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クトゥルフなんかこわくない!

昔はTRPGに入れ込んでいた。
その頃に出入りしていたゲームサークルがリプレイ同人誌を作るためにセッションをしようとしたんだ。
選んだゲームは「クトゥルフの呼び声」
このゲームは主に1920年代のアメリカが舞台となるんやがこの現代版シナリオという事でキャラクターを作ることとなった。
クトゥルフの呼び声には「正気度」というパラメーターが存在し。これが無くなるとキチガイになり精神病院に送られるか発狂して自殺する。ゲームは恐怖というものをテーマにしており、熟練の探索者になればなるほど正気度の残りが少なく発狂してしまい、そして新米の探索者は能力が低いが正気を保っていられるというバランスになっている。
そこでおいらは思いついたんだ。

そうだ、最初から狂っていればいいんだ。


思いついたのは精神分裂症のパンクス。

サイコビリー三平

実家は肉屋、その二階に住んでる精神分裂症のニートでありパンクス。ジヒドロコデインリン酸塩というドラッグにハマっている。ステレオ録音できるカセットデッキ相手に一人で宅録パンクのテープを作っている。しょっちゅう幻覚や幻聴があるのでクトゥルフの脅威に対しても「ああ、いつものか」とスルーできる。口癖は「悪いのは医者と警察だ」嫌いな物は浅田彰。

というキャラクターを考えた。なんてことはない、最初から狂っているキャラクターを作ればいいのだ。その場で脱糞するとかシンナーを吸うとか、狂っていれば闇の脅威にも臆すること無く立ち向かえるのだ。

しかしゲームマスターから「やめてくれ」と言われた。そんなキャラクターを作られたらセッションが台無しになると。そんな事言われても自由にキャラクターを作っていいのがTRPGという物だろう。

かくして、この「サイコビリー三平」というキャラクターはお蔵入りとなった。

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