ミッドサマー※ネタバレ有

最初はみんな大好きミッドサマー!!!!
ただの感想。

はじめに

友人からある映画を観てきてほしいと言われた。なんでもグロは苦手だが題材がおもしろそうなので観るのを悩んでおり、スプラッタ好きのわたしに観てどの程度のグロがあるのか判断してほしいとのこと。
公開から既に数日経っていたので、ネタバレを読まないようにしながら週末の仕事終わりのレイトショーに。

その結果…大満足!!!!

清々しい気持ちで映画館を出て、友人には感謝の言葉と『ちょっとグロいシーンもあるけど映画館で観た方がいい』とLINEしておいた。

配信が始まってからも何度も観てるが、映画の記録を付けたいので今更ながら初見の気持ちを思い出して書いておく。

あらすじ


不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく。(映画.comより)

アッテストゥパンについて※ネタバレ有

まず、前述の通りわたしはスプラッタ映画が大好きである。しかし、スプラッタ好きがミッドサマーにそれを期待すべきではない。そういう映画ではない。
でも、とにかく触れさせてほしいのがアッテストゥパンだ!!!!!(※アッテストゥパンとは…スウェーデン語で、絶壁に付けられてる名前らしい。作中と同じく、棄老が行われる場所…とWikipediaにあるが英語なので読めない)

食事の際の主役と思われる2人の老人は晴れやかな表情の女性と悲しげにも見える表情の男性、漂う不穏な空気(終始漂いまくってるけど)、食事が終わり崖の上に運ばれる2人…もう何が起きるかわかりますよね?と言わんばかりである。

まずは女性から。表情から見るに、彼女は掟通りに喜びを持って自ら飛んだのだろう。崖下の岩に顔面着地、もう表情など見れないほどに顔面が抉れてしまい…
明るい画面に強烈な血と肉の赤!ビビる暇も無く次は男性の番。男性は直前まで物憂げな表情を浮かべており、ホルガの者は誰も死を恐れないなんて嘘やんけ!ということがわかる。このシーンの無音、そして足から着地してしまった音はゾッとした。覚悟を持たないまま飛んじゃダメだね…
苦しむ老人!共鳴するホルガの人々!この地獄絵図どうすんの…と思ったところにハンマーを持った3人が前へ。まさか…まさか……?ということで男性の顔面はオーバーキルにより潰されてしまいました。怖すぎるやろ!
映画館のスクリーンで眩しいほど明るいホルガ、スイカ以上に割られる頭蓋。インパクトがあり、ホルガの空気に引き込まれたシーン。
観てる途中は気付かなかったがこの男性が『ベニスに死す』のビョルンアンドレセンだと知った時は、皮肉めいたキャスティングに膝を叩いた。アリアスター、おもしれー男…

性の儀式について※ネタバレ有


主人公ダニの恋人のクリスチャンは、ダニを負担に思い男友達と笑い話にしながらもダニには後ろめたさからかその場限りの優しさを見せるというなんともリアルなやつだ。その他にも記念日を忘れる、友人の論文のテーマをパクるなど普通に嫌なやつでもある。でもわたしはクリスチャンが好きだ。あんな目やこんな目に遭っておもしろいかわいそうなやつである。

その一つが性の儀式。ホルガの人々は近親相姦で種を絶やさないため、外部から人を招く必要がある。夏至祭の前に『男性とセックスする権利』を得たホルガの少女マヤちゃんは、クリスチャンとセックスする=子供を産むことに決めた。パイに陰毛を入れ、ジュースには経血を混ぜ…そしてきっと誰しも衝撃を受けたであろうあのシーンに…
映画館でなかったら爆笑してるところだった。あまりに予想外すぎた。怪しげなお香を吸わされ、扉を開けたクリスチャンの前には全裸で座るマヤちゃん。その後ろでは数人の全裸の女性が手を繋いで喘いでいる。衝撃的すぎて口が開いたまま塞がらなかった。なにごと??????
わたしがアホヅラしてる間にもシーンは進む。数人の全裸女性に見守られながらレッツセックス。途中からマヤちゃんの母親らしき人物がマヤちゃんの手を握りいっしょになって喘ぐ。家畜の交尾の如く1人の女性がクリスチャンの後ろで補助する。なにごと???????????
極めつけはマヤちゃんの「感じるわ!赤ちゃんを!」…………いや〜すごいもの見せられてしまったなあ………………という浅い感想しか出ない。なんなんだ。何を見せられたんだ。それにしても、ジュースに混ぜられたのが経血だとしたら赤ちゃんを感じるのは難しいのではないだろうか…と余計な心配をしてしまった。

それにしても名前がクリスチャンて。アリアスター、おもしれー男…(2回目)

半強制的に子作りをさせられて、クリスチャンは我に帰った。全裸で走り出す。逃げた先には惨い状態で吊るされているサイモンの姿が…
これは血の鷲というらしい。生きたまま肺を背中から体外に出し、翼のように広げる拷問とのこと。浅学なので知らなかった。いや〜勉強になるなあ!
ピクピク動く肺からまだ生きてることがわかる。こんな技術力を持った人間がいるホルガはすげえや!18〜36歳までの巡礼の旅でそういった技術を付ける者がいるのかな?熊を捕まえる技術なんかもそこで身に付けるものなのかもしれない。

その他

・ホルガの少女、マヤちゃんがとてもかわいい。少女のようにも、大人のようにも見える。目線でクリスチャンを誘うシーンは美しくも恐ろしくもあり…処女ではなくなったからか?最後の赤い口紅を塗った姿は目を奪われた。

・村人が近親交配はしないと言った後に、教会の長老が意図的に近親交配をして子供を産ませているという発言をする。これは長老のような上の村人以外は知らないということなのか?ホルガの村人はよく嘘をついてるので、この村人も嘘を言ってるのかね…

・ルビンはもっと話に関わってくるのかと思ったが、登場シーンは少ない。世の中との関わりが薄く神聖であるとされているが、村の中では神聖とされているが故か触れられないものとして扱われているように感じる。

・痛みを感じない薬、めちゃくちゃに苦痛を感じてて草

飽きたのでおわり

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