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よい本はこうして選ぶ―本の中で紹介されている本を調べる 【 #一部公開中 】時間がない人が学び続けるための知的インプット術

学び続けるためには、よい本との出会いが重要です。(このnoteも新しい本との出会いになっていると嬉しいです…)
『時間がない人が学び続けるための知的インプット術』から、第2章「よい本はこうして選ぶ」から「本の中で紹介されている本を調べる」をご紹介。

ライバルに差をつけるための本の見つけ方として、もう一つご紹介しておきたい方法があります。それは、読んだ本の中で紹介されている、あるいは、言及されている本に注意を払うということです。

こうした方法は誰もがやっているように思われるのですが、案外、そうでもないのです。考えてみれば当然の話ですが、通常本を読むときには、その本の内容を理解することに全神経を集中します。
そのため、その本の中で別の本が紹介あるいは言及されていたとしても、わざわざ、その本の書名と著者をメモしておこうなどという気にはならないものです。

その意味でも、ぜひお勧めしたいのは、読書をする際には、必ず手許にペンと紙を置いて、
読んでいる本の中で何か面白そうな本が紹介されていたら、すぐにその書名、著者、出版社の三つをメモすることです。
本との出会いというのは、まさに「一期一会」です。
出会ったあと、すぐその本を買うなり、書名をメモするなり、何らかの行動を起こしておかなければ、その本とのつき合いは、それっきりになってしまう可能性が高くなります。
そうした事態を避けるためにも、面白そうな本に出会ったときには、書名、著者、出版社の三つをメモする習慣をぜひつけていただければと思
います。

もっとも、その後、書店でその本を見つけたり、ネットで調べたりした結果、最終的には、その本を買わないという判断になるかもしれません。
しかし、その本を買わないことにしたからといって、書名や著者を書いたメモを、すぐに捨てないでいただきたいのです。
できれば、購入候補にした書名や著者をメモするためのノートを一冊用意して、それに記入していってください。
そのようにして残していけば、数年のうちに、それは自分のための立派な書籍リストになります。


人間というのは、日々成長する存在です。数年もたてば、自分の関心の所在も、現在のそれとは大きく変わってしまうかもしれません。
これは、本についても同じことが言えます。
たとえ、今は買わなかったとしても、数年後には、その本が皆さんにとって、大変重要な本になっている可能性もあるのです。
書名や著者を一度メモした本というのは、自分にとって何らかの意味をもった本です。「一期一会」の精神を大切にして、その本のことを忘れてしまわないように、ぜひノートやメモに、その本のことを残してください。いつかきっと、それが役に立つ日が来るはずです。

何度も言いますが、本との出会いというのは、まさに「一期一会」です。せっかく、その本が腰を低くして挨拶に来てくれたのですから、ぜひその厚意を無にしないようにしてください。


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