料理は楽しくない:里芋の皮むき編

 料理はやっぱり好きになれない。まず第一、準備が大変だし、並行して何かを用意したり、手際よくやらないとキッチンがどんどん汚くなるし。

 そんな私が不定期的に作るのが「里芋の煮ころがし」だ。これは作り始めるととっても簡単で美味しいのだけど里芋というのは皮をむくのが面倒くさい。まずもって髭のようなものも生えているみずぼらしい翁のような。

いつもはタワシでこすったり、ピーラーを詰まらせながら剥いたりしていたけれど、今日はクックパッドさん情報で先に加熱したらツルっと剥けるとの情報。これで綺麗なキッチン、美味しい料理の両立が可能となった。

 その方法にはレンジでチン派と皮ごと下茹で派があったので両方試してみた。レンジは3分→水洗い→5分。下茹では5~10分。どちらも所要時間は大して変わらない。

 レンジの方はというと、確かにつるっと剥けた。しかし加熱しすぎた里芋はもう柔らかくなってしまっており、これでは煮崩れしそうなほど。そしてやっぱり里芋の世界にもポンコツ野郎はちゃんといて、全然皮が剥けないやつもいた。

 下茹での方は、茹でが甘かったのか、全然剥きにくい。剥けはするが、つるっとはいかない。包丁を入れてみると、加熱加減はちょうど良い塩梅でよく味がしゅみそうな様子だった。

結局、キッチンにはポンコツ野郎と下茹で組の皮の残骸が散乱した。やっぱり料理は楽しくない。里芋の皮の散らかったキッチンを片付けながら、そう思った。

里芋の煮ころがしの味は、また、後日。

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