自動車教習所に行かずに、一発試験免許を取得したら、とっても快適だった話
産まれてから45年間。社会に認められていない感覚をいつも感じながら生きてきました。
自動車免許を持たない私は、マイナンバーカードを取得するまで、身分を明確に保証する証明書を持っていなかったのです。
実家が都心に近く、陰キャだった私に自動車免許を取得する機会も無く。その必要性も感じず、意固地に「自動車免許など取得するものか、自動車など陽キャの戯れだ」と自分を納得させていました。
そんな私が自動車免許を取得を決断するにいたったのには、2つのキッカケがありました。
妻への対抗心と藤田ニコルさんです。
キャンプで、妻の運転する車に初めて乗る
ここ数年のコロナ禍、特に共通の趣味がなかった我が家は「ゆるキャン△」にハマり、ミーハー的にキャンプを始めることにしました。
数十万円で道具を揃え、いざキャンプ!…となっても、免許のない私は運転できません。
当然、妻の運転する助手席に乗ることになります。普段は少しおとぼけ&おっちょこちょいの妻が立派に運転をしていました。なんか、それが悔しかったのです。
いや、まぁわかりますよ。夫婦間に上下とか無いですし、勝ち負けとかじゃないのはわかってます。が、免許を持っていない自分に負い目を感じていた私は、「妻は、自分よりも人生一歩先に行ってる…!負けた!!」って思ってしまったのです。
自分の闘争心に火がついた瞬間でした。とはいえ。それでも、自動車教習所に行くのは気が進みませんでした
45歳にもなったおっさんが若い教官に怒られるのも嫌だし、一緒に習う人たちは年下ばかりで気後れするだろうし、学科の講習で先生の話を数時間以上聞くのも面倒だし、そんな時間取れないし、金額も30万以上するし・・・。
教習所に通わずに免許が取れるの!?
ここで偶然にも「一発試験」という免許取得方法に、初めて出会いました。
自動車免許は教習所に通わないと取得できないと、思っていた私は、藤田ニコルさんのTweetを見て驚きました。「えっ!?教習所に通わずに、自動車免許って取れるの?」なんも知らなかった私は、そんな方法があるんだと素直に驚きました。
ありがとうニコルさん。
免許取得までかかった期間
結論を言いますと、約4ヶ月で免許を取得することができました。幸いにも、学科と実技をすべて一発で合格できたので、無駄なリードタイムを取らずに済みました。取得までのスケジュールは以下。
教習所に通うよりも、費用は安くすむのか
結論、教習所に通うよりも安く免許取得が可能です。もちろん、人に寄る・・・ってのは前提で。
極端な話、私有地などで車の練習ができる方は約2万円ほどで自動車免許が取得できてしまいます。が、なかなかそうも行かないと思います。
もちろん私がそんな広大な土地をもっているわけもなく。車の運転だけを教えてくれる個人レッスンのドライビングスクールに通いました。
それを踏まえ、私の場合は合計158,900円で免許を取得することができました。多くの教習所は30万円ほどしますよね。おおよそ教習所の半額で免許を取得することができたことになります。
免許取得までかかった費用
合計費用:158,900円
ドライビングレッスン費用(90分✕10回):132,000円
仮免学科受講料:2,900円
仮免実技:2,600円
試験車使用料:1,450円
仮免交付料:1,150円
特定教習料:16,000円(受ける場所によります)
本免学科受講料:2,550円
本免実技試験:2,850円
試験車使用料:800円
本免交付料:2,050円
※ドライビングレッスン費用以外は、必ずかかる費用です
※上記以外に証明写真の費用はかかりますね
