見出し画像

ラビュリンスのキホン

ラビュリンスでなかなか勝てない
そんなあなたに

文章だらけですが、無料なのでぼーっと読んで頂ければと思います


1.前置き


2023年1月の制限改訂後、環境は『鉄獣戦線スプライト』と『イシズティアラメンツ』が流行していました。

そんな中、CSに6回出場し、5回優勝、準優勝が1回という非常に高い勝率を叩き出すプレイヤーが現れます。
使っていたデッキは、なんと『家具型ラビュリンス』でした。

これを受けて多くのプレイヤーが彼のデッキを真似しましたが、
「レディで殴るデッキ」「永続罠でロックするデッキ」
といった的外れの認識が広まり、正しい認識のプレイヤーはほんの一握りでした。

そのまま流行が過ぎてしまい、誤った認識が浸透したままである気がします。
ここでは『家具型ラビュリンス』を回す上で注視すべき考え方、及び最低限知っておくべき展開について記載します。


2.回し方

以下、シャンドラとストービーを総じて『家具』と記載します。

2.1.相手の展開を妨害する手段

まずは基本中の基本の話をします。
ラビュリンスというデッキテーマは、罠カードを使ったテーマでありながら、相手の展開を妨害する手段が非常に乏しいです。
数少ない妨害手段をきちんと覚えておきましょう。

基本中の基本は『白銀の城のラビュリンス』の③の効果です。

ラビュリンスというデッキはこのカードの③効果が重要です

「場にモンスター+ビッグウェルカム」の形ができた場合、ビッグウェルカムの効果で『白銀の城のラビュリンス』をssして、その他の場のモンスターを手札に戻す、という動作をすることで、『白銀の城のラビュリンス』③の効果を発動することが出来ます。

『白銀の城のラビュリンス』を特殊召喚しつつ、③の効果をすぐに使用出来るという点で、『ビッグウェルカム・ラビュリンス』はラビュリンスの動きで非常に重要な役割を持ちます。

家具の墓地誘発効果を使用出来ることもあり、基本的には『ウェルカム・ラビュリンス』よりも『ビッグウェルカム・ラビュリンス』の方が遥かに高い妨害性能です。

対戦をしていけば、家具等を使ってビッグが既にある場面で迷宮城やウェルカムをデッキから持ってこれる場面もあると多々あると思います。
が、そこで2枚目のビッグを持ってくる選択肢を常に残しましょう。


2.2.対戦中の考え方

「妨害を構えよう」「アドバンテージを持とう」「レディを特殊召喚しよう」等、ゲーム中に考えなければならないことは沢山ある様に見えます。が、本当に考えるべきことはシンプルです。
ラビュリンスの場合、それは「どうやったら相手は何も出来ずにターンエンドするだろう」です。

先に述べた『鉄獣スプライト』はメイン戦で『魔のデッキ破壊ウィルス』を発動されてしまうと、壊滅的な被害を受けます。

同様に『イシズティアラメンツ』はメイン戦で『次元障壁』を発動されてしまうと、何も出来ずにターンエンドすることになります。

妨害数やカードの枚数差は二の次で、そんなことより、相手にまともにゲームをさせないことを最優先に考えることがラビュリンスの基本です。


2.3.好きな罠を持ってこれる展開

相手にゲームをさせない上で、上記の様な強力な通常罠は非常に助けになります。ラビュリンスはこれらの通常罠を、非常に簡単にサーチ可能です。
相手のデッキに効果的な罠をサーチし、すぐに発動出来る形
を覚えておきましょう。
最低限、下記2パターンを覚えればまともに戦えると思います。

2.3.1.アリアンナ+ウェルカム

ウェルカムがレディ、家具、ビッグウェルカムでも可

①アリアンナnsしてレディをサーチ
②レディss
③ウェルカムをセット
④ターン終了
⑤相手のドローフェイズにウェルカムを発動
⑥チェーンでレディ効果発動
 好きな罠をデッキからセット
⑦ウェルカムで2枚目のアリアンナss
⑧アリアンナの効果でクロックをサーチ
⑨すぐにクロックの効果を発動

アリアンナ+ウェルカムと書きましたが、
ウェルカムがレディ、家具、ビッグウェルカムでも同じ展開が可能です。

2.3.2.レディ+ウェルカム+通常罠

ウェルカムがクロック、家具、ビッグウェルカムでも可

①ウェルカムと通常罠をセット
②ターン終了
③相手のドローフェイズにウェルカムを発動
④アリアンナssでクロックサーチ
⑤すぐにレディss
⑥レディ着地時にクロック発動
⑦それにチェーンして通常罠発動
⑧それにチェーンしてレディ効果発動
 好きな罠をデッキからセット

