20230719日記_いい歳してようやく

昔っから、ひと晩寝て起きるとやりたいこととそうでないことが変質している。逆転している時すらある。今この瞬間に思い、ふとnoteのことを思い出し、打ち込んでいる文字、感情がそうさせる結果について、3日後には「なんでこんなことを思っていたのだろうな」と別人を見るかのようにこの記事を読んでいることだろう。別にそれでいい

だいたいここに寄稿するときというのは、趣味なのか中毒なのか判然としがたい状態で、10年近く自分の時間を投入している…対戦ゲーム、に嫌気が差し、距離を取ろうとするときだ。これを書く直前に過去の自分の入力を見直したが、そういう内容がしばしばあった。自分のnoteの使い方はそういうものらしい。
ついでに、一度リアルで会ったと思しきカードゲーマーの方の記事が流れてきたので、ざっと見、いいねをつけるには自分の理解度が至っていないため、雑にその機能を押下するのを躊躇い、フォローをするに留めた。
話がぶれている。

10年前に対戦ゲームの世界に足を踏み入れたものの、特に競技の世界で活躍するでもなし、インターネット環境さえあれば対戦相手が見つかるという状況に甘えて、漠然と試合を流してきた。勝率よりもやりたいことの実現に重きを置いているので、集合知によって最適化された、パワーのある構築に負け続ける時間がその総プレイ時間のほとんどを占めていたと思う。そのことについても、今となってはどうでもいい。勝つための時間と空間において、それをおざなりにする方が不適切なのだ。ただし、収穫もあった。対戦内容を整形してインターネット上に共有した、拙い内容のそれを見てくれた方の一部とは今なお連絡が取れ、本当にときどき、会ってお酒を飲んでいる。こればっかりは、やっていて幸せだったのかもしれない。

顔の見えない相手との戦いに疲れ、現実で対面すれば、勝ち負け以上に相手と発生するコミュニケーションを楽しめるだろう、と思って、適合する時間帯にショップへと足を運んだ。
そう、自分が求めているのは、相手を打ち倒すことではなく、他者とのコミュニケーションだったのだ。こんな当たり前のことを、大体の時間では忘れ去り、時折ふと意識の水面に顔を覗かせることがあっても、何故だか毎度自分はそれに目を向けず、大事な魚は再び水底へと潜っていった。現実の対面で、いくらお互い顔が見えて直接やり取りをする機会が出来たとしても、ふたりが席についている真の目的は、相手を打ち負かすことだ。決して井戸端会議をしにやってきているわけではない。このふたつ目の当然の事実にも、どうしてだか今まで気が付けていなかった。

単に自分が愚かであった、ということだけを言いたいがために、僕は長々と千文字近くもキーボードに入力をし、そして読者には無駄な時間を取らせている。
僕が何かをインターネットに投げ込むときというのは、基本的に、そういった、何のためにもならない思考の廃棄物を脳みそから追いやるのが目的であることが多い。ゴミを所定の曜日に所定の場所に捨てに行くとき、流石にそんな姿を人に見ては貰おうなどと思わないだろう、いくらこんな世の中であっても。そういうわけで、あなた方には今、とある人間が思考を吐き捨てている瞬間を見ていただいていることになる。虚無ですね。

題材はなんだっていいのだ。最初にやっていたダブルバトルは、たまたまその時の友人から6Vメタモンを押し付けられ、付き合いで育成と対戦をしていただけに過ぎない(15年物の記憶なので曖昧である。もしかしたら少しは乗り気だったかもしれない)。マジックについてもそうだ。最初は知人だった。遊戯王は別かもしれない。これは元々経験があった。
専ら熱を注いだのは、各コンテンツにおいて作品を通じた自己表現であり、勝敗は二の次であった。最近は「勝てた方が感情的負担が少ない」ということが分かってきたので、多少意識するようにはなってきたが、そもそもとして、勝つことを目的としていないのだ。あれ、この手のゲームで遊ばなくてもいいんじゃね?

ゲームという方向性で、自らの欲求を満たすにあたり、パッと思い浮かぶジャンルはふたつ。モンハンのような、マルチプレイヤーvsコンピューター、もうひとつはWorld of Tanks のようなマルチvsマルチ。1対1の対戦ゲームは、また熱が戻ってのめり込むことはあるのかもしれないけれども、当面は見知った仲の人とだけやろうかな、と思う。現実・ネットに関わらず、知らない人とやるだけのメリットが今の自分にとっては見出せない。おままごとで勝って、何が嬉しいんだ。

そして、ゲーム以外において、というよりは、コミュニケーション関係以外において、今自分が何をしたいのか、徐々に輪郭がつかめるようになってきた、そのことについて再び長々と語ってもいいのだが、文章作成欲求が満たされつつあるので、このあたりで終了しようと思う。端的に言えば、この歳になってようやく、現実に興味を持ち始めてきた。インターネットを長年触ってきて、画面から得られる快楽に飽きてきたっぽい。


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