ちなみに、一発試験の場合は、仮免や本免実技の試験監督は警察官です。一般的には、教習所よりも取得難易度は高く、合格率は10%位と言われているようです。
個人的な感想でいうと、実際は、そんな低くないと思います。仮免も本免も30%〜40%位の合格率はありそうでした。
免許取得までの道のり
一発試験で免許取得をするには、以下の5つの工程を突破していく必要があります。学科試験を2回、実技試験を2回です。
仮免学科試験
仮免実技試験
本免学科試験
本免実技試験
まぁ、シンプルです。
実際は、これに加えて特定講習という講習を受ける必要があります。こちらは、試験ではなく講師から実際に講習を受ける形の実践+講義型のものになります。
特定講習の受講
高速講習(2時限)
危険予測講習(2時限)
応急救護処置講習(3時限)
この講習だけは、実施してくれるところを探し出して実際に講習を受ける必要があります。教習所に行かずに、他の免許取得者と合わずに免許を取得できると思っていたのですが、この時は他の2名と一緒に講習を受けました。
路上に数回しか出ていない中で、高速を走る・・・ってのは最初はビビりましたが、シミュレーターではなく実際に高速を走れてよかったです。良い経験でした。
なにはともあれ、ドライビングスクールに申し込む
世の中にはいわゆる「教習所」ではなく、車の運転方法だけを個人レッスンで教えてくれる「ドライビングスクール」という学校があります。
実は、この言い方は不正確でして。教習所には、指定か届出かによる違いがあるようです。指定自動車教習所が、いわゆる「教習所」。届出自動車教習所が、学科試験とかを教えずに車の運転技術のみを教える教習所って感じです。
私が行ったのは、届出自動車教習所(マンツーマンのドライビングスクール)です。
申し込み方法は、Webサイト経由で申し込みをしました。その後、私の近所のスタバでスクールの男性教員と19時位に待ち合わせ。
その場で、スクールの説明や料金の説明を15分ほど受けました。んで、その日のうちに、銀行から13万円ほど振込完了。晴れて、スクール生になりました。
事前に免許取得の相談していた知り合いからは、「スタバで待ち合わせとか怪しくない?」と言われたのですが、結論まったく怪しくありませんでした。本当に丁寧に真剣に、運転技術を教えてくれたので感謝しかないです。
①最初の関門、仮免学科試験
テストというものを受けるのは久しぶりなので、多少緊張しました。学科試験は、予約は不要で直接会場に行けばOK。私は鮫洲試験場に8時30分位に到着、場内の案内に従っていれば、受験できます。
受験までの流れ
受験料の支払い
適性検査
学科試験
結果発表
結果発表は、なかなか残酷です。結果は試験終了の30分後位に、同じ教室で発表されます。落ちた人は、そのまま皆の前で退出を促され、帰らされます。受かった人だけ席に残り、その後の説明を聞くことになります。
受験時に必要なもの
本籍記載の住民票(マイナンバー未記載のもの)
証明写真(縦3cm✕横2.5cm)2枚
受験料 2,900円
鮫洲試験場で受けるときは、まずは受験料の支払いをします。入場後は、一番左奥の手数料窓口で2,900円の支払いをします。この時は、現金だけではなくクレジットカードでの支払いも可能です。
仮免学科試験の勉強法
ドライビングスクールからもらったテキストを読み、普通免許の問題集をAmazonで購入。それらを3週間位かけ、のんびり勉強しました。
最初は、チンプンカンプンでしたが、ほとんどの人が受かってるわけですし。それほど複雑ではありません。やれば、誰でもできます。
勉強の役に立ったのがYouTubeでした。特にライセンスサービスとマルコ教官のチャンネルにはとてもお世話になりました。寝ながら音だけで聞いて、いつの間にか寝落ちしてました。睡眠学習で突破!
