2024年台風第10号接近中 8月26～28日のメモ
2024年台風第10号は非常にゆっくりとした速度で日本列島に接近中です。長丁場になってきました。8月26日から28日かけてのポストなどをメモとしてまとめておきます。上記写真は8月28日09時の気象衛星画像を気象庁ホームページより。
8月26日
国交省･気象庁の合同記者会見(のメディア質問)を見て
「類似の台風は」という問はよく挙がるところだけど、安易に、というよりこれはもう基本的に「答えられない(情報としてあまり意味がない)」と答えるべきだと思う。8月15日の気象庁会見でそういう趣旨の回答が見られて、とてもいいと思った。
— 牛山素行 (@disaster_i) August 26, 2024
日本気象協会が防災レポートを発表
ふだんと異なる要注意な気象状況の時に発表される資料です。
よく降るところとしても結構多くの雨が、長時間にわたって降る可能性を示唆。さしあたり九州でしょうけど、その後太平洋側全体に要注意、という話だろうと思います→(気象協会)防災レポート2024 Vol.4 台風第10号に伴う今後の大雨・災害の見通し（第1報） https://t.co/ps8fgBIdyO
— 牛山素行 (@disaster_i) August 26, 2024
8月27日
府県気象情報で、かなり大きな24時間降水量が数日続く
という情報が出てきました。
台風第10号、接近･上陸はいまのところ29～30日頃のようですが、既に各地で大雨となりつつあり、数日間にわたる降水量がかなりの量になりそうな予報が出ていますね。https://t.co/fWWuF9rUgS
— 牛山素行 (@disaster_i) August 27, 2024
気象協会の防災レポート第２報が発表
気象協会の台風第10号防災レポート第2報。図1の高知･愛媛県境付近、72時間降水量は高知側が大きな値だけど、既往最大比は愛媛側が大きい。愛媛側では降水量が相対的に少なくてもこの地域にとっては大きな値であることが示唆されます。https://t.co/3761kkzJdC
— 牛山素行 (@disaster_i) August 27, 2024
日降水量と24時間降水量を混同してはいけません
「日降水量」(24時を日界とした24時間の降水量)の最大値と「24時間降水量」(任意の24時間の降水量)の最大値は別のもので、大きく異なる場合があります。日降水量の観測史上最大値と24時間降水量を比べると思わぬ誤解を生むことも。かように降水量という情報は面倒なのです
— 牛山素行 (@disaster_i) August 27, 2024
8月28日
「台風特別警報」はありません
「台風特別警報」なんていう防災気象情報は存在しませんからね。台風等の規模を指標として、暴風特別警報、高潮特別警報、波浪特別警報などが発表されるわけですので。いずれにせよ、現段階ではまだ発表されていません。https://t.co/DfuYnif3jb
— 牛山素行 (@disaster_i) August 28, 2024
お昼のNHKニュースなどに収録出演
降水量の｢大きな値｣という情報に要注意
これから九州とかで72時間などの長時間降水量の大きな値が伝えられてくると思う。それはそれで大変なんだけど、その派手な値に比べるとさほどでなさそうな値でも「その地域にとっては大きな降水量」というのが隠れて見えにくくなってしまうことを懸念しています。
— 牛山素行 (@disaster_i) August 28, 2024
気象協会防災レポート第3報
気象協会の防災レポート第3報。昨日より予想される72時間降水量が更に多くなったようです。深層崩壊についても少し踏み込んで言及されてます。https://t.co/FRa4qq6Uao
— 牛山素行 (@disaster_i) August 28, 2024
出演･記事コメント
記事を読んでいただきありがとうございます。サポートいただけた際には、災害に関わる調査研究の費用に充てたいと思います。