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プラットフォームが昇降するFDM!?

お久しぶりです。

最近記事更新してなかったんですけど、久々に面白いネタ見つけたのでシェアしようと思います。

こちらなんですが、プラットフォームがパネルで分割されていて昇降するっていうプロトタイプです。USC Viterbi大学で開発されています。

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これの何が良いってサポート材の量がガツンと減るんですよね。

▽サポート材が減ることのメリット▽

サポート材って無い方がよくないですか?MEX(FDMとかの材料押し出し方式)やSL(光造形)など特に顕著ですが、サポート材の使用量ってばかにならないんですよね。不要だし、SL系だと熱硬化性樹脂だから再利用が難しく、ほぼ埋め立てゴミとなります。しかも材料が高価になるほどサポート材は減らしたいはずです。開発者のYong Chen氏はこう語っています。

For standard FDM printers, the materials cost is something like $50 per kilogram, but for bioprinting, it’s more like $50 per gram. So if we can save 30% on material that would have gone into printing these supports, that is a huge cost saving for 3-D printing for biomedical purposes
一般的なFDMプリンターでの材料費は、1kgあたり50ドル程度ですが、バイオプリンティングでは1gあたり50ドル程度です。ですから、このサポート材をプリントするための材料を30%節約できれば、バイオメディカル用の3Dプリントにとって大きなコスト削減になります。

▽造形可能空間の有効活用▽

この方式は造形可能空間が最大限に有効活用できるようになると思います。あなたが使っているプリンターのZ方向の最大値はいくつですか?常にいっぱいまで使っていますか?おそらく使ってないでしょう。例えば、このパネルが展開して造形物の真上にプレートを出せるようになるなら、造形可能空間は最大限に活用できるでしょう。すると、1台で造形物を複数個積んでいくことが可能になるわけです。生産力アップですね。

▽パネルの分割数▽

パネルの分割がもっと細かければ解像度は上がるでしょう。その時、このパネル自体がサポート材の役割を果たしてくれるかもしれませんが、完全なサポートレスでの造形は想像しうる限り、ボクセル形状でしょうね。

▽この方式の真価はどこで発揮されるのか?▽

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