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2/5 Good Cut, Easy throw.トライアウトで感じたこと。

アメリカ仕込みのアルティメットを本田雅一さんに教えていただいた時に話していた言葉。

グッドカット、イージースロー。

素晴らしいカットをすれば、スローは簡単。つまり綺麗に抜けてくれば、スローに気を使う心配がないということ。

これは今でも心に残っている。

今回サンホセのトライアウトを受けた時にも同じことをコーチが言っていた。

『マーカーブレイクを狙うな。それはハンドラーに依存している。オープンサイドに抜いてこい。1人で打開するんだ。』

アメリカらしい。実にアメリカらしい。

日本人は1対1で見劣りする。けれども、マーカーブレイクはすばしっこさがあるからチャンスがある。そう取り組んできた。2012年では女子が優勝したのはマーカーブレイクだった(と思っている)。しかし2016年はマーカーブレイクができず、惜敗。この2016年の試合を目の前で見ていて感じたことは、オープンサイドに走り込むことが欠けていたからマーカーブレイクだけになってしまい、相手にマトを絞らせてしまったことが敗因だったと考えている。2012年はオープンサイド(ロングシュートも含め)に走りきっていた。

日本人のすばしっこさは通用する。今回のトライアウトでもスルーザマークでは一回もディスクに触られなかった。しかしパワーは全く歯が立たない。日本では普通よりも少しは飛ぶほうだけれども、今回のトライアウトではロングシュートを打つ気持ちにすらなれなかった。

それでは、今までと変わらないのではないか。いや、そうではない。むしろこれから私たちはオープンサイドに1対1で抜けてくる練習を積めばいのではないか。それを研鑽し、オープンサイドに走り込む勇気を養えば良い。そうすることで、これまで持っていたすばしっこさにオープンサイドに走り込む戦術が得られる。オープンサイドに走りこみ、それが成功すれば最高だし、それがもし失敗したとしてもマーカーブレイクという引き出しがある。マーカーブレイクしたら目の前はオープンスペースが広がっている。

日本には素晴らしいカッター(オープンサイドに走り込む人)が少ない。もしこれを読んでいる人でポジションに悩んでいるのであれば、ぜひカッターにチャレンジしてほしい。チームへの貢献も増すだろうし、もしかしたら日本代表への道も近づくかもしれない。

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