 vs ジャンドホガーク <flowralliaAさん>
ようやく知らない方とお手合わせ
ゲーム1 先手 5枚/7枚
チャリスを探しにマリガン→土地ゼロで再度マリガン→やむなしキープ。2ターン目に太陽置けたけど、普通にデュアラン展開されて撲殺。
ゲーム2 先手 5枚/7枚
力線探しにマリガン→力線はあったが土地1枚で再度マリガン→やむなしキープ。三球で多少足止め出来たが、結局死亡。トリプルマリガンすべきだったかも。ホガークは比較的相性いいと思ってましたが、これもマジック。
2-2
第5試合 vs スゥルタイジャンク <habsburger>
またしても同い年の身内。主催者も含めてプチ同窓会気分。
ゲーム1 先手 7枚/7枚
チャリス太陽と続ける手札でキープするも、古の墳墓を不毛で割られ、チャリスは衰微で割られ、エルフの開墾者とタルモゴイフが並んだ時点でこちらのリカバリが追いつかないので投了。たるもつよい
ゲーム2 先手 6枚/7枚
今度は1ターン目太陽からラブルに繋げられる初手でキープ。タルモと睨み合う中オーコが着地するが、返しでスマッシャーが走りオーコ撃破。安心したのも束の間、おかわり王冠泥棒。そのままX=1で置いたチャリスを鹿にされる。ここで、手札で腐ってた紅蓮破でオーコを再び撃破。
オーコがなんぼのもんじゃい!
しかし、タルモが育ってしまいジリ貧な状況。太陽も衰微されたことで、開墾者も育ちつつ不毛連打、ラブルもプッシュされ、最終的にブロッカーを衰微されて負け。
2-3
最後までやろうと思ってましたが、夜ご飯の手伝いで呼び出されたためドロップ。でも楽しかった!
感想
初めての試みにしてはスムーズに運営されていた、というのが率直な感想です。
フリーの対戦を集計するという形式のせいで、持ち時間が双方40分になってしまうというトラブルがありましたが、追加ルール適用により何とか対応出来ていました。
こういうみんなで作っていく感じ、結構好きです
これで参加費無料で賞品もあるっていうんだから、運営の皆様には頭が下がる思いです。正直参加費取ってもいいのでは、とは思うんですが、そこは事情があるんでしょう。
余談ですが、結果報告のチャットに勝った方が報告しにいくの、紙マジックで結果報告のスリップを持っていくのとほぼ同じで懐かしさを感じました。
黙々と結果だけ報告しにいく感じ
次回開催決定!
大好評で幕を閉じたKMCオンラインですが、早くも次回大会の開催が決定したとのことです。
KMC Magic Online Tournament 2nd
もちろん私も参戦する予定です。先着順ですので皆さんお早めに。前回は当初の定員をオーバーしても参加可能になりましたが、今回もそうなるかは分かりませんからね。個人的には、待ち時間のことなど考えると、逆にもう少し定員少な目でもいいのかなとは思います。
おわりに
イコリアのリリースによってレガシー環境が大相棒時代と化してしまいました。私も最初は相棒システムの文句ばっか言ってたクチですが、意外と楽しんでプレイ出来ています。相棒使っても使わなくても、レガシーの楽しさは変わらないですしね。(クソさも変わりませんが)
相棒環境を食わず嫌いしている方も、KMCを機会に一度遊んでみてはどうでしょう。
それではMOで、glhf
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?