仮免学科試験の裏技
お次はいよいよ実技。
前提ですが、仮免の実技試験は、仮免の学科試験を受けた場所で受ける決まりがあります。鮫洲で学科を受けたら、鮫洲。府中で学科を受けたら府中で実技といった感じです。
スクールの先生に教わったのですが、実はこの仮免のコース、鮫洲のほうが見通しが良く運転しやすいと言われています。仮免のコースは、府中の方が難易度が高いとのこと。
その理由は、府中試験場の木の多さ。非常に見通しが悪い場所もあり、曲がるときに少し前にでなければいけなかったりと初心者には少し厳しい。
よって、仮免学科試験は鮫洲で受けるのがおすすめなのかなと思います。以下、Googleマップを衛生写真に切り替え、見比べてみてください。
②ドキドキ、仮免実技試験
仮免学科の試験に合格すると、写真のようなカードがもらえます。このカードは、試験場の端末にある試験予約機で技能試験の日程を予約するために使うカードです。
あとは、予約した日に試験場に臨むのみです。私の時は、同時に4名受験し合格は2名(合格率50%)でした。
受験までの流れ
受験料の支払い
コースに近い教室に案内される
実技試験
結果発表
仮免交付
受験時に必要なもの
試験車使用料:1,450円
仮免交付料:1,150円
仮免学科試験の勉強法
仮免の合格には、とにかく実技練習あるのみだとは思います。一発試験の場合、教習所に通うほど車に乗る時間は取れません。
対策として、その分を私はYouTubeの動画を見まくりました。
あとは、GoogleMapの衛星写真でコースをなんとなく頭に入れた感じ。
車両感覚や発信までの流れ、コースでの走り方は以下3つの動画を何度もみました。有名ユーチューバーのアルパカさんは、他の動画もとても参考になります。
また、3つ目の「えびの高原ドライビングスクール」のドライバーの運転は本当に上手で、参考にとてもなりました。声出し確認も仮免実技の時は真似してやりました。
鮫洲の試験場内は撮影禁止なので、自動車のコースの動画などは探しても見つかりません。私の場合は、以下の動画などをよく見てました。
③最後の学科、本免許学科試験
本免の実技は府中のコースで走りたかったので、府中で学科試験を受けることにしました。仮免実技とは逆で、府中と鮫洲の道路を比較すると鮫洲のほうが、路駐車両が多かったりと難易度が高いようです。
よって、本免実技を府中で受けるため学科試験は府中で受けることにしました。
受験までの流れ
受験料の支払い
適性検査
学科試験
結果発表
受験時に必要なもの
証明写真(縦3cm✕横2.5cm)1枚
仮免許証
受験料 2,550円
本免学科試験の勉強法
ここも勉強方は、仮免学科試験の時と変わりません。テキストやYouTubeを大いに活用するのがよいです。
④いよいよラスト!本免許学科試験
最後の難関である路上と場内の実技です。当日は、他の受験者2名と試験管を含む4名で試験が行われました。
まずは試験官である警察官が路上のスタート近くまで運転。そこで、1番目の受験者と運転席を交換し、試験がスタートします。私の乗った試験車では、3名中2名が合格。66%の合格率でした。
受験までの流れ
車両利用料の支払い
技能試験(路上)
技能試験(場内)
受験時に必要なもの
仮免許証
受験料 2,550円
特定講習終了書
無くても受験できますが、事前に特定講習を受けておくとその日に免許発行ができるので、先に受講しておきましょう。
本免技能試験の勉強法
言うまでもなく、実践あるのみです。車に乗れない時は、これまたYouTubeの動画を見まくりました。これが本当に役に立ちました。
実際に自分はお盆を持って、動画を流しながら一緒に運転をした気分になってイメージトレーニングをしました。
路上教習
1つ目の動画は癖がありますが、府中の路上を走る方は見ましょう。私は10回以上みました。あとは、事故動画も良く見ました。危険予測能力を高める意味でも見ておいて損はないかなと。
場内試験
切り返しや縦列は、やり方が人それぞれちょっと違うので迷います。よって、あんまり色々な動画を見ずにこれ!っていうものを見ると良いかなと。YouTubeの中だとアルパカさんがやっぱりおすすめ。
改めて教習所に通わなくていいメリット
やっぱり、以下3点です。時間をあまり掛けたくない、自分のペースでやりたい。学科試験なんか自分で勉強してできるし。って人は、絶対こっちがおすすめ。
教習所に通うよりも安い金額で、免許取得が可能
自分のペースで学習のスケジューリングができる
時間の節約
一方で、自分で計画を立てる必要がありますので人それぞれかなと。
改めて免許を頂いたことですし、安全運転を心がけて自動車運転を楽しんでいきます!
以上、どなたかのご参考になれば!
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以下、有料記事になりますが、僕が個人レッスンで教えてもらったドライビングスクールの情報やら、ちょっとしたその他情報を書こうかなと。
一部の方々に向けた本当にちょっとした情報なので、必要な方だけカンパ的な意味合いで投げ銭もらえたらと思います…!祝杯あげます。
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