2019_12_03_XR_KAIGIのコピー

最近STYLYが関わってたイベントまとめ(渋谷PARCO編)

最近STYLYが関わっているイベントが多くなってきた。
STYLYが直接的に開発に関わっているものもあれば、プラットホームとして採用してもらっているものなど、関わり方はさまざま。

社のメンバーがヘトヘトになりながら運営しているのに「STYLY何やってるのかよくわからん」と思われてしまうのはもったいないので、最近やっているイベント類をまとめてみました。

まずは前編「渋谷PARCO編」。(後編「それ以外編」は後日公開)

新生「渋谷PARCO」:SHIBUYA XR SHOWCASE

今年のSTYLYチームの大きなプロジェクトとして、新生渋谷PARCOオープンに向けて「PARCOにXRをインストールする」というものがありました。
そのアウトプットとしてPARCOさんと共創し具現化したのが、「SHIBUYA XR SHOWCASE」です。

XR SHOWCASEは渋谷PARCO 5Fを舞台に展開されるバーチャルショーケース。「コンピューターで制作した3次元のクリエイティブを、スマートフォンやAR対応グラスを通してあたかもその場に存在するかのように展示する」というのがテーマです。

XR SHOWCASEのすごいところは、コンテンツを入れ替えながら”常設”でXR展示を行うという点にあります。渋谷PARCOをXRの発信拠点にし、XRクリエイター/アーティストのインキュベーション拠点にしたいという強い思いがあります(あるハズ)。

現在展示しているのはARアート作品「World’s end supernova」/AR Photo Spot「#calif SHIBUYA」/「NEWVIEW EXHIBITION 2019 -DIFFUSION-」の3つです。

AR ARTWORK:World’s end supernova

NEWVIEW AWARDS 2018 PARCO賞受賞者のDiscont氏(僕)が作成したARアート。吹き抜け空間を巨大な水槽、秘密の実験室に見立て、7つの箱庭世界を閉じ込めた作品です。

AR(スマホ版)は常設展示で、12/22(日)までの期間限定でMirage Soloでの展示も行いました。
(作品に込めたテーマなどは別の機会に紹介できれば..!)

この作品展示は、PARCOが創業から大切にしている「インキュベーション:新しい才能の発見と応援をし、新たな価値を創出する」という考えに則ったものです。NEWVIEW AWARDSのPARCO賞受賞者は「PARCOから仕事としてXRコンテンツの制作を任される」という仕組みになっており、そこから生まれたのがこの作品です。受賞者が展示後にアーティストとして「PARCOと仕事をした」という実績を作れるような構造になっており、XRアーティストをインキュベーションするための重要な取り組みでもあります。

渋谷PARCOのどこを使って展示を行うかは未定ですが、来年も今年のNEWVIEW PARCO賞受賞者が作品展示を行う予定です。

Virtual Photo Spot:#calif SHIBUYA

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こちらは渋谷PARCOの新しいアイデンティティ「外回廊」の5F部分に展示されているバーチャルフォトスポットです。

XLARGEやX-girlなどを扱うオンラインストアの「calif」さんとコラボして作ったものです。壁面に設置してあるSTYLYマーカーをSTYLY Mobileで読み込むと、グラフィックが飛び出してきます。

ステレオテニスさん制作の壁面グラフィックが非常にかっこよく、インスタ映え写真が簡単に撮れちゃいます。

NEWVIEW EXHIBITION 2019 -DIFFUSION-

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今年開催したNEWVIEW AWARDS 2019のエキシビションイベント。
世界中から集まった145作品のうち、ファイナリストとして選出された25作品を渋谷PARCO 9Fにて展示しました。

真っ赤な照明で彩った空間にVIVE PROを11台、nrealも3台用意し、異質かつエッジのかなり効いた展示となってます。会場に大量に配置されたTVモニターとパンフから自分の好みの作品を探し、気になる作品を見つけたら実際にVR HMDで体験するという流れも個人的には推しです。

授賞式も同会場で開催し、大盛況となりました。(エキシビションを渋谷PARCOの中で行うことは、STYLY/PARCO/Loftworkのメンバーで組むNEWVIEWチームにとって去年からの目標でした..)

NEWVIEWは参加アーティストが増えてだいぶコミュニティ感でてきてグッド。このコミュニティから未来のXRアーティストが生まれる日が待ち遠しい。

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今年のPARCO賞受賞者も決まり、来年の渋谷PARCOでの展示にむけて作品制作を行うことになります。

AKIRA ART OF WALL – INVISIBLE ART IN PUBLIC -

ウォールアート

PARCO MUSEUMでのAKIRA展に合わせて「AKIRA ART OF WALL – INVISIBLE ART IN PUBLIC -」も期間限定で展示しました。
渋谷PARCO工事現場を取り囲んでいた仮囲いにAKIRAのグラフィックが施されていたのですが、それをフォトグラメトリという技術で3Dデータ化し、AR技術で当時仮囲いがあった場所に再現するという企画です。

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デジタルアーカイブ的な文脈から生まれたこの企画では、スキャンした3Dモデルに(ほぼ)手を加えることなくそのままの素材を活かして展示してます。フォトグラメトリに焼き付いた工事現場のおじさんや、写真が足りなくてモデルが不完全な部分も含めてカッコいい。
何よりSTYLYとしては「渋谷PARCOのAKIRA展示」というメチャメチャカルチャー感の強い展示にSTYLYを使ってもらえたことが嬉しいですね。

BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE

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BOOSTER STUDIO by CAMPFIREは、クラウドファンディングでお馴染みのCAMPFIREとパルコが共同運営するショールームです。

天井に設置したカメラで来店者の行動を解析し、展示された製品に関心を寄せた来店者の人数や属性をデータとして集めているそう。そうして集めたデータを開発者にフィードバックしてサポートしてくれる、先進的なショールームです。

このショールームにて、スマートグラス「NrealLight」を使用した「NEWVIEW AWARDS 2019」ファイナリスト作品のARアートを展示しました。

展示はもちろんNrealLight対応版のSTYLYで動いています。NrealLightが販売されたら最速でNrealLight対応版STYLYをリリースしたいところ。

来年のSTYLYはNrealLightで色々攻めていくことになるのかも..??

XR SHOWCASE FUKUOKA

こちらは渋谷PARCOでのイベントではなく、福岡PARCOでのイベント事例です。実はSHIBUYA XR SHOWCASEで展示している「World's end supernova」と「#calif SHIBUYA」は福岡PARCOでも展示していました。

XR SHOWCASEで展示しているコンテンツは渋谷PARCOのスペースに合わせて作られているので、それを福岡PARCOに持っていくのはそんなに簡単ではありません。(位置合わせなどが結構しんどい)

しかし、今回の展示では製作者は福岡に行かず、オンライン通話で現地の担当者と連携をとりながらコンテンツの修正と配置を行いました。
Webブラウザ上で簡単に位置の修正やコンテンツの修正ができるSTYLYならではです。

まとめ

と、こんな感じに、渋谷PARCOオープンに合わせてSTYLYはさまざまな企画や展示を行なっていました。
STYLYはファッション文脈から生まれたサービスなので、渋谷を象徴するファッションビルであるPARCOにSTYLYをインストールできることは、これ以上ない喜びです。

来年もPARCO賞の展示は渋谷PARCOで行いますし、PARCOさんと一緒にやっているNEWVIEWの取り組みは、STYLYが存在する限り続けていきます。

今後もファッションの購入体験を革新していくべく、STYLYはガンガン攻めていきます🐰

後編(それ以外編)につづく…