渾沌(こんとん)を もう一度
南海の帝を儵(しゅく)と為(な)し、北海の帝を忽(こつ)と為し、中央の帝を渾沌と為す。
儵と忽と、時に相与(あいとも)に渾沌の地に遇(あ)ふ。
渾沌之を待(じ)すること甚(はなは)だ善(よ)し。
儵と忽と渾沌の徳に報(むく)いんことを諜(はか)りて曰はく、
「人皆七竅(しちきょう)有りて、以て視聴食息(しちょうしょくそく)す。
此(こ)れ独り有ること無し。
嘗試(こころ)みに之を鑿(うが)たん。」と。
日に一竅(いちきょう)を鑿ち、七日にして渾沌死す。
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