2024年台風第10号関係 8月29日のメモ
2024年台風第10号、8月29日は九州西部に接近、29日8時頃に鹿児島県薩摩川内市付近に上陸と発表されましたが、同日20時時点でもまだ有明海付近と、非常にゆっくりとした速度で北上中です。8月29日のポストなどをメモとしてまとめておきます。上図は8月29日21時の24時間降水量分布を気象庁ホームページより。
神門で72時間700mm超だが同地点の既往最大値は1322mm
九州南部では24、72時間降水量がかなり大きくなってきたが元々よく降る所で、29日0830時点で観測史上最大値(最長1976年以降)超過はない。宮崎県神門は72時間700mmを超えたが最大値は1322mm。同えびの高原も700mm近いが最大値は1306mm。しかし、これからどう降り続けるか。図は気象庁HPより pic.twitter.com/ibgFCwY6T1
— 牛山素行 (@disaster_i) August 29, 2024
「値としては大きくなさそうだけどその地域にとっては大変な雨量」が隠れる懸念
こういう図が絶対ダメとはいわないけど、「値は大きいけどその地域にとってはそこそこの雨量の強調表示」によって、「値としては大きくなさそうだけどその地域にとっては大変な雨量」という情報が隠れる可能性を強く懸念しています。しつこくて悪いですが、素直にキキクル見ましょう･･･ https://t.co/w9hDAQQ6HF
— 牛山素行 (@disaster_i) August 29, 2024
「降り始めからの雨量」という情報は難しい
「降り始めからの雨量」という情報、一見わかりやすそうだけど実は非常に難しい値。だらだら降り続けるタイプだと1週間とか10日とかの積算になるし、短期集中型だと半日程度の積算もあり得る。集計期間がバラバラな情報ということになる。
— 牛山素行 (@disaster_i) August 29, 2024
当方コメントあり
夕方時点の72時間降水量と最大風速
29日16:20時点の72時間降水量。大分県佐伯が観測史上(1976-)最大値を更新してるけど値は594.5。値の大きい宮崎県神門は825.5、同えびのは817.0だけど最大値には及んでいない。いよいよ、「降水量の大きな値に目を奪われないで」という観点が重要になってきた感じがする。図は気象庁HPより pic.twitter.com/acuN10s8rc
— 牛山素行 (@disaster_i) August 29, 2024
静岡県内では既に72時間降水量が観測史上最大値超過の所も
静岡県浜松ではすでに72時間降水量が観測史上最大値(1976-)を更新。ふだんよく降る山間部より平野部の降水量の絶対値が大きくなっていることも嫌な感じ。しかもまだまだ降り続くと予想されていて･･･ 図は気象庁HPより pic.twitter.com/o3N93tmUOi
— 牛山素行 (@disaster_i) August 29, 2024
気象協会防災レポート第4報
気象協会の防災レポート第4報。降水量の値としてはそこまで大きくなさそうだけど、既往最大値に対する比が大きくなりそうな地域として愛媛が挙げられています。四国ではそのほかにもふだんよく降るところとしてもかなり大きめな降水量が生じる可能性にも言及。https://t.co/ZGzXm7pX0O
— 牛山素行 (@disaster_i) August 29, 2024
正午のNHKニュースにオンライン出演
記事を読んでいただきありがとうございます。サポートいただけた際には、災害に関わる調査研究の費用に充てたいと思います。