オンライン設計プラットフォーム"Nodi"
今回はNodiというオンライン設計プラットフォームを紹介します。
このサイト、ノードベースモデリングの良いところが詰まってます！
▽ノードベースモデリングって何？▽
ノードベースモデリングができるソフトウェアというと、Rhinocerosの一部機能であるGrasshopperやAutodeskから出ているDynamoですね。
ノードと呼ばれるプログラムの塊（ブロック）みたいなものを組み合わせて何かしらのアルゴリズムをつくり、モデルを作っていくというものです。特定のモデルの雛形がつくれます。つまり一回アルゴリズムを組んでしまえば後の使用者は寸法の調整が非常に簡単に済むという利点があります。例えばこんな感じ。
Nodiはオープンアクセスなウェブサイトなので、だれでも無料でアクセスできて、モデルの公開も自由です。つまり設計の経験がない人でも、シェアしてもらったプログラムのナンバースライダーを左右に動かすだけでモデルが作れます。ルールの中で目標に向かって進むわけだから、まるで設計がゲームのように思えてきますね。これなら「3Dプリンター使ってみたいけど、設計とかできないしなあ…」という人でも、ものづくりができるかもしれません。ますます3Dプリンターが家電に近づいていきますね。
▽使ってみた感想▽
最近仕事のデスクがもので溢れかえっているので、とりあえずスタッキングできるトレイをつくってみました。
・ブーリアン演算はできない？
ソリッドモデルのブーリアン演算はGrasshopperと同様できないようでした。（GrasshopperはあくまでBrepサーフェイスを簡易的にくっつけるだけなので）ただし、Curve Joinなどの機能はあります。
・出力できるデータ形式
STEPファイルなどのNURBS系中間ファイルは出力できませんでした。2021年5月現在、対応しているファイル形式は、STL, OBJ, PLY, gIITF, DXFのようです。
・シェアするときの注意
ViewerとEditorという権限があり、Viewer権限ではこんな感じにノードを触れない状態となります。
一方、Editor権限ではノードを触れます。
エクスポーターノードが現在Viewerの画面では表示されないみたいなので、Editor用URLでシェアする必要があります。つまり誰でも編集可能な状態なので、必ずバックアップとして開発用データをとっておきましょう。組み合わせたノードはコピペできるので、バックアップはすぐ取れるでしょう。
▽使い所は？▽
さてNodiはどういった場面で使われるでしょうか？
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