レディ+ウェルカム+通常罠と書きましたが、
ウェルカムがクロック、家具、ビッグウェルカムでも同じ展開が可能です。

この様に非常に多くの組み合わせで簡単に強力な罠カードの発動が可能です。

2.3.3.灰流うららや無限泡影の対策
しかし、上記の展開は灰流うらら及び無限泡影といったカードで簡単に止まります。
加えて通常罠に何かしらのカードをチェーンして発動されてしまうと、レディの効果がタイミングを逃してしまいます。
この様に非常に崩れ易い展開であるため、上手く展開を通すために、
◯白銀の城のラビュリンスを先にssする
◯効果の対象になるモンスターを場に残さない

等の工夫をしながら、上記展開を狙うことになります。


2.4.相手のターンに妨害になる動き

先攻での展開について述べましたが、ラビュリンスは後攻でも独特の奇襲性を持った戦い方が可能です。下記4パターンは最低限覚えるべきと思います。

2.4.1.クロック+家具

フリー破壊orハンデス

相手の場に破壊したいカードが出た場合
①クロック効果
②チェーンして家具効果
 ビッグウェルカムをセット
③処理後クロックの墓地効果、場にss
④着地時にセットしたビッグウェルカムを発動
 白銀ssしてクロックを手札に戻す
⑤白銀の効果が誘発してカードを破壊
 (それにチェーンして墓地の家具効果)

2.4.2.レディ+ビッグウェルカム+家具

フリーバウンス

相手の場にバウンスしたいカードが出た場合
①家具効果発動でコストはビッグウェルカム
 家具でデッキからカードをセット
②処理後すぐにレディss
③着地時に墓地のビッグウェルカム発動
 カードをバウンス
 (処理後墓地の家具効果)

家具でセットするカードによっては、次のターンに好きな罠を持ってこれる展開に繋げることが可能です。
 

2.4.3.家具+ムドラorケルドウ

フリームドラ

墓地のカードをデッキに戻したい場合
①家具効果発動でコストはムドラorケルドウ
②チェーンしてコストにしたムドラorケルドウの効果を発動し、墓地のカードをデッキに戻す
③家具でデッキからカードをセット

シンプルですが『ティアラメンツ』『鉄獣戦線』に対して非常に強力で奇襲性も高く、大きな注目を集めた動きです。


2.4.4.家具+バックジャック

フリーキング

①家具効果発動でコストはバックジャック
②家具でデッキからカードをセットした後、
 バックジャック効果発動
③強力な罠、もしくはムドラorケルドウをデッキトップに
④バックジャック効果でデッキトップをめくる

あまり強い動きではありませんが、バックジャックの役割は覚えておいて損は無いでしょう。


3.よく誤解されるカード

使用用途が誤解されがちなカードです。

3.1.天獄の王

「好きな罠を持ってこれる展開」の幅を広げてくれるカードです。例えば、

天獄の王+ウェルカム+通常罠
①天獄の王の公開効果
②ウェルカムと通常罠をセット
③ターン終了
④相手のドローフェイズに通常罠を発動
⑤処理後に天獄の王の効果発動
 自身をssして好きな罠をデッキからセット
⑥処理後すぐにウェルカム発動
⑦アリアンナssして効果発動クロックをサーチ
⑧すぐにクロック効果発動

この様に、レディの代わりにデッキから好きな罠を持ってこれる、非常に強力なカードです。

公開効果で魔法罠を保護することも可能ですが、これはあくまでもおまけ程度に考えましょう。

ウェルカムの誓約効果と相性が悪いので、そこは注意が必要です。


3.2.永続罠

採用することで非常に簡単にイージーウィンを作り出す、最強のカードです。
が、その正体はデッキの伸びしろを狭くして、デッキ全体の汎用性を下げる悪魔のカードでもあります。

永続罠を多く採用するほど、ミラー等同系統のデッキへの対応が非常に難しくなっていきます。
加えて、サイドチェンジ後に厳しいゲームを作りがちです。ラビュリンスは通常罠で妨害する関係で、本来『ハーピィの羽根帚』や『拮抗勝負』に対して非常に強い耐性のある罠デッキです。
が、イージーウィンに気を取られて永続罠を多く採用してしまうと、これらのカードをサイドチェンジで投入され、厳しいゲームを作りがちです。

あくまで「好きな罠を持ってこれる展開」が通らなかった場合の保険程度に考えておきましょう。


4.おわりに

基礎的な内容でしたが、これだけ覚えれば家具型ラビュリンスを十分回すことが出来ると思います。

各種手札誘発への対策方法や、エクストラデッキの考え方等、書き出すと止まらないのでほどほどにします。

以下、紹介です。
制限改訂後にCS5回優勝を果たしたゴギガさんもnoteを作成しています。

ラビュリンスに興味があれば、一読は損無しと思います。

はい。

以上